萩尾望都のレビュー一覧

  • 11人いる!

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    宇宙大学入学をかけた最終試験。10人一組のはずが1人多い。閉ざされた宇宙空間と爆発物の仕掛けられた試験会場である宇宙船の中で11人の53日間にも及ぶ共同生活がはじまった。
    さまざまな星から集まった受験生ということがあり、鱗に肌が覆われていたり、王様だったり、両生体だったりと個性的。
    2度の爆発によるタンクの故障、軌道から外れた宇宙船、船内気温の上昇による伝染病と古典的かつ、正統派SF作品に仕上がっている。

    続編は大学入学後のタダとフロルのカップルメインと見せかけて試験で同じグループだった王様のマヤ王。
    王という地位を賭けた陰謀にはめられ逃亡の身となったマヤ王と彼を守るタダとフロル。宇宙規模の

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    2016年02月12日
  • 11人いる!

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    主人公のタダトス・レーンは、宇宙大学への入学をめざす少年です。最終試験は10人で一組のチームを組んで宇宙船白号に乗り込み、たがいに協力しあって53日間を過ごすことが求められます。ところが、タダのチームのメンバーが11人いることが明らかになります。だれが、いったいなんの目的で、最終試験にもぐり込んだのか、メンバーたちのあいだに疑心暗鬼が芽生え、追い討ちをかけるようにさまざまな事件が生じていきます。事件が進展するに連れて、タダが幼少期に、この宇宙船白号にかかわっていたことが明らかになります。

    タダは「11人目」ではないかという疑いをかけられながらも、フロルベリチェリ・フロルというメンバーと交流を

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    2021年08月31日
  • 訪問者

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    「訪問者」と「エッグ・スタンド」が特に好き。
    「訪問者」は読んでいる間、オスカーって聞いたことあるような…うーん何だったっけ…とぼんやり思ってましたがユリスモールが出てきてようやく思い出しました。そうか、「トーマの心臓」の前日譚か。ずいぶん前に一度読んだきりのはずなのに印象に残っているものだ。

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    2016年01月10日
  • あぶない丘の家

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    マヒコと変わり者のアズにいちゃんのシリーズ。
    これ好きだなー!
    怨霊が出たかと思いきや頼朝と義経の時代物観戦、未来人までやってくるというこのバラエティ。良い。

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    2015年11月26日
  • A―A’

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    うーん好きだ。
    〔一角獣種〕と〔カレイドスコープ・アイ〕。
    「A-A’」もいいけど、「X+Y」と「きみは美しい瞳」が特に好き。

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    2015年10月22日
  • バルバラ異界 4

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    怒涛の伏線回収…ッ
    ぞくぞくしました。
    「やり直し」てギリギリ掴んだハッピーエンドのようなもの、という展開には弱い。

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    2015年10月22日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    18歳以下の子供だけの世界、って考えただけで恐ろしいんだけど、リアルに怖い世界を萩尾先生の視点がSF作品に仕上げている。

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    2015年09月18日
  • レオくん

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    萩尾望都先生も猫を飼っていたんですね。タマ姫、マイちゃん、レオくん。完全擬人化の「綿の国星」とエッセイ漫画の「グーグーだって猫である」の中間くらいかな、と思いながら読んでいたら、グーグーの話が出てきて驚いた。「レオくんのアシスタント」で描いた車が傑作過ぎて当分忘れられそうにありません。

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    2015年09月01日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    対談形式なので読みやすい。母と娘は身体的同一化しやすい関係であるため、こじれやすいと。母にとって娘は自分の生き直して捉えるために抑圧的になるという解釈は面白く。確かに息子の方が親に対してはドライかもね。

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    2015年08月26日
  • ウは宇宙船のウ

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    ネタバレ

    さすが……さすが萩尾望都先生です。しっとりした雰囲気がブラッドベリにピッタリじゃないですか! しかもこんなにページ数が少ないのに原作の雰囲気壊さないまままとめてるー!! すげえよ! これが職人技か!!

    「みずうみ」の奇麗さがたまらーん。
    「びっくり箱」はたしか原作は男の子だったはず。でもドーナ可愛いしいいや! 
    「万聖節」10月のじっとりした霧の匂いが漂ってくる!!

    小説の漫画化としてはすごい再現度じゃないでしょうか。ブラッドベリの文章と、萩尾先生の童話的な絵の相性があやしすぎて頭グラグラする。そのグラグラに酔っていたい、と思えるような短篇集です。

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    2015年07月10日
  • スフィンクス

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    以前「flowers」掲載時に読んで、ん??という感じだったのだけど、シリーズ1を再読したら前よりずっと良かったので、今頃購入。いやー、味わい深いなあ。じわじわと伝わってくるものがある。単独で読んだ時は、この良さがわからなかったのだなあ。

    型どおりのわかりやすい人が登場しない。マンガとしては珍しいけれど、現実ってそうだものね。どのお話も閉じていなくて、登場人物と共にどこか知らない場所に投げ出されているような、不思議な読後感だ。

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    2015年04月27日
  • 感謝知らずの男

    購入済み

    バレエもの

    これも一応バレエもの。
    バレエメインではないけれどバレエダンサーが主人公です。
    オムニバスですがレヴィがだんだんと成長してく姿が好きです。

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    2022年06月01日
  • 思い出を切りぬくとき

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    「おじさまはアブサント酒がお好み いつも作って差し上げる」
    ピカデリー7時のお嬢様が作っていたのはまさかの芋焼酎。。
    イメージーー!萩尾さーーん!
    笑ってしまった。
    台詞は確認してないので違うかも。

    人の名前が覚えられないという。でもキャラクターの名前の付け方、いつもぴったりじゃないですか、、と思ったら、やっぱり言葉には敏感なのだ。「サーボ」という名前の、音の響きに恍惚となってしまう敏感さ。小鳥の巣のテオは、やっぱりテオでしかない。脇ながら見逃せない、重要な立ち位置となったのは、名前のおかげだったりするのだろうか。

    名は体を表す。
    実在の名前でなくたって、トーマスでなく「トーマ」になって本

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    2015年03月26日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 3

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    マルゴがとても美しく成長した。
    いろいろなことが起こり、波瀾万丈の日々。
    とても内容が濃い一冊です。

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    2015年03月20日
  • ローマへの道

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    ダンサーたちのお話がいくつか収められている。
    どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
    ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
    さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。

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    2015年01月08日
  • スター・レッド

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    ネタバレ

    久しぶりに萩尾望都作品を手に取りました。
    懐かしい感じと、まったく古くならない素晴らしさ。
    やっぱりこの人は天才だなと感じました。
    最初に読んだ時から三十年以上の時がたちましたが、
    ポーの一族、また読んでみようかなぁ。

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    2014年10月19日
  • バルバラ異界 4

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    ネタバレ

    3巻から一気に面白くなった。
    最後はハッピーエンドでは無いのだろうけれど、
    読んでいてぞくっとする終わり方。
    未来を夢見る少女の夢の中に入って
    現実を修正するっていう発想がすごく不思議。

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    2014年10月07日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    ネタバレ

    これはもう、「怖い、実に怖い」としか言えないくらいの恐怖を覚える内容です。まぁ怖がってばかりでも進まないんだけどさ。

    大雑把なあらすじをすると、小松左京「お召し」にインスパイアされた、基本設定を少し変えた物を、ベテランSF漫画家がマンガにしました!

    突然隔絶された2つの世界。もとは1つだった世界が、突然「18歳未満の人間しかいない世界」と「18歳以上の人間しかいない世界」に分けられてしまった。しかも、その世界の分け方には、年齢以上の法則性があるらしい。

    大人と子供の世界が分断された。突然、子供を失った親は、冷静でいられるのか。突然、大人を失った世界に生きる子供は、生きる術を身に着けること

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    2014年09月24日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    ある雪の日に、18歳未満の世界と18歳以上の世界が分離してしまうという、ガチンコSF。元ネタは小松左京の「お召し」という小説らしいが、コミック化に際して設定の一部を変更したとのこと。そのおかげか、しっかり「読める作品」に仕上がっている。最近、こういう難易度の高い漫画を描ける人が減ってしまったが、さすがは大御所・萩尾望都先生といったところ。この先の世代で、萩尾先生や竹宮先生を超える少女漫画家は二度と現れないと思う。(描こうとする世界観の深みが違う、としか言いようがない)

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    2014年09月15日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    小松左京の構想をベースにおモー様が描く「漂流教室」ワールドワイド版。
    起点を3・11とする、20年後の日本が舞台。描きたいことが透けてしまってるからか、個人的に好みなマンガではないが、続巻をたのしみにしちゃう。萩尾マジック!

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    2014年08月14日