萩尾望都のレビュー一覧

  • とってもしあわせモトちゃん

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    緑色の大きなスポンジケーキのような謎の生物モトちゃんを中心とするギャグマンガです。

    モトちゃんが、ジョニー・ウォーカー少年の飼い犬ナポレオンの犬小屋をこわしてしまったり、おもちゃのグライダーを小鳥とカン違いして恋に落ちたりと、いろいろな事件を巻き起こします。

    ギャグ・センスはややシュールで、大爆笑するような作品ではありませんが、ひまなときに頭をからっぽにしてたのしめる内容です。

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    2021年09月04日
  • ゴールデンライラック

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    表題作「ゴールデンライラック」のほか、「ばらの花びん」「マリーン」を収録しています。

    「ゴールデンライラック」は、ヴィーことヴィクトーリアという少女と彼女の家に引き取られてきたビリー・バンの物語です。ヴィクトーリアの父親のスタンレィ氏が死んだことで、彼女たちは働いて生活をすることを余儀なくされます。最初はホテルで働いていたヴィーは、やがてクラブで働きはじめ、スティーブンス男爵と知りあいます。しだいに変わっていくヴィーを身ながら、ビリーは複雑な思いを胸にかかえます。

    「ばらの花びん」は、ミシェルという青年と、彼の年上の友人であるマルスラン、そして美しい未亡人のファデットと、ミシェルの姉のセザ

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    2021年09月04日
  • 私の少女マンガ講義(新潮文庫)

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    萩尾望都による少女漫画誌概論と、近作の解説。
    ほんとうに漫画が好きな人だな。よう読んどいでる。大泉の話でも出てきた、この漫画をあの人が描いたら……という遊びの話がここでも出てくる。

    岡崎京子を少女漫画の血脈の中で語っているのが新鮮。いや確かに萩尾望都と大島弓子からの影響は大いに語っているのだし継承者であるのは確かなんだけど。
    岡崎京子を男性批評家が理解できてなかったという話にどきりとする。わ、わたし、わかってるのかな…大好きだけど、自信なくなってきた。

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    2021年07月25日
  • 私の少女マンガ講義(新潮文庫)

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     姉の持っていた『ポーの一族』を学生時代に読んで、ストーリテリングの巧さに感嘆し、エドガーの行く末に想いを馳せたものだった。
     『ポーの一族』の新作が40年ぶりに発表されると聞いて、当時の記憶が思い出されたが、期待半分、不安半分だったので、読むことはしなかった。
     そんな時本書が刊行されたので、手に取った。

     I章は、もともとイタリアでの日本少女マンガ講義を元にしたもので、著者の視点でのマイルストーン的な作品が紹介されるとともに、自作を素材にテーマやテクニックが語られる。
     タイトルは知っているが実際には読んだことのない作品が多くて興味深かった。


     II章は、I章を踏まえた上でのインタビ

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    2021年07月22日
  • ポーの一族 1

    無料版購入済み

    有名作品

    萩尾望都さんは漫画界で超有名な方で、その中でも『ポーの一族』は一度は読んでみた方が良いと思って読んでみました。
    正直な感想としては連載当時に読んでいたら、また違うのかなという印象です。

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    2021年07月11日
  • 花歌舞伎徒然草 はなのかぶきよもやまばなし

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    2021-07-07
    正直、こういう本はこまる。舞台が観に行きたくなってしかたなくなる。地方住の悲しさよ。

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    2021年07月08日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

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    1888年レスター郊外、ロンドンへ向かう途中で道に迷ったエドガーとアランは美しいバラ園のあるアーサーの邸宅に身を寄せる。アランが深い眠りについってしまったため、アランの身を隠す代わりに、エドガーはアーサーが描くランプトンの絵のモデルになることになる。
    今回は一巻では終わらないので続きが楽しみ。

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    2021年05月30日
  • 残酷な神が支配する 1

    無料版購入済み

    トラウマ

    当時、少女漫画でこのような内容を掲載して良かったものなのか甚だ疑問です。
    かなり刺激的だと思います。
    自分がもっと若い時に出会っていたら絶対にトラウマになっていたと思います。
    今はある程度、耐性ができているからこの程度で済んでいると感じています。
    知りたくもない世界を見てしまった、そんな気持ちです。

    #ドロドロ #ダーク #怖い

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    2021年04月29日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    一言に母と娘の問題といっても、様々な違う問題を抱えていることに改めて気づいた。著者と5人の女性との対談でも、やはりそれぞれの母娘関係がある。息子は娘のように母親に罪悪感は抱かず、恩義を感じない、ということが1番の発見だった。

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    2021年01月04日
  • 感謝知らずの男

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    先月のちょうど今頃、池袋の梟書茶房に行ってきました。
    タイトルも著者名もブックカバーで伏せられた1231冊の本が並んでいて、訪れた人たちは番号、紹介文そして直感だけを頼りに選んで購入できるカフェです。
    それで私の誕生日とおなじ番号だったのがこちら。紹介文を読んでも興味を惹かれたので、買っていざカバーをめくってみたら漫画だったのでびっくりもびっくり!
    萩尾望都さんかー、好きな作家さんたちの大好きな一冊としてよく挙げられているのを見るのでもちろんお名前は存じていたけれど、読むのは初めて。

    バレエに打ち込むレヴィ、オリバー、サンドラたちまだ10代の少年少女が主人公の短編で、彼らは天賦の才能に恵まれ

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    2020年11月23日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

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    ネタバレ

    「ランプトンは語る」のアーサー・クエントン卿が、エドガーを描くところ。
    本編で描き切れなかったところを埋めていく外伝。
    あれだけ稠密な本伝があるのだから、外伝への誘惑もいや増すというものだ。
    エドガーが自分たちの生態に関して経験不足なところが面白さを加速させる。

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    2020年11月15日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

    購入済み

    圧巻のエドガー

    初期のポーの一族のエビソードと繋がる、そして各自の苦悩を縦糸に、エドガーが緯糸として物語が紡がれてゆく。
    アランは寝たきりですが。続きが待ち遠しいです。

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    2020年11月14日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 8

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    最後まで理解が難しかった…
    絵は美しく、マルゴも最後まで美しかった。

    世界史の勉強をしていた時も思ったけどれど、中世という時代の変化のスピードが速く、また煩雑なのを漫画でも感じました。

    みんなの奔放具合がすごい。
    これは誰が継ぐかとか問題になるよな、と。それはどの国に行っても同じなのだな。

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    2020年08月23日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 8

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     完結巻となる。ヴァロア朝が終わり、ブルボン朝が始まる。後にフランス革命でそれも終わる。愛欲に生きた王女/王妃の生涯を描いた作品だが、王族に生まれるとホントに自由がないと思う。どこぞのプリンセスも好きな人と結婚できず、宙ぶらりんのままだし。

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    2020年02月28日
  • メッセージ

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    flowers掲載の12短編集。黒マントのメッセンジャー、オイディプスとスフィンクスの神話時代のシリーズ、人魚姫の舞と王子様夜羽根の大学生シリーズ、百合もバラも、夜の河を渡る。

    描かれ言葉になっているそのままと、重畳して重なる別のストーリー、シンプルなようでいて奥が深いです。

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    2019年12月18日
  • ピアリス

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    1994-95『The Sneaker Special』連載、木下司名義での未完のSF小説。5歳の時、国を追われて別の星の収容所にたどりつき、離れ離れになった双子の兄妹。未来を見る兄は修道院で育ち、過去を見る妹は最低レベルの島で育つ。

    時間的に全然無理だからまだ当分は描けないよ、ネタだけはじゃらじゃらと、先の決まらないネタがいろいろありますので…って、マンガ家ってなんてすごいんだ。

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    2019年12月18日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    1940年ロンドン空襲を逃れてイギリスの田舎へ。ドイツから来たブランカとノアの姉弟、別の一族の叔父、空間を移動する力を持つスラブの一族のファルカ。

    40年、お話の中では短い時間、千年以上も続いているんだから。でも読む側、描く側にとっては結構大きい。

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    2019年12月18日
  • ポーの一族 ユニコーン

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    作品ポーの一族ユニコーンフラワーコミックスペシャル
    何となく文明の進歩と共に存在も消えて行くものだと感じる。

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    2019年08月31日
  • 10月の少女たち

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    ネタバレ

    ■10月の少女たち 1971年8月
    少女ならではのセンチメンタル。
    ■みつくにの娘 1971年11月
    和モノ。少女の死と、氷の下に閉じ込められた邂逅。
    ■精霊狩り 1971年5月
    ■ドアの中のわたしの息子 1972年2月
    ■みんなでお茶を 1974年2月
    精霊狩りのシリーズ。テレポート出産とか、なんだか円城塔の小説に出てきそうだ。軽やかでいいね。
    ■千本めのピン 1973年1月
    ビジュアルストーリー。
    ■プシキャット・プシキャット 1974年4月
    コミカル路線。
    ■赤ッ毛のいとこ 1976年8月
    まりが預けられた家にはのえるという赤毛のお転婆少女。
    まりはコミカルに恋愛遍歴をしていく。
    ■花と

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    2019年06月16日
  • ネオ寄生獣

    購入済み

    10点満点で評価します

    萩尾望都:由良の門を:7点:寄生獣テイストはあまり無いけど雰囲気は良し
    太田モアレ:今夜もEatit:10点:素晴らしい。極上パロディ。本書最高傑作はこれ
    竹谷隆之:ババ後悔す:1点:うーん、何が描きたいのか
    韮沢靖:PARAGANT:0点:これが無ければ本書はもっと安かったのかなあ?
    真島ヒロ:ルーシィとミギー:3点:まあ原作が好きなら別に良いんじゃ無い?
    PEACH-PIT:教えて!田宮良子先生:6点:まあまあ。ちょっと面白い
    熊倉隆敏:変わりもの:9点:かなりハイレベル。雰囲気良し。本書ナンバー2
    皆川亮二:パーフェクトソルジャー:5点:期待外れ。他の作品は好きな漫画家だが

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    2019年06月05日