小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
様々な形で家族の繫がりをテーマに描いていることが多いような著者ですが、この作品がとりあえずマイベスト!かも。
作中に漂う小津安二郎作品のような空気感とか大好き。
往年の名優、笠松市郎。
かつての妻で幻の大女優とされる四ノ宮睦子。
二人の息子で俳優の園田準一。
母違いで準一と親子程に年の違う次男で若手俳優の岡本裕。
裕の婚約者で新進の女優のニ品真里。
かつて市郎、睦子、準一が家族として暮らしていた家に1週間の間集い、その日常を映画に、市郎の遺作としてフィルムに納めるという企画にのった5人の、演技とも素ともつかない駆け引きのお話。
作中、準一が子供の頃、ご飯に牛乳をかけて食べていたというこ -
Posted by ブクログ
主人公は、デパート内部の「監査」的な役割を担う柾人。
中学の頃、とある事件をきっかけに妹と故郷から逃げた過去を持つ。
そんな理由もあって就職してからはほとんど連絡を取り合って
いなかった妹から、結婚の知らせが届くところから物語は始まる。
このまま幸せな兄妹の物語になるのかと思いきや、
けっこうミステリ色の強い展開へ。
手紙が届いてしばらく経ってから、幸せなはずの妹が失踪したとの
報を受け、捜索を開始し、一度も戻ることのなかった故郷へ。
時を同じくして、妹の婚約者もまた失踪していることを知り、
様々な不安を抱きつつも事件の真相を追い求めていく。
いくつか小路さんの本を読んで分かったんだけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書のジャンルは「ファンタジー」よりも、漢字で「幻想小説」と書く方が合っている。そう感じる作品だった。
日常の中で、その一部のように怪異と対峙する。それをサラリと『事を為し』て、何事もなかったかのようにまた日常生活が続いていく。そういった形の一話完結の物語が緩やかに続いていく。
読み始めは、妻に突然家を出て行かれて頭がおかしくなった男の話なのかと思ったが、少し読んでいくと、妻が猫になる事もそれほどおかしいわけではなさそうな雰囲気だとわかった。
怪異と共に過ごす日常のなかで、『郷』のことや『長』のことが少しずつ明らかになっていき、本書の世界観にどっぷりと浸かっていくのだが、
世界観については