小路幸也のレビュー一覧
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様々な形で家族の繫がりをテーマに描いていることが多いような著者ですが、この作品がとりあえずマイベスト!かも。
作中に漂う小津安二郎作品のような空気感とか大好き。
往年の名優、笠松市郎。
かつての妻で幻の大女優とされる四ノ宮睦子。
二人の息子で俳優の園田準一。
母違いで準一と親子程に年の違う次男で若手俳優の岡本裕。
裕の婚約者で新進の女優のニ品真里。
かつて市郎、睦子、準一が家族として暮らしていた家に1週間の間集い、その日常を映画に、市郎の遺作としてフィルムに納めるという企画にのった5人の、演技とも素ともつかない駆け引きのお話。
作中、準一が子供の頃、ご飯に牛乳をかけて食べていたというこ -
Posted by ブクログ
主人公は、デパート内部の「監査」的な役割を担う柾人。
中学の頃、とある事件をきっかけに妹と故郷から逃げた過去を持つ。
そんな理由もあって就職してからはほとんど連絡を取り合って
いなかった妹から、結婚の知らせが届くところから物語は始まる。
このまま幸せな兄妹の物語になるのかと思いきや、
けっこうミステリ色の強い展開へ。
手紙が届いてしばらく経ってから、幸せなはずの妹が失踪したとの
報を受け、捜索を開始し、一度も戻ることのなかった故郷へ。
時を同じくして、妹の婚約者もまた失踪していることを知り、
様々な不安を抱きつつも事件の真相を追い求めていく。
いくつか小路さんの本を読んで分かったんだけど -
Posted by ブクログ
東京バンドワゴンシリーズは、本編が20巻まで刊行されたロングセラー作品である。因みに、最新刊は『アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド 東京バンドワゴン』2026年4月24日発売予定。4編が収められた本書は記念すべき1巻目となる。また、2013年「東京バンドワゴン〜下町大家族物語」全10話、主演:亀梨和也で放映され、16年前の映像がYouTubeでに上がっている。
語り手が幽霊とあってか、落語の小話を聞いているようで心地よい。話が東京下町の人情劇で最近読んだ小野寺史宜著『ひと 』比べてしまうのだが、大家族モノということもあり、こちらの方がお話しの展開が面白い。また各短編のミステリー要素