小路幸也のレビュー一覧

  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    『どれほど過酷な状況でも、持ち前の機転と軽さでくぐり抜けてハッピーエンドになるように努力する主人公を想定して、考えろ。ストーリーを組み立てろ。君の考えたストーリーが、出した結論がハッピーエンドだと思え』

    50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。そんな彼がゲームプランナーの傍、アルバイトで行なっている『監視』で2億円を手にしてしまい、裏世界の人々に命を狙われる。そんな中、ふとしたきっかけで謎の人物、ナタネと出会い、互いに協力し立ち向かう事になり…というお話。

    睡眠障害を中心とした話ではなかったけど、ナタネさんがなぜメイジに危険を冒してまで協力してくれるのか?その疑問点が分かった時にこの小

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    2018年05月14日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    ネタバレ

    2018/5 7冊目(通算78冊目)。藤島さんがいい人過ぎる。いい人と早く廻り合うといいなと応援したくなる。毎回読むたびに本当にこの小説の世界にほのぼのとさせられる。癒されるなあ。後我南人さんのイメージはやっぱり忌野清志郎さんだと強く思う。あと1冊、引き続き読んでいきたい。

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    2018年05月12日
  • 花歌は、うたう

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    天才的ミュージシャンだった父の失踪から9年。17歳の花歌は父親譲りの音楽の才能を花開かせていく。そんな中、父・ハルオの目撃情報が届き…。祖母・母・娘、三世代女子家庭の再生の物語。『Web河出』連載に加筆・修正。

    それぞれの立場から語られる物語。そんな簡単に終わるかよと思うけど,それでいいのが小路 幸也って感じ♪

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    2018年05月11日
  • モーニング Mourning

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    1人の男の葬式に4人の男が集まる。
    5人は大学時代に一件の家で共同生活をし、
    バンドを組んでいた。
    卒業し、1人の結婚式の夜から、22年。
    5人が一緒に集まることはなかった。

    葬式の帰り道、4人のうちの1人が言う。
    自殺すると。

    自殺を止めるために、過去を振り返る3人。

    時間を遡り、思い出を語り合う中で、
    自殺の原因を突き止められるのか。


    色々と突っ込み所はありますが、
    それでも一気読みの物語。

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    2018年05月05日
  • 蜂蜜秘密

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    久しぶりに良い物語を読んだ。
    満足感・幸福感を得られた優しいファンタジーだった。
    様々な掟があるというのは、現代の私たちには不便にしか思えない世界だけど、掟は住む人を縛る苦しいものではなくて、心豊かに暮らす当たり前のルールなんだな。
    レオとサリーとジャック、3人がいれば何も怖くない、一緒にいるだけで幸せと思える仲間なんだろうな。そういうのって素敵だな。

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    2018年05月03日
  • コーヒーブルース Coffee blues

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    舞台は1991年の北千住。

    主人公の弓島大は、祖父母が住んでいた洋館を改築して
    作った喫茶店「弓島珈琲」のマスター。

    大のほか、母親の親友、丹下さんと二人で店を切り盛りしている。

    五年前、同じ広告会社に勤務していた恋人を薬物がらみで殺され、その殺人の疑いをかけられるという過去を持つ。

    ある日、近所の小学生の女の子から中学生の姉の行方を捜してほしいと頼まれる。

    さらに、五年前の事件が再び姿を現し…。

    小路幸也さんの作品は登場人物が多く、家族、あるいは家族に似た濃密な関係を持っている。

    誰かが見守り、誰かに見守られ、そういった人との何気ない言葉や感情のやり取り、普通であることの大切さ

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    2018年04月27日
  • ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

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    今回も盛り沢山!
    長く続いてるのに文庫化は年1なので、結構忘れてしまってる事柄も多く一から読み直したい。
    登場人物がどんどん成長していて、読むのが楽しみ。
    花陽ちゃんの大学受験生結果は次回作かぁ、長いなぁ。

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    2018年04月24日
  • 探偵ザンティピーの惻隠

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    謎解きの要素というより、温泉宿での滞在やのんびりした人間関係などのほうに目がいってしまった。
    自分が温泉宿でのんびりしたいからかもしれないが(笑)
    のんびりゆったりムードの中にある、シリアスな真相の落差に悲しみがあったような気がします。

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    2018年04月19日
  • フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

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    登場人物11人がそれぞれの視点で、本編では語られなかった間の物語が進んでいきます。そんな短編集。いつもの面々がいつものように。あの話とあの話の間にはこんなことが、色々なカップルの馴れ初めは。紺と亜美の出会いのありえなさが。

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    2018年04月14日
  • 娘の結婚

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    おりんを
    という表現に作者さんの優しいお顔が浮かびました。
    とても優しい話で最後はうるうるきました。

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    2018年03月29日
  • 家族はつらいよ

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    帯に映画のキャストが載っていたので先にキャラが想像出来てしまっていた。私は、映像化より先に小説を読む方がいかな。
    登場人物ごとに語られていて読みやすい。あっという間に読めてしまった。機会があったら映画も見てみようかな。

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    2018年03月25日
  • 猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

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    ネタバレ

    なんかよくわからないけれど、好き。
    本当にその一言に尽きる。

    好きな理由がわからないんじゃなくて、
    話の設定も、裏側も、何者なのかも、全てがわからない。
    兎に角謎ばかりなのに、
    主人公が猫になった妻をあっさりと受け入れたのと同じくらい、
    淡々とした調子でわからないまま話が進んでいくのを
    受け止めてました(笑)
    多分、主人公の無頓着さ(いい意味で)やそこに起因する描写の数々が
    そうさせてるんだろうな……

    とても好きなんだけど、
    やっぱり作者の思い描く世界観をもっと知りたかったな
    っていう矛盾した思いから、☆は4つ。

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    2018年03月02日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    花咲小路の花屋を中心としたお話。花屋の主人の花乃子さんの不思議な力を起因にした謎解き要素はあるものの、全体としてはミステリー要素は薄め。主人公の女の子をきっかけに回り出す、縁と回復の物語かな。

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    2018年02月24日
  • 東京公園

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    写真家を目指す学生が男から妻の尾行を依頼される。東京の色々な公園を子供とともに訪れる妻を写真に収めていく。血のつながらない姉との関係を絡めながら、男の妻の真意にたどり着く。

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    2018年02月11日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    小路さんの鉄板的なーね。
    イケメン、美女、仲間、青春キラキラ✨
    ちょっとだけダークさもあえて差し込み、
    でもみんなハッピー!
    前向き!
    ありがとう!

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    2018年02月05日
  • 札幌アンダーソング ラスト・ソング

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    かなりの大仕掛けで事件が起こりますが、頭脳戦、駆け引き合戦に行くかと思えば、ちょっとあっけない結末かな。

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    2018年01月27日
  • エール!(1)

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    ネタバレ

    今回は坂木さんと拓未さん以外は知らない作家さんだったけどそれぞれに良かったなぁ。
    別の作家さんが書いてる話と少しだづつ繋がってるのか
    読んでて楽しい
    でもやっぱり坂木さんのジャグジー・トークが一番好きだった

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    2018年01月26日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    お馴染み「東京バンドワゴン」シリーズの文庫最新刊です。
    私は文庫でシリーズを追っかけている人なので、
    堀田家の皆さまとお会いするのはいつも年イチ。
    なので、堀田家に「帰省」したつもりでこのシリーズは読んでいます。
    冒頭のサチさんのナレーションがはじまると、ああ、ただいま、みたいに。

    登場人物のささやかでも確かな成長が見られるのがシリーズの魅力ですが、
    今巻は、研人の成長とバンド仲間たちとの友情、芽莉衣との関係性の変化が
    読ませどころでしょうか。ドラマ化からもう5年。私も歳を取る訳だ。

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    2018年01月03日
  • 2030年の旅

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    8人の作家が2030年の日本を舞台に“未来”を描いた短編集。AIやドローンなど今より少しだけ進んだ技術描写が面白い。個人的には支倉凍砂の『AI情表現』がコミカルな中に切なさとある種の爽快感があって好きだった。クライマックスでの自身の限界を認識しているようなAIの言葉の数々が刺さる…

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    2017年12月23日
  • 花歌は、うたう

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    良かった!音楽が流れてる気がした。
    才能のある高校生の女の子が仲間と歌を作りあげていく。
    やはり才能のある父親は行方不明。
    父親にその歌声は届くのか?
    祖母、母、友人、ご近所の人々。
    小路さんらしく、家族とご近所の物語でもあった。

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    2017年12月01日