小路幸也のレビュー一覧
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久しぶりにあっという間に読み切った。「不思議な守備を見せる」神別高校を「そんなことあるわけないじゃん」と思っていたのに気がついたら”彼らならできるんだ„って応援する気持ちに変わっていた。
絵里が言う。「きっと、人は、自分を信じてくれる、自分のことを少しでも思ってくれる人がいるだけで、それに気づいてそのありがたさを噛みしめることができたのなら、どんな状況になっても救われるものなんだと思う」
オイラにもそんな奴がひとりいる。面と向かってそんな話はしたことはないけど、感謝している。奴が凹んだ時は今度はオイラがそばにいてやる。
神別高校野球部とそのまわりにはそんな関係の人たちがたくさんいる。それも”そ -
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ネタバレ大好きな小路幸也さんの連作短編♫
【戌の日に】
おばあちゃんモノと父子モノ、老いたペットモノには弱いんだよな・・。
↑の3つが全部揃ったとあっちゃあ、涙ぐまずにゃ読まれないっ。
【お稲荷さんをよろしく】
お話の構造は1本目とほぼ同じ。
女の子2人が出てきてくつろぎ始めたあたりからオチは浮かんできたものの、、、、こういう“お約束”な展開って素敵だな、と。
皆が「待ってました」となるワンパターンって、大切よね。黄門さまの印籠しかり、金さんの桜吹雪しかり。クリリンの「悟空〜、早く来てくれぇ」しかり。
【天狗さまのもとに】
同じ構造の作品が2つ続き、こういう“心地よいワンパターン”でこの連作短編集 -
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夏秋冬春で進む5巻目。
相変わらず退屈させず成長も感じる物語で読み応えがありました。
【夏】
・化け本騒ぎ
「狐陰の葉」という言葉を調べても見つからなかったのだけど造語?
・すずみの弟の恋愛事情
【秋】
・「捨て猫・捨て犬本」「カヨの恋愛事情と将来」
成長を感じてLOVEだねぇと思う。
・東京バンドワゴンを嗅ぎ回る記者
周りの人が自然と手を貸してくれるというのは素晴らしい。
【冬】
・紺の恩師
紺が大学を辞めた事情が明かされる話。
・我南人の病気
ショックでした
【春】
・研人の卒業式
参加した人は忘れられない卒業式になるだろうな。
というかライブのあとは予定通りに進行したんだろ -
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今回のお話の舞台は、三丁目にある〈喫茶ナイト〉
ナイトと言っても〈夜〉という意味の〈NIGHT〉ではなく、〈騎士〉の方の〈KNIGHT〉らしい。
深夜営業のお店〈喫茶ナイト〉には、DVDやVHSが棚いっぱいに置いてあって、時折出てくる映画のタイトルが、物語を先へ先へとつなぐ役割を果たしているようです。
今僕(堂本望)は、独特の渋い雰囲気の仁太叔父さんと2人で暮らしていて、店に訪れた人たちの、夜にならないと話せないような悩み事を、仁太叔父さんが見事に解決していきます。
前回にも登場したおなじみの商店街の人たちの協力もあって、次々と悩みは解決されるけれど、みんながいい人だから、何もかもを徹底的