Posted by ブクログ
2015年07月04日
小路さんの人と人の情や絆の描きかたはそのままに、痛みや重さもある作品でした。
ちょうど今の自分と同じ年代の子たちの話で、しかも私の場合も中学時代(人数は何倍もいたけど)割りとみんな穏やかで良い学年だったから、物語に共感を覚える点が多く、一気に読みました。
大人になってから行った、中学の同窓会で感...続きを読むじたあの安心感を思いだしました。
同じ地域・年齢・学校・制服・授業・給食・行事・・・
強制的にほぼ差のない環境で過ごすあの時代は大人になって考えると、凄く独特な時代だと思います。
美しい晶くんの「生きられない人種」という痛々しい言葉が、時代のせいか物凄くリアルに感じられました。