小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年から読み始めた東京バンドワゴンシリーズも10冊目。
文庫本の最新刊にたどり着きました。
ようやく堀田家の歩みに追いつくことが出来たので、
ここからは最新刊が発売されるペースに合わせて読もうと思います。
ゆっくり、ゆっくり、堀田家の1年の話を聞きながら自分の1年も振り返る。
そんな風にこのシリーズとは付き合っていきたいです。
この小説を読んでいると、「人は支え合っている」んだなぁと感じます。
そう感じさせてくれるところがこの小説のすごいところだと思います。
生きていくって大変です。
にこにことご機嫌に過ごせる時もありますが、
つらくてつらくて逃げ出したくなる時もあります。
そして、それは東京バンドワゴンの登場人物達も同じで、
私と同じように笑ったり、悩んだり、落ち込んだりしています。
でも、解決不可能に見えた問題も物語の最後には一件落着。
変化も全て受け入れて、みんなで笑い合う大団円です。
もちろん都合のいい奇跡が起きてうまくいっているわけではありません。
物語の登場人物1人1人の行動がわーっと集まって大きな力になって、
解決してしまうんです。
そして解決するのは、いつも同じ人なわけではなく、
堀田家の家族の誰かだったり、ご近所さんだったり、友達だったり…、
みんなの行いによるものなんです。
すごいなぁ。
結果的には解決に関係なかった誰かの言動も解決した人を動かすきっかけになっていたりして、
そういう風に人の力って、
いえ、ここはもう大きく「森羅万象の力」ってつなっがているんだろうなぁと。
本当にそう思います。
「東京バンドワゴン」という1軒の古本屋さんで起こる出来事から、
世界のあらゆるものの力を感じられるなんて!!
なんてすごい小説なんでしょう!東京バンドワゴン!
ごほん。
…ということで、私はこれからもこの小説を読み続けていきたいと思うのです。 -
Posted by ブクログ
東京バンドワゴン、記念すべき(文庫)10作目。
今や一年に一度の楽しみだな。
単行本で先を読んでしまいたくなるんだけれど、そこはガマンガマン。
文庫でスタートしてしまったからの楽しみとして、書店員の方の解説が読める楽しみはあるかな。
今作は、うるっと来るシーンはあるものの号泣する内容のエピソードではなかった。
でも、登場人物それぞれの個性が色濃く出ていたのと、サイドストーリーへの展開を感じさせる楽しみが満載だった。
個人的な見解として、そろそろサイドストーリー挟まないと勘一の年齢が厳しいでしょ。
読者の勝手な意見だけれど、長く続けてもらうためにも、過去の話とかも挟んで欲しいなぁ。
しかし、シリーズものでここまで毎作読後感が良い作品って凄いな。
年代的に宗田理氏の『ぼくら』シリーズはかなりはまったけれど、あれは完全に世代として感情移入しやすかったから。
『東京バンドワゴン』シリーズは、誰かに感情移入するというより、メイン以外の人達も含めて感情移入してしまう。
っていうか、近所に住んでいるような気がしてしまう。
読み進めれば進むほど、左手で感じる薄くなる感覚が残念になる作品。
シリーズ途中から読んでも確かに大丈夫だけれど、やっぱり最初から読んだこその感動があると思うなぁ。
あ、帯の感想忘れてた。
でも、今作はこれ以外に書きようが無いよね。
ホントに「皆さんに愛された10作目」だから。
残念なのは、今作にはあまり藤島さんが登場していないところのズレかなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
一軒家に住む早坂家の三姉妹。 再婚した父と義母、異母弟は、近所に住んでいる。 ちょっと複雑な家庭環境だが、お互いとても仲良く暮らしている。 しかし、長いこと知らなかった伯父の存在がわかったことで……。 それぞれが抱える問題に前向きに対処していく家族の姿を描きます。
データーベースを読む限り平和な一家の元へ転がり込んだ困った伯父さんが大暴れなのか?と思いきや、両親と伯父さんの過去が分かって皆が驚く・・・と言う以外と地味な内容。淡々と進んでいく三姉妹の会話や行動・・・・何よりも最後のエピローグが良かった。
小さかった陽君が高校生になり、皆それぞれ結婚して等々早坂家の未来が垣間見えて最後スッキリだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける―「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園…幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
【感想】
読み終えてまず、ふたつのことを思った。ひとつは、無性に写真を撮りたくなったということ。それも、人物の写真を。わたしも写真を撮るのは好きだけれど、普段は、空や花、飼っている犬、観光でいった場所くらいしか撮らない。でも、この本を読んで、人物を撮りたいと思った。人の表情や仕草、動きなどを追ってカメラに収めていくのも楽しそうだなと思った。もうひとつは、公園に行ってみたいと思ったということ。東京にはこんなにたくさん有名な公園があるんだなと知った。本を読み進めていくにつれて、それぞれの公園の特徴を知り、その公園に行って公園の様子も知りたいと思ったし、人間観察もしてみたいと思った。そんなことを思わせてくれたのは、この不思議な物語のおかげだ。奇妙な依頼を受けた圭司が、百合香とその娘を、カメラを携えて追い続ける。その姿を見ているこちらがまたハラハラして、でも楽しく読むことができた。