萩尾望都のレビュー一覧
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フランスの宗教戦争の時代は絶対に生まれたくない時代のひとつですが、この物語の主人公マルゴ(お母さんはカトリーヌ・ド・メディシス)や、彼女の未来の夫など魅力的な人物も多く、血と愛欲の濃厚な香りにくらっとする時代でもあります。アンリ四世は今でもフランスの一番人気の王様。イザベル・アジャーニ主演の『王妃マルゴ』は怖いものみたさに時々見返す映画ですがフランスが誇る素敵な俳優さんがこれでもかと出てきては無残に死んでしまいます。ああ勿体無い。
この1巻はまるまるプロローグ(子供時代)なのでこの調子でいくと大河ものになるかも?? ページ数からは想像できないくらいお話と人物がぎゅうぎゅうにつまっています。と -
Posted by ブクログ
「ポーの一族」以来の萩尾望都ファンなので、萩尾さんのエッセイ集!というだけでとびつきました。
内容は、1976年?1983年にかけての短編エッセイです。著者は20代?30代。今は昔の話題もありますが、バレエを観たり旅行をしたりするのに、そんなところに目がいっているのか。とか。名作 トーマの心臓 の連載にそんな裏話があったのか。とか楽しく読みました。
その後も様々な作品を書かれている方なので、この本の収録作以降のエッセイがあればもっと読んでみたいと思いました。いちばん読みたいのはマンガ作品ですが、そのマンガ作品にまつわる話なども読みたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵柄がどうかなーと思いながら読み始めたが、意外や意外、この絵柄がよかったのだ。
お気に入りはミイ。(この作中では比較的)大人っぽい外見の中に見える子供っぽさ。
「あぶないアズにいちゃん」
黒い石と兄の来歴に翻弄される弟。
「あぶないシンデレラ」
学園祭と隣家の騒動がリンクする。
「あぶない壇ノ浦」
タイムスリップして頼朝と義経の確執を見届ける。
一見学習漫画みたいだが、入り込んでしまう。
「あぶない未来少年」
隕石ネメシスにより崩壊した未来からきた少年ジーン。
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2012年4月初読。
2021年10月再読。
「月刊ASUKAファンタジーDX」という掲載誌に合わせたものなのか、そういう