小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小路幸也著「マイ・ブルー・ヘブン」
東京バンドワゴンシリーズの四作目、というよりもシリーズの番外編と見るべきか。
シリーズ中に大きな存在である幽霊語り部、「サチ」の姿が明らかにされる。
なんと魅力的な作品だろう。シリーズの軸をなす日常ミステリーの枠を超え、そのテーマは戦後日本の復興と自立に関わってくる。
著者はこのシリーズを書くにあたって、本作品を最初から念頭に置いて書き始めたのだろうか?
だとしたらばとても凄い頭脳の回路なのだろうと感心してしまう。
なぜなら一作目から始まって現代の東京の古書店に集まる人々の日常に浸っていた読者(私)はこの四作目でいきなり終戦直後の日本に引き戻されるのだ。
初 -
Posted by ブクログ
文庫版が出た頃に買ってはいたものの、ずっと本棚の肥やしになってました。せっかくの長期休暇なので一気に読みました。
特殊な睡眠障害の主人公と、彼が日常を取り戻すための物語。
いろいろな謎と事件と思惑が、偶然だけども運命的に一堂に会し、まさに数奇な縁と伏線に感服です。読み終わってしまった、とティッシュ片手に一息つきました。
とんでもなくクセのある「ナタネさん」から、「特別にアンラッキーな星の下に生まれた人間」という的確な表現をされる主人公。どことなく「普通」と違うことが「普通」になっている環境を差し引きしても、逆境に飲まれず冷静に着実に役割を果たそうとする姿勢がまずカッコイイ。
ラストが怒涛の