小路幸也のレビュー一覧
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冷静に考えると青の立場ってすごく微妙なんだけど、自然に家族としてわだかまりなく生活できているのって、きっと亡くなった秋実さんの影響が大きいんだろうなと思う。
確かに池沢さんは青の母親だけれど、生まれたての頃からずっと同じ時を過ごして、思い出もたくさんある人にはかなわない。
青だけじゃなく、堀田家に関わる人たちはみんな優しい。
大切な人を守ろうとして、大切な人が苦しむのを黙って見過ごしになんか出来ない。
我南人じゃないけれど「LOVEだねぇ」と思う。
淑子さんが遺してくれた別荘も、けっして裕福とはいえない堀田家にとっては、これからの教育費とか考えたらとても大きな財産になったと思う。
でも、勘一は大切な淑子さんが遺してくれたものだから、余計に一番生きる使い方をしたかったんだろう。
秋実さんが育った大事な思い出の場所。
きっと淑子さんも秋実さんも、勘一がした決断を喜んでくれるだろう。
不器用だけれど真っ直ぐで思いやりがある勘一がいるから、みんな安心して自由に出来るのかもしれない。 -
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ネタバレ小路幸也が短編集なんて珍しい…と思ったものの。
ちょーまてよ、東京バンドワゴンシリーズは連作とはいえ短編やないか!
収録作品は、どれも小路幸也らしい優しい暖かい小説で、大好きな雰囲気を醸し出してくれるし、他の作品群に負けない小路幸也作品を読む心地よさも楽しめるんだけど。
やっぱ、ちょっと勿体ない気持ちがするねんなぁ。
もっとこいつらの話を読みたいってどうしても思ってしまう。キャラクターに魅力があるので、短編では味わいつくせず、まだ味残ってるガムを吐き出してしまったような勿体なさ感がどうしても残ってしまい…
なるほど、東京バンドワゴンは短編やけど連作やから(しかも冊数多いし)、そういう不満は生まれないわけか。
収録作の中ではりんごジャムの話が一番好きです。甘くて優しくて、ド直球に心がほぐされます。 -
Posted by ブクログ
1961年うまれ。5人組。
真吾、ダイ、ワリョウ、ヒトシ、淳平。
東京で喫茶店を営むダイ、人気がでてきた俳優淳平、
水戸の教師ヒトシ、金沢の老舗豆腐屋 ワリョウ。
20数年後、真吾が死んだことで、葬式に4人が集まる。
大学時代 一緒に寝起きして、飯を食べ、
大人になっていく過程の微細な記憶。
バンドを組み、その時代の呼吸を感じた。
大学を卒業して以来始めて 4人が出会う。
それぞれは、自分の生活をしているのだ。
葬式を終え みんなで空港に向かって
別れようとした時 俳優の淳平が 自殺すると宣言する。
ダイ、ワリョウ、ヒトシは なぜ?自殺するな。
というが、
自殺する理由がわかれば、自殺しないと言う淳平。
そこから、ロングドライブが始まる。
クルマ故に 音楽も共有できる。
うまい構成で、過去にさかのぼって 青春を語り合う。
5人の共有のマドンナ そして 淳平の恋人
茜さんにまつわる話を掘り出していくことで
淳平が なぜ自殺すると 宣言したのかを探っていく。
過去にはもどれないにもかかわらず
4人は 過去にもどったかのように、
青春を語り始める。記憶の中にある青春は
甘酸っぱく、痛く、そして 幸せだった。 -
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本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
ますます本が愛おしくなります。
アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大である。
好きなのは、「メアリー・スーを殺して」
話の流れから、どんな結末になるかと思ったら
さすがの乙一氏ですね。
ある意味、予想外で中田氏らしい終わらせ方でした。
ちょっとしたきっかけで、人って変われるんだって思わせる。
これは読後感がよいです(p^_^q)
「砂に埋もれたル・コルビュジエ」
最後に一気にこみ上げてきます。ブワーって来ます。
「ラバーズブック」
ステキ過ぎるお話。周りの人の優しさが素晴らしい(*´◇`*)
原田マハさんと、小路幸也氏の本は、他の作品も読んでみたい。
短編集なのに、大いに楽しませていただきました。