【感想・ネタバレ】高く遠く空へ歌ううたのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月15日

死人が多く出る町。
なぜか死体をよく発見してしまう義眼の主人公。
ミステリーに見せかけたファンタジーな感じでした。最後まで読んでも、ファンタジー的な要素のところは観念が難しかったです。

バットを振ってギーガンに怪我をさせてしまったルーピーに「野球やめるなよ」とお父さんが言うところが素敵でした。
...続きを読むと、感情のはあるけれどそれを自分で認識できていないギーガンが、泣くところで私も泣きそうになりました。

このところ小路さんの本ばかり読みあさっているのだけれど、どれを読んでも人物たちがみんな、読んでいる最中頭のなかに生き生きと存在しているから面白いんだろうな、と思います。

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Posted by ブクログ 2013年08月04日

悲惨だったり、凄惨だったり・・・書き手によっては、キツイことになりそうな話を、これまたさらりと書いて、印象として残るのは、優しさや温かさ、というね。。。 それでいて、生きること、死ぬこと、について、ふと立ち止まって思い巡らす、なんてことをしてみたくなったり。普段は心の奥底に眠っているような事柄を、小...続きを読む路さんの作品を読むと思い出し、引っ張り出して眺めてみたりすることがあるんですよね。

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Posted by ブクログ 2012年02月24日

不思議だけれど、いるのかもしれない、という現実感が漂うのは、その存在が常に正さを主張するようなものではないからなのだろう。
世界には表と裏があるけれど、どちらが表なのかなんてわかりはしない。
そして、必ずしも、表がいつでも表でいることができるわけでもないのだ。

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Posted by ブクログ 2016年07月31日

「解す者」シリーズの2作目。
もっとも前作の『空を見上げる古い歌を口ずさむ』もちゃんと読んでいるのに、最後の方に来るまで繋がりに気付きませんでした。むしろ、小路さんは「東京バンドワゴン」のイメージが強くて、今度はなんか違うなぁと思いながら読んでいました。
恩田さんの「常野物語」に通じるところのある、...続きを読むちょっと不思議な物語です。隠れ住むひ弱なエスパー(もう死語ですかね)の物語。この手の話、結構好きなんです。
さらに小路さんらしく、架空の町の設定であっても、どこかノスタルジックで優しい。もう少し、解説があっても良い結末だと思いますが、当面こういう中途半端を楽しみましょう。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

子どもの頃は、小さな秘密、秘密の場所、小さな冒険、そんなものに囲まれて心が躍っていた。
描かれている場所は、ありそうな町だけど、ちょっと不思議の世界に紛れ込んだような錯覚をさせられる。
主人公・ギーガンとルームメイトの柊さんの二人の関係には憧れる。
こんな先輩と町を探検して不思議を探るのは楽しそうで...続きを読む、ギーガンが羨ましい。
ギーガンを囲む友人達もみな個性的でいて、どこにでもいるような子。
読みながら、ギーガンと町の不思議を解いて冒険する心地。
懐かしい子ども時代を思い出す一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月07日

街にまつわる七不思議なような謎に少年がまきこまれ、成長していきます。
その過程がとても切ないなって思いました。

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Posted by ブクログ 2013年08月20日

義眼の少年が、数々の死体の第一発見者になる。
そんな血生臭いと思われる物語の始まり。

しかし、そこは小路氏。
距離感の取り方が上手く、陰惨な雰囲気はまるでない。進んでゆくに連れ、そのどこにでも漂う温かさ。

彼が描く物語には、いつも温かさがともなう。
本書に限っては、日常に忘れた何かを思い出させて...続きを読むくれる一冊。

児童文学に向いていると思う。

随所に出てくる、音楽や本を見ると彼らしさを感じられる。

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Posted by ブクログ 2013年03月11日

空を見上げる~の続編的作品。ただ前作と比べるとスケールダウンは否めない感じ。悪くはない。悪くはないんだけど切なさ、哀愁感がちょっと足りないか。

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Posted by ブクログ 2012年02月21日

 もうちょっとホラー・サスペンスに振って掘り下げていくとか押しが欲しかったかも。全体を通して今一つ物足りなさを感じました。でも、このほっこり感は好みの分野なので★3つです。

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Posted by ブクログ 2011年09月10日

ギーガン、ルーピー、ベイサンとあだ名だけで、毎日がドキドキのあの頃を思い出す。
最後にあのシリーズだったのかと気付かされるぐらい、一物語として完成度は高い。
「暗い日曜日」のエピソードを絡めるところが、小路氏の巧さと思う。

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Posted by ブクログ 2011年06月16日

不思議な話だった。不思議な力を持つ少年と彼を取り巻く人たちの話。彼に、不思議な力があると話せる人がいて、支えてくれる人がいてとてもよかったと思った。

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Posted by ブクログ 2010年01月06日

小学生~中学生という、微妙な年齢の子どもたちが主人公となって物語を進めていく。
彼らは現代にはいないとも思えるくらいに純粋で優しい。
そして、それを取り囲む大人たちもまた暖かい。
連続自殺という暗いテーマながらスムーズに読めるのは、この点があるからかもしれない。

ファンタジーとして読むならまあ楽し...続きを読むめた。
・・・・・・なのだけど、裏表紙に書かれてるようにミステリとして読んでしまったために、肩透かし感があったことはいなめない。
売り方間違えてるなぁこの頃、と思った。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

前作の「空を見上げる古い歌を口ずさむ」に比べると、とても優しく温かな話しでした。
ベイサンが来るまで、前作のシリーズニ作目だと気付かなかったですだから繋がった時は少しガッカリしました。。。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編的作品。人間描写が繊細でかつおしつけがましくないのがいい。お野菜小説みたい、ビタミン欠乏時に是非とも読んでほしい、読みたい小説です。扉の「謎の糸が少しずつ解けていく優しいミステリー」まさに、そのままで、他の作品も類似ながら又別の世界観を表現してくれている。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

この著者にしてはミステリアス。寄宿舎じゃないし、男女混合だけど、主人公の少年とその先輩の描かれ方がちょっとギムナジウム系ですわ。

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