小路幸也のレビュー一覧

  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    夏に何かが起こる早坂家。新たな生命の誕生も、愛する人との別れも、そして約20年、音信不通で三姉妹が存在自体さえ知らなかった伯父の出現で、平和に暮らす早坂家にさざ波が立つ。
    全編温かな家族愛の物語だが、書き下ろしされたエピローグは評価が分かれるだろう。私には、誰かが傷ついたなら誰かが癒やすという家族の在り方を教えられた気がする。
    健康体でも風邪はひく。いい人ばかりでも間違いはある。それを優しく癒やすのが家族愛だ。

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    2013年01月20日
  • うたうひと

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    ミュージシャンを題材とした短編集。それぞれが関係ないお話のようでいて、微妙に絡み合っているようにも思えます。
    熱気とか哀愁とか、いろんな感情を味わえるから楽しかったです。

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    2013年01月14日
  • COW HOUSE カウハウス

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    田舎の豪邸の管理人として左遷された若手社員が、カウハウスを立ち上げる。
    おじいちゃんも天才少女も調律師も彼女も、闇を抱えつつバリバリ仕事するけど実はゆるい部長も、みんな魅力的です。

    くすくす笑いつつ、安心して読めるお話でした。

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    2013年01月14日
  • モーニング Mourning

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    小路幸也さんの本は6冊目ですが、過去の5冊はすべて「東京バンドワゴン」シリーズ。
    このシリーズが大好きで小路幸也さんファンになった私。
    「東京バンドワゴン」以外に初めて手をだしました。
    が~!!
    良いです!この本。

    学生時代の4年間を一つ屋根の下で暮らした5人。
    そんな彼らが20数年ぶりに集まったのは仲間の一人、真吾の葬儀のため。
    葬儀を終えたダイ、淳平、ヒトシ、ワリョウのはレンタカーでロングドライブに出る。
    そこで語られる5人の大切な4年間。
    甘く酸っぱい、そして切ない思い出。

    小路幸也さん、ますます好きになりました。

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    2013年01月12日
  • キサトア

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    知らずに読んだんですが、児童文学だったんですね。
    優しい世界観好きです。

    続編とかはやらないのかな?

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    2013年01月06日
  • キサトア

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    設定や描かれる情景がとても好きな本。ただ事の運びや登場人物の気持ちが流されてしまったと感じる部分があったので、もっと長編で内容を濃くして欲しいと感じた。
    結びの詰め込み感が残念だったが、個人的にこの人のハッピーエンドはすんなり受け入れられる。

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    2013年01月05日
  • HEARTBEAT

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    初めて読んだ小路先生の本。

    最後の超展開に出会って、初めて大量の伏線の存在に気が付きました。呑気に読んでいた自分を責めたくなる結末です。
    題名を噛み締めながら、もう一度じっくり読み直したい。読めば読むほど新しい発見に出会えそうな本です。

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    2013年01月05日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    アメリカ人の私立探偵といっても、マーロウやスペンサーのようなハードボイルドではなく、人情派のライトミステリーです。
    ザンティビーのキャラクターがこなれてきて、1作目より面白かったです。

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    2012年12月12日
  • うたうひと

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    いかにも小路さんの作品って感じの
    音楽をテーマにした
    あったかい短編集。


    逆に言えば
    悪人が誰一人として出てこないところが、
    少し物足りないと感じる人もいるかも。



    泣きのギタリストが涙を流さなかった理由とは…
    「クラプトンの涙」


    アイドルのバックバンドが起こす
    ある奇跡とは?
    「唇に愛を」


    怪我で休養中のドラマーを襲う
    運命のいたずらを描いた
    「笑うライオン」


    売れっ子ピアノマンの原点は
    小さな場末のバーだった…
    「その夜に歌う」


    売れないハワイアンバンドが
    武道館ライブに出ることになった理由とは…
    『明日を笑え』

    など7篇。



    どの話も
    昭和の時代のバンドマ

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    2012年12月07日
  • HEARTBEAT

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    もう一回読もう!
    なぜなら、予想外な結末だったから。
    え?え!
    まて、もう一回!
    子供たちの動きが小路さんらしくてよい。
    悪いやついないとこも。
    なので悲しいこともあるけど救われる。

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    2014年04月06日
  • わたしとトムおじさん

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    社会からちょっとずれてしまった人たちの、あたたかい物語。
    現代の問題が浮き彫りになっています。
    私たちはトムおじさんやハンナのような素敵な人たちを、一時の感情でほっておいていいのでしょうか。

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    2012年11月07日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    よく考えれば結構ドロドロした内容なのに、何故か爽やかな物語に感じてしまうのが小路氏の筆力なんだろう。
    三姉妹やそれぞれの彼氏達がみんなタイプの異なる魅力的な描かれ方をしており、読んでいて幸せな気持ちになる。「東京バンドワゴン」シリーズとは趣が異なりますが、こういった家族小説もいいと思います。
    ただ、最後の章は不要だったかな。このせいでなつめ姉さんの印象が少し変わってしまった...

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    2012年11月01日
  • 21 twenty one

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    せつない。
    仲間意識が強いほど、もしかして、自分は違うかも…みたいに疎外感を感じるものかも。
    それはあくまでも主観だから、本人が疎外感を感じれば、それはもうそうなわけで⤵
    強すぎる絆も時には人生の弱点になるのかな〜。
    小路さんの本は大好きだけど、これは悲しくなった。

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    2014年04月06日
  • 東京公園

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    ネタバレ

    (メモ)
    ホームタウンが良かったから、引き続き。
    アクアラインマラソンの帰りの電車で一気読み。
    どうやら小路さんの雰囲気が好きみたい。
    ストーリーも好きだし、読み終えた後の気分が良い~。

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    2013年01月04日
  • 探偵ザンティピーの惻隠

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    日本語が達者なザンティピーはマンハッタンの私立探偵。
    前2作ではどちらも依頼により日本に出かけて事件に巻き込まれた。
    そして、今回も仕事で北海道へ向かうことに。

    依頼内容は、亡くなった祖父が大事に持っていた、ある日本兵の写真を
    本人に届けに行きたいので、同行してその人を捜索して欲しいというもの。
    北海道に着いた彼らは難なく本人と思しき人を見つけ出すのだが、
    その家族にはみんなで隠し持っていた優しい秘密があって…


    ザンティピーシリーズの中では一番好きかもしれないな。
    気付いてしまって、そして真相に辿り着いても、それを暴くことはない。
    みんなの優しさに、優しさで応えたザンティピーに共感です。

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    2012年10月19日
  • HEARTBEAT

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    ネタバレ

    読んでいくうちに「同一人物ではない」ということは薄々分かったけど(これはみんな分かるか)、最後の展開には驚いた。

    それでも、最後の最後にはなんだか嬉しくなったけれど。

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    2012年10月10日
  • 話虫干

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    なかなか何の話を読んでるのか掴めなかったですが
    章が進むと、なるほどと納得しました

    どんどん話に引き込まれていきます
    ラストはちょっと卑怯な気がしますが穏やかに終わってよかった
    ただ、終章とその前の時間軸がおかしい気がします

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    2012年10月02日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    兄弟愛、友情、メンター(優れた助言者)、そして軽いミステリー。
    小路さんらしい作品です。
    でもミステリー・サスペンスを期待して読むと中途半端でしょう。ご都合主義と言うか、そんなに上手く行かないでしょうと言う所が多々ありますから。やはり暖かな愛情物語と見た方が良さそうです。
    そういう意味では50時間起きて20時間眠るという主人公の特異性は、ミステリーと言う側面では有った方が話が進めやすかったのかもしれませんが、必須では無いですね。『キサトア』でも双子が交互に眠るという一種の睡眠障害を描きましたが、小路さんには何か睡眠に対する思いがあるのかもしれません。
    暖かくなれる本でした。

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    2016年07月23日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    小路幸也の早坂家の三姉妹を読みました。

    早坂家のあんず、かりん、なつめは仲のよい三姉妹です。
    母親が早くに亡くなってから、父親は男手一つで3人を育ててくれました。
    父親が再婚したけど、若い義母とも仲よく暮らしています。

    ところが、そこにずっと音信不通だった叔父が訪ねてきたことから、父親と母親と叔父の過去が明らかになるのでした。
    大人たちの暗い過去も三姉妹たちは受け入れていくのでした。

    三姉妹とそれぞれの魅力的なボーイフレンドたちとのかかわりも描かれていて気持ちのよい物語になっていました。

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    2012年09月22日
  • HEARTBEAT

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    五条辻って!
    東京バンドワゴンファンにはたまらない。
    ラストは騙されたなー。
    結構何気に重い部分多いのに、そう、感じさせない小路幸也はさすが。
    次作も早く文庫本にならないかなー

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    2012年09月11日