萩尾望都のレビュー一覧
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ネタバレタイトルは聞いたことがあったが、萩尾望都作品を一つも読んでなかったので。宇宙の話も好きなので。
面白かったが、名作と聞いていたのでハードルが上がっていたのかもしれない。
「11人いる!」は、最初に11人いたときに「それが試験なのかな」と思ったら、その通りだったので意外性が無くて残念だった。
11人目も「この人かな」で当たってしまった。
もうちょっと、ネタはそのままでいいけど、人間じゃない存在とか、宇宙船に残っていた可能性とか、別の悪意のある可能性とか、疑心暗鬼なそれぞれのキャラ自身の視点で深堀りしてふくらませて説明して、可能性をあれかこれかと惑わせてほしかったのに、残念。
時代のせいかもしれ -
Posted by ブクログ
萩尾望都作品が好きで、自伝?というだけで読んだ。
竹宮惠子さん周りの話とかは全く知らずの状態でした。
正直、萩尾望都さんが自分を卑下してばかりでありながらもどこか他者を見下しているように感じる部分があり、何度か読むのが嫌になった。
こちらが嫌だと思うことも先回りして謝られて、なんか行き場のない感情を抱える。
どちらが悪いとかではないし、どちらのことも人間性まで知りたくないのだと思った。
萩尾望都さんも作中で仰られているが、すべて作品に描かれているのだから。
それでも、心の内をできる限りそのままに綴った内容を出版されるのはすごく勇気のあることだと思った。
もう忘れます。
作品だけを好きでい続け -
Posted by ブクログ
〔内容〕いくつかの謎〔01〕バルバラは青羽の見る夢なのか、あるいはパラレルワールドとか未来世界とかのリアルなのか〔02〕キリヤの作った想像の世界とバルバラの関係は〔03〕眠る青羽はバルバラとこっちの世界を繋げる通路なのか〔04〕捕食により遺伝子コードだけでなく記憶も継承していくのか〔05〕キリヤとタカの関係は〔06〕世羅ヨハネとエズラ・ストラディと青(アゾーレ)博士の関係は、ついでに千里も似てるけど? さらについでにエズラとパリスの関係は〔08〕火星人とはなにか〔09〕集合無意識とかを使って人類をひとつにする計画とかなのか〔10〕未来は変えられるか、あるいは過去は変えられるか。
〔感想〕すべ -
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〔!〕……わたしたちは きっとなにかで……火星の記憶が目覚めたのよ…(p.16)
〔内容〕青羽がキリヤを誘う/キリヤ、時夫、菜々美、マシロ(実はマヒル)は遠軽で眠る青羽に会いに行く。カーラー、謎の老人、真マシロも向かっているようだ。後にパリスとライカも/カーラーの要望で謎の老人の夢に入ることにした時夫/謎の老人の前で神楽を踊る時夫/エズラ博士=世羅ヨハネ=謎の老人?
〔感想〕火星、バルバラ(島/薬)、青羽、遺伝子の継承、エズラ博士、世羅ヨハネ、キリヤ、時夫…いまだ謎はほどけない。
■バルバラについての簡単な単語集
【青羽/あおば】バルバラで暮らしている。よそもの? だからか、浮くのがヘタ。 -
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バルバラとこちらの世界が微妙にリンクしはじめている。翻弄される人びと。
■バルバラについての簡単な単語集
【青羽/あおば】バルバラで暮らしている。よそもの? だからか、浮くのがヘタ。マーちゃんが育ててる。《あたしは バルバラのものだ》第一巻p.25。外部の世界で七年間眠り続けている女性、十条青羽と同じ名前だが?
【アカネとアヤメとアサギ】三姉妹。一見老女だが見た目ほど老いてないらしい。グリーン・ホームで育ったベビー・ダックス引き取るつもりらしい。
【秋葉原コスモス】三十年子役をしているベテラン。
【明美】キリヤの母。伊勢にいる。度会とは離婚しているようだ。
【エズラ・ストラディ】十条奈々実 -
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〔引用〕きみはいずれキリヤくんに殺されるよ(p.103)〔内容〕バルバラ人はふわふわ浮ける。青羽は「よそもの」なのて浮くのがヘタ/夢先案内人の度会は七年間眠り続けている女性、十条青羽の夢に入る/青羽と十条青羽は同一人物なのか?/度会の息子、キリヤはバルバラは自分の想像の産物だと言う。島は夢なのか?/火星と赤い月〔感想〕関係するキャラクタが増え続け、あれやこれやの情報がバルバラという語を中心につながりはじめ、謎は際限なく膨れ上がり続け、集束できるのか?
■簡単な単語集
【青羽/あおば】バルバラで暮らしている。よそもの? だからか、浮くのがヘタ。マーちゃんが育ててる。《あたしは バルバラのもの -
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竹宮惠子のエッセイ「少年の名はジルベール」がサイドAなら、萩尾望都の本書はサイドBである。若かりし駆け出しの頃に同居をしていた少女漫画の大家ふたりが、それぞれの視点から同じ時代を回想して書いているからだ。萩尾望都は本書を、「少年の名はジルベール」の刊行の反響を受け刊行したと言っている。数十年の沈黙を破り、反論するためにだ。自分の平和を守るために。
本書は冒頭からずっと、深い悲しみと癒えない傷の苦しみに満ちている。竹宮惠子が懐かしみを持って回顧した栄光の出発地「大泉サロン」(2人が同居していた長屋)は、萩尾望都にとっては、大好きだった友にある日嫌われたという封印したい辛い記憶の場所だった。この -
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萩尾望都のバレエ系。
パリのコンテンポラリーバレエ団に晴れて入団したローマ出身の主人公の男の子とその同期の子たちの群像劇。
モノローグが多くて主人公の心の内がかなり書いてあるのですが、びっくりするぐらい性格が悪い…というか、つまり、リアルということかな。ニコニコしてスマートに対応してるようで、心の内では、同期よりも自分が上とか、あいつがいい役をもらったとか、とにかく妬み嫉み負の感情のオンパレード。ガールフレンドの成功も喜べずイライラをぶつけてしまう。DVまで。そんな人を主人公に置くマンガって珍しい。
でもそこは萩尾望都。バレエマンガもよくあるバレエマンガではなく、どちらかというと心のどろっ -
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ネタバレなかなかむずかった。一番の失敗は、文庫本サイズのを購入してしまったこと。
文字が小さくて読みにくい~~
たぶん、この1回目を読んで、また少しして2回目読んで、またかなり時間たってから3回目読んで・・・ってしたらもっと深いところにまで気が付けて面白いんだろうなって思った。
昔読んだ竹宮恵子さんの「風と木の詩」も、何度か読んでいくとどんどん面白くなっていったんだよね。あれの感覚に似ている。
今の現代でいうところの、高等部の男子寮、なのかな?
みんなのアイドル的存在の一人、トーマが鉄橋から落ちて死んだ。
事後であるとされたが、一学年上で寮監のユーリに遺書的な手紙が届いた。
「ユリスモールへ
さい