萩尾望都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フランス中世の激動の時代を生きた王女を描いた作品。
デュマの原作を映画化したものも有名ですが、特に一つを原作としたわけではないようです。
妖艶というか伝説的なモテっぷりで歴史に名を残している恋多き女性なので、萩尾さんが?と最初に知ったときには意外でした。
でもそう‥激動する様子がはっきりしているので、案外描きやすいかも。
美少年がまわりにたくさんいるし‥?!
カトリックとプロテスタントが激しくせめぎあう中、国同士の関係も王家の婚姻も大きく動く時代。
大勢の兄がいるマルゴ王女は、末娘。
子供の頃は何も知らずに穏やかに暮らしていました。
姉はスペインのフェリペ2世に嫁いで行きます。
父王アンリ2世は愛人ディアーヌに夢中で、妃である母カトリーヌは立場のない思いだが、子供だけは何人も生んでいる。
父王が急死、長兄フランソワが跡を継ぎ、メディチ家の出の母が摂政となります。
フランソワの妻は、スコットランドの相続権を持つメアリ・スチュアート。夫の死で故国へ帰ることになります。
ナヴァル王の息子アンリが教育を受けるためにパリにやって来て、幼いマルゴに一目ぼれ。
これは史実じゃないような気もしますが‥後に名ばかりの夫婦になる二人。
どことなく色っぽい幼いマルゴに不安を抱く母。
やがて娘らしく成長したマルゴは、ギーズ家のアンリに恋心を抱きますが‥?
いかれた兄達やアンリ・ド・ギーズらの神経症的な雰囲気は、萩尾さんらしい描きぶり。
確かに血筋にも、立場や時代の空気にも、育ち方にも問題はありでしょう。
王家への反乱や、敗者の処刑といった恐怖に時には晒されつつ、育つのですから。
大勢の登場人物を手際よく描き分けてあり、歴史の勉強になる?
どこまで描くのか楽しみです。 -
Posted by ブクログ
フランスの宗教戦争の時代は絶対に生まれたくない時代のひとつですが、この物語の主人公マルゴ(お母さんはカトリーヌ・ド・メディシス)や、彼女の未来の夫など魅力的な人物も多く、血と愛欲の濃厚な香りにくらっとする時代でもあります。アンリ四世は今でもフランスの一番人気の王様。イザベル・アジャーニ主演の『王妃マルゴ』は怖いものみたさに時々見返す映画ですがフランスが誇る素敵な俳優さんがこれでもかと出てきては無残に死んでしまいます。ああ勿体無い。
この1巻はまるまるプロローグ(子供時代)なのでこの調子でいくと大河ものになるかも?? ページ数からは想像できないくらいお話と人物がぎゅうぎゅうにつまっています。とても丁寧に描かれた子供時代、マルゴも3人のアンリたち(アンリという名前の王子がともかく沢山でてきます)もいまのところみんな可愛いです。
まだまだ展開は未知数ですが、萩尾望都さん初めての歴史もの(…そうなのですか?)に期待を込めて。 -
Posted by ブクログ
「ポーの一族」以来の萩尾望都ファンなので、萩尾さんのエッセイ集!というだけでとびつきました。
内容は、1976年?1983年にかけての短編エッセイです。著者は20代?30代。今は昔の話題もありますが、バレエを観たり旅行をしたりするのに、そんなところに目がいっているのか。とか。名作 トーマの心臓 の連載にそんな裏話があったのか。とか楽しく読みました。
その後も様々な作品を書かれている方なので、この本の収録作以降のエッセイがあればもっと読んでみたいと思いました。いちばん読みたいのはマンガ作品ですが、そのマンガ作品にまつわる話なども読みたいです。