小路幸也のレビュー一覧

  • 花咲小路一丁目の刑事

    Posted by ブクログ

    シリーズ二作目。のんびりした中に、ほんの少しのドキドキがいつも心地良いです。
    おばあちゃんにはかなわない!

    0
    2015年12月30日
  • 花咲小路四丁目の聖人

    Posted by ブクログ

    イギリスの伝説の大泥棒が日本のとあるさびれた商店街に住んでいる。
    ウキウキする設定だ。面白そうだぁ、楽しそうだぁ。
    小路さんらしい描き方でこの大泥棒は商店街を助ける。
    気持ちよかったぁ。
    なんで、こういう話って、泥棒の味方したくなるんだろうねぇ。

    0
    2015年12月27日
  • 蜂蜜秘密

    Posted by ブクログ

    奇跡の蜂蜜が採れる村の話。

    ファンタジーだけれども やっぱり小路さん。
    温かい世界の温かい人たちの1冊。

    0
    2015年12月11日
  • スタンダップダブル!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    31歳を目前に北海道支局に飛ばされた全国紙スポーツ記者の前橋絵里は不思議な強さで勝ち上がっていく弱小校、神別高校野球部に興味を持つ。
    弱小校が勝ち進んでいくストーリーでは突出した豪腕投手や強打者がいるのが定番だけど、この神別高の場合はひと味違う強さで興味深い内容だった。
    続編に続く形で終わっているので、綴喜を読んでみたいと思った。

    0
    2015年11月25日
  • ナモナキラクエン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここんとこ小路作品にダレ感を感じてたのだけど、この作品はいい!
    個性が描き分けられた登場人物。
    悪者が一切いない
    家族のきずなが美しい。
    家族をとりまく人々が優しい
    ロードノベル要素はあるけど、帰るところがある旅。
    これら小路作品的な全部の要素を満たしつつ、しかもちょっと意外な謎解きまで味わえるなんて。

    ほっこりしたい時、家族を想いたい時、心に隙間風が入ってきた時、この本は絶妙に効く良薬になるんじゃないかな。お風呂入って暖かいご飯食べて布団にもぐってこの本読んで寝ればそそけ立った心もほぐれるような気がする、まさに小路作品。

    余談:紫ちゃんが思いの人と再会する場所に要注目です。おそらくあの場

    0
    2015年11月25日
  • すべての神様の十月

    Posted by ブクログ

    神様が一堂に集まる10月。おそらく1年間にあった人間のとの関わり合いを話すのだろう。共にある存在。八百万の神。全てのものに神が宿るという日本人の想いはすばらしいと思う。

    0
    2015年11月13日
  • 花咲小路一丁目の刑事

    Posted by ブクログ

    転勤により生家に戻り非番の日に(祖母に頼まれ)日常の謎を解決していく刑事さん。良いね~こういうの好き。少なくなりつつある近所との人付き合い、気遣い、温かみ…こういう町で育ったら真っ直ぐ幸せになりそうだな~
    謎の女性の正体は、かなり意外だったけれど(笑)
    読んでいて楽しくて、読み終わっても幸せな気分

    0
    2015年11月03日
  • 猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

    Posted by ブクログ

    一言でいえば、悪霊的なものを祓う現代に生きる祈祷師のような一族の話でしょうか。
    恩田陸氏の常野物語シリーズに似た印象です。
    細かく描写せずに雰囲気で済ませるところ、不思議な韻を踏む呪文の美しさ、全てをあるがままに受け入れる物静かな大らかさなど、日本的なところが好みです。この呪文は恐らく小路氏のオリジナルでしょうが、言葉のキレに類い稀なセンスを感じます。

    0
    2015年11月02日
  • 高く遠く空へ歌ううた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死人が多く出る町。
    なぜか死体をよく発見してしまう義眼の主人公。
    ミステリーに見せかけたファンタジーな感じでした。最後まで読んでも、ファンタジー的な要素のところは観念が難しかったです。

    バットを振ってギーガンに怪我をさせてしまったルーピーに「野球やめるなよ」とお父さんが言うところが素敵でした。
    あと、感情のはあるけれどそれを自分で認識できていないギーガンが、泣くところで私も泣きそうになりました。

    このところ小路さんの本ばかり読みあさっているのだけれど、どれを読んでも人物たちがみんな、読んでいる最中頭のなかに生き生きと存在しているから面白いんだろうな、と思います。

    0
    2015年10月15日
  • わたしとトムおじさん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治たてもの村で、家具などの補修をしながら暮らす、ひきこもりの過去を持つトムおじさん。両親と離れトムおじさんの元で暮らすハンナ。
    二人の関係も、周りの人たちも、心地よい空気感でした。

    トムおじさんは、人の目を見て話せないという点では弱いかもしれないけれど、言わなきゃと思ったことは言える強さと優しさを持っていて、弱さと強さは相反するものではないのだと考えさせられました。

    文庫版だけに収録されているという後日談。あんなに自分をしっかり持って強く見えたハンナだけれど、小学生だから真っ直ぐ言えたことも、大人になったらどうしていいか分からなくてパンクしちゃうこともあるのかな、と思いました。

    0
    2015年10月13日
  • 少年探偵 みんなの少年探偵団

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    オマージュ作品として、かなり良い感じ。
    今回のシリーズの中では、万城目作品の次に気に入った。

    明智と芳雄君が、明智探偵と小林少年になる始まりの事件。
    そうかあ、二人には、そして二十面相には、こんな悲しい事情があったのかと納得してしまえる。
    文代さん、私のイメージではもっと強い人なんだけど、これはこれでありですな。
    欲を言えば、子供心に憧れた小林少年は、本当は一般庶民であって欲しかったけれど。
    まあ正直、凡人じゃないとは思っていたよ。うん。これもありです。

    0
    2015年10月06日
  • 荻窪 シェアハウス小助川

    Posted by ブクログ

    このまま終わったらもったいない。シリーズ化してほしい。少なくとも、佳人がフランスから帰ってきてからのお話が、読みたいです。恵美里との恋愛の様子も読みたいです。

    0
    2015年09月11日
  • すべての神様の十月

    Posted by ブクログ

    短編集で、全体として話が繋がっていて面白かった。
    特別印象に残ったというわけではなかったが、一話が短くてすっと読めた。

    0
    2015年09月04日
  • 少年探偵 みんなの少年探偵団

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    みんなの少年探偵団シリーズ。これが第一弾? 順番変わったけどあと一冊。(追記・これ第三弾だそうです)

    小林少年が明智探偵の助手になるまでと、麻由美お嬢さまの跳ねっぷりまでは楽しく読めた。
    でも、怪人二十面相と明智との因縁の解釈が…そうきたか。あくまで小路幸也さんテイストですよね。これが本当の明智小五郎だと思ってもらうと困るよ。これはこれでドラマチックな話だけど、辛い悲しいのは今ひとつそぐわない。

    表紙の美しい絵でいろんなイメージが湧いた。小林少年の再生物語だと思えばそれはそれで良し。

    追記。
    登場人物は結構出たけど、よくわからない人達もいた。芳雄君の双子の雅雄君も大事な役割なのにちゃんと

    0
    2015年08月22日
  • キシャツー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校は電車(とバス)通学だった。
    高校1年の時は特に授業の始まりが早いこともあり、朝の電車に間に合わせるのに随分苦労したものである。(何しろ深夜ラジオファンだったもので…)
    それでも、早朝の電車に揺られながらハヤカワSF文庫読んだり、毎日出会う綺麗なお姉さんに目奪われたり、随分楽しかったことを覚えてる。

    この本に出てくるようなキラキラしたものはなかったかも知れないけど(なんせ男子校だった上、俺映画ヲタ・アニヲタ・深夜ラジオファン)今でも電車通学してる学生たちがでっかい部活カバンの中から単語帳など出してきて勉強しあったり、パンをむさぼってる姿を見ると、なんだかホコホコしてしまうのである。

    0
    2015年08月16日
  • わたしとトムおじさん

    Posted by ブクログ

    子どもは明るくなるのが仕事なら、私はまったく勤めを果たせてなかったんだな。
    だから大人の仕事である優しくなるということは全うしたいなと思えました。
    小路さんの願いが悩める人々に届くといいな。

    0
    2015年08月06日
  • HEARTBLUE

    Posted by ブクログ

    小路ファンの自分の中でもかなり好きなシリーズ。個性や才能に加えて過去に事情がある人たちが、みんな他人を思いやって連携してる。ミステリーとしてよりも面白いけど、そんなところに惹かれます。
    ただ、表紙が残念。イメージが軽すぎると思います。

    0
    2015年08月03日
  • HEARTBLUE

    Posted by ブクログ

    1作目が面白かったので2作目もと読みました。彼が出てこないのが残念な気持ちで読み始めたのですが、これはこれでなかなか読みごたえがありました。事件は重い部類に入りますが、ワットマンが調べたこととメグリヤが調べたことが重なるときがいいです。
    サミュエルくんはもう少ししたらさらにいい男になりそうですね。
    読み終わってから3部作ということに気が付きました。彼をまだ探しているメグリヤに少しは恵まれるときが来るといいんですが。
    続きはまだ出てないので最終章が楽しみです。

    0
    2015年07月23日
  • 猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

    Posted by ブクログ

    なぜ?
    どういうこと?
    結論は?
    ということは考えない物語。
    心地よい…

    追記
    葦原の中つ国なのかな?

    0
    2015年07月18日
  • 21 twenty one

    Posted by ブクログ

    小路さんの人と人の情や絆の描きかたはそのままに、痛みや重さもある作品でした。

    ちょうど今の自分と同じ年代の子たちの話で、しかも私の場合も中学時代(人数は何倍もいたけど)割りとみんな穏やかで良い学年だったから、物語に共感を覚える点が多く、一気に読みました。

    大人になってから行った、中学の同窓会で感じたあの安心感を思いだしました。
    同じ地域・年齢・学校・制服・授業・給食・行事・・・
    強制的にほぼ差のない環境で過ごすあの時代は大人になって考えると、凄く独特な時代だと思います。

    美しい晶くんの「生きられない人種」という痛々しい言葉が、時代のせいか物凄くリアルに感じられました。

    0
    2015年07月04日