小路幸也のレビュー一覧
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小路幸也の猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷を読みました。
蘆野原という隠れ里はあの世に通じていると言われています。
蘆野原一族の長筋の生まれの和野和哉は厄災をもたらすモノを祓う力を持ち、見立ての力を持つ美津濃泉水とともに人々に禍を起こすモノに立ち向かっていきます。
和哉の妻優美子は和哉が厄災をもたらすモノと対峙するときに何故か猫になってしまい、猫の姿で和哉を助けることになるのでした。
穏やかな語り口で異能者の生活と禍との対峙が描かれています。
優美子は男性からみたちょっと古風な理想の女性像として描かれていて、ファンタジーとして楽しむことが出来ました。 -
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第七弾。
今回もいろんな事件とハッピーな出来事がありました。
その中で思うのがほんとに花陽と研人が大人っぽくなったなーということ。
花陽は高校生に研人は中2になったんだけど、それぞれ目標や好きなことを見つけてがんばってます。
研人の母の亜美さんの意外な一面が見えたり、藍子のことが好きだった同級生がでてきたり。
真奈美さんに子供が誕生したり
龍也くんとくるみちゃんと光平くんにも変化の時期が訪れます。
冬から物語が始まって春、夏、秋と。
かんなちゃん、鈴花ちゃんもどんどんしゃべる言葉が増えてきてますますかわいいし♡
次は幼稚園に通ってるかな~とか。
ほんとに子どもたちの成長が感じ -
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小路さんのファンタジー小説。
鳥でないと越えれないような山脈にぐるりと囲まれた地で暮らしていた4人が旅に出るおはなし。続き物。
すごい独特の世界観。伝聞調に話が進み、そういった部分もちょっと好き嫌いが分かれそうな感じしました。
冒険小説好きだったりファンタジーなゲームとか好きな人にはおすすめできます。
移動時間に読んで車内でうっかり感涙して焦った思ひ出。根っこにあったかい繋がりがあるのはやっぱり小路さんだなあと思いました。
おはなしの中の専門用語が結構な頻度で出てきますが、話にのめり込むとわりかしすんなり読めます。たまにちょっとページ戻して「この意味はなんだっけな?」と読み返すのもまた一興 -
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毎度の小路幸也ワールド。
良い隣人たちが良い生活を営みはじめ、ちょっとした事件も彼らの善意あふれる人間性で解決していき、最後は登場人物皆が気持ちよい表情で希望ある未来を向くエンディング。マンネリっちゃマンネリだけど、小路作品はこうでなくちゃと思う。
こういう優しい物語の中だから語れる生き方の教訓ってのもあるわけで、本作では物語の中盤にとある事件をきっかけとして、主人公とシェアハウスの大家が語り合う「頭のおかしな連中にならない方法」と「悪意について」がその教訓にあたる。
ここの部分が核心であり秀逸。おかしな人間とはどうやって形成されていくのか?おかしな人間にならないためにはどうすれば良いのか -
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前作を文庫本で買ってしまったから、これも文庫化するのずっと待ってた。
で、『モーニング』を読んだのが結構前だったからこの話を読んでみると、時系列とか登場人物とかがかなりごちゃごちゃしちゃって大変だった。
後半部分をお風呂上がりに読んでしまったからか、手に汗握る、どころじゃないほど手汗かいて、滑るからカバー外して読んだほど。でもあれはきっとお風呂上がりじゃなくてもそうしてたかも、というような内容だった。
もう一度『モーニング』のほうも読みたいんだけど、3作目を読んでから読み返したくなる。この手の話は時系列に沿って読みくなる。
でもようやく2作目が文庫化されたんだから、さは当分先だよね••••••