あらすじ
賑やかな町を離れ、国道沿いにある通称「国道食堂」。ドライブインというより、大衆食堂という感じだからか、そう呼ばれている。
おまけに、店の中には、リングがある。そう、プロレスで使うヤツ。なぜかというと、店主が元プロレスラーだからだ。
この店の食事は、どれも旨くて美味しい。だからか、近隣だけでなく、遠くからも客が来る。その中には、ちょっとワケありな客も……。
「東京バンドワゴン」「花咲小路」「マイ・ディア・ポリスマン」などの人気シリーズをもつ著者が、田舎の食堂を舞台に、そこに集う人々の様々なドラマを描く、心温まる作品。
感情タグBEST3
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感動とほっこり、そして勇気をくれる物語。
こんな食堂があったら毎日でも通いたい。いや、疲れた時に行って、美味しいご飯とあったかい人たちと会って、まだまだ頑張りたいって思いたい。
二方さんの優しい人柄、彼を思うたくさんの人たち、店主の十一さんの懐の深さ。
こんな物語を生み出せる作者さんがいるこの世界も捨てたもんじゃないなって思えました。
涙は出ないけど、本棚のいつでも取り出せるところに大事にしまっておいて、疲れた時に読みたくなる、幸せな一冊でした。
Posted by ブクログ
国道沿いにある食堂が舞台の小説。
食堂にリングがあり、元プロレスラーが経営してる?
気になって手に取ってみたが、とても面白かった。
色々な登場人物たちが少しずつ関わっていく話が個人的に好きなんだとあらためて感じた。
心温まる良い話。
Posted by ブクログ
すっごく良かった。
人の温もりを感じて、人と人との縁を感じた。
ちゃんと生きてれば悲しいこともあるけど楽しいこともちゃんとあるよって。そんな感じが文章から伝わってきて。
色んな人の人生をちょこっと覗いた感じがして色んな人生があるんだなっておもった。
最後の店主の話を読んでる時はずっと鳥肌が止まらなかった。
続きも読みたい!
Posted by ブクログ
神奈川の国道517号線沿いにある「ルート517」またの名を「国道食堂」を巡る話。(フィクション)
心温まるストーリー。誰も傷つかず、優しさが滲み出る。そして読んでいると涙ぐんでる自分。
Posted by ブクログ
本屋さんでたまたま見つけて、気になって読んでみました。読んでよかったです(^^)
著者は東京バンドワゴンで有名な小路幸也さんです。小路さんの作品は初読みです。文体が、語り口調で書かれているので、読みやすかったです。そして、30分弱で1話読める構成が、時間の調整がしやすくてよかったです。通勤通学のお供におすすめします。
一つひとつが短い話ですが、登場する人物が繋がり合っていて、物語をまとめています。昔なじみに再開みたいな関係から、巡り巡って繋がっているみたいな関係まで、読んでいると「そこ繋がってるんだ!」みたいな驚きがあって、飽きません。何より、人のつながりの暖かさが素敵。そして、食堂のご飯もその暖かさに一役買っている感じがします。もし、モデルになったところが実在するなら、ぜひ行ってみたいと思える物語です。
人間関係につかれた人とか、ほっこりじんわりしたい人にオススメです。
Posted by ブクログ
やはり小路幸也さんの小説は読みやすい。
一つ一つの話が少しずつ繋がっており、そこに登場する人たちも生き生きしてる……。小路幸也ワールド全開でした。
今作はドラマ化したらすごく映えそう。
深夜帯で放送して欲しいな。
Posted by ブクログ
本を開いた途端、登場人物の多さにクラクラしたが、話がリンクしているので、気づけば自分も国道食堂のお客さんの一人になっていた。
こんな食堂、あったら絶対通い詰める。
最近、家族経営のこんな食堂、ホントに少なくなって残念だ、
Posted by ブクログ
途中から二方さんの恋の行方ばかり追ってしまった。とりあえずseason1で再会できてよかったし、どうやって結ばれていくのか楽しみで仕方ない。登場人物が多いし、名前に数字がよく使われているので混乱しやすいが、テンポよく物語が進んでいくので心地よかった。佐々木さんってどうなったんだっけ?と思い出せない部分もある(笑)
Posted by ブクログ
国道沿いのいわゆるドライブインである国道食堂に集う人々の群像劇です。1章ごとに視点人物が代わり、それぞれが1人称で語っていく形式です。なんか1章ごとに頭の中で人物相関図が組みあがっていく感覚が面白かったです。
Posted by ブクログ
国道にある食堂。メニューが多くて味も美味しいので人気があります。亭主の本橋さんは元プロレスラーで、人懐っこくで世話焼きな人物。そんな国道食堂に、ルート営業のセールスマンが訪れるところから物語は始まります。
国道食堂に関わる人物たちが各章ごとにで一人称で話すスタイルで、物語が進んでいきます。インタビューにしてはちょっと砕けた話し方に最初は違和感があったのですが、それぞれの語り口調に個性がでていて、親近感を感じるとともに、不思議とじわじわと馴染んでいき、物語の展開に集中できるようになってきました。優しい口調の金田さんの章が好きでした。
ルート営業マンであり、かつて役者志望だった二方君が国道食堂にあるリングで一人芝居を披露することになります。そして昔に本橋さんのお父さんを殺した犯人がまだ生きているというサイドストーリーも描かれます。本橋さんと二方君が周りの人を巻き込みながら一人芝居を成功させるべく動いていきます。悪い人が一人もでてこない本作。好きなものへの情熱と、応援する人たち。人とのつながりの大切さを感じる一方で、ちょっとした運の悪さで運命が変わってしまうことへのやるせなさも感じました。
最終章で大成功を収めた一人芝居。ちょっとご都合主義な展開が鼻につくのが残念。シーズン2で犯人と本橋さんが対面することになるのかな。