小路幸也のレビュー一覧
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昭和40年代の古書店〈東京バンドワゴン〉。
3作ごとに1作はさまれる番外編は、このシリーズの楽しみの一つです。
今回は、我南人と、妻で紺と藍子の母でもある秋実さんとの出会いのお話。
堀田家には、猫のノラと玉三郎もいるし、居間の真ん中にある欅の一枚板の座卓もこの頃からすでにあったのですね。
家族がまだ少ないせいか、現在の堀田家よりどこかのんびりとした風情で、昭和の時代の雰囲気がほんのりと伝わってきます。
大家さん不在のアパートに住んでいる近所の大学生が来て、ご飯を作って一緒に食べていたり、我南人の仲間がやってきたり、食卓は今と変わらず楽しそうです。
時代は遡っても、いつもの〈東京バンドワゴン -
Posted by ブクログ
ネタバレ小路幸也さんのシリーズもの。
シリーズ第一弾。
“小路幸也好き”になって数年経つが・・・バンドワゴンには及ばずとも小路ファンからは人気の高いシリーズなのだろうということは、小路作品のレビューを読み漁っていれば自ずと浮かんで来るので、シリーズの存在はだいぶ前から知っていた。
が、書店でも古本屋でもなかなかお目にかかれない。
たまたま見かけてもシリーズの2作目や3作目ばかりだったところ、今般ようやく手に取ることができた♫
え?
怪盗モノ???
最初のページからいきなり面食らってしまった。だって、カバーイラストやタイトルからは、バンドワゴン的な下町人情ものを想像していたから。
登場人物の多 -
Posted by ブクログ
本屋さんでたまたま見つけて、気になって読んでみました。読んでよかったです(^^)
著者は東京バンドワゴンで有名な小路幸也さんです。小路さんの作品は初読みです。文体が、語り口調で書かれているので、読みやすかったです。そして、30分弱で1話読める構成が、時間の調整がしやすくてよかったです。通勤通学のお供におすすめします。
一つひとつが短い話ですが、登場する人物が繋がり合っていて、物語をまとめています。昔なじみに再開みたいな関係から、巡り巡って繋がっているみたいな関係まで、読んでいると「そこ繋がってるんだ!」みたいな驚きがあって、飽きません。何より、人のつながりの暖かさが素敵。そして、食堂のご飯もそ