萩尾望都のレビュー一覧

  • マージナル 1

    購入済み

    箱庭計画

    てっきりファンタジーだと思っていたら、舞台は滅亡間近の未来の地球でした。
    地球という箱庭に閉じ込められて、外界がある事も知らされず(意図的な情報遮断)地球が終焉に向かっている事も隠された隔絶世界。
    人々はまさに閉じ込められた実験マウスのようです。
    マザの交代システムは華不魅先生の『鉄錆廃園』の玉座システムを思い出しました。
    引っ掛かったのがレミングの引用。篠原烏童先生の『セフィロト』にも同様の引用があり、現在では否定されている説なので盛大にモヤりました。

    1
    2017年07月29日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    ポーの一族を引っ張り出して読まねば!
    と、読んだ後に思う。

    遠い記憶の彼方になってるところに読んだので
    これはこれで萩尾さんらしくて良かったです。
    アランはやっぱりアランだ。

    0
    2017年07月26日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    ネタバレ

    『ポーの一族』40年ぶりの新作。
    単なるファンへのアンコールに留まらず、新たな物語と人物とを創造する志の高さに圧倒される。
    緻密で重々しいとも、繊細で瑞々しいとも言える、幼くて年老いた吸血鬼たちの物語。
    あらためてまた、本編の方も読み直したくなる。

    0
    2017年07月16日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    なんと40年ぶり(!)の続編。
    一応、この一冊でエピソードとしては完結しているが、まだまだ続きがありそうな雰囲気。

    0
    2017年07月16日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    ネタバレ

    通りがかった駅中の本屋さんが手書きの大きな紙を貼りだしていました。事件のような扱い。
    40年ぶりの新作だから、当然か。
    しかも、字があまりきれいじゃなかった。。。

    もちろん、すぐに買いました。私にとっても大事件だったから。
    ポーの一族の新作を再び読むことになるとは。
    スターウォーズの新作を映画館で見たときよりも、感慨深い。

    そして、40年間マンガ描き続けてきた作者、すごすぎる。

    正直、この春の夢の表紙の絵はあまり好きではないなあと思った。
    でも、中の絵は好き。
    連載開始した最初の回と次の回は雑誌買って読んで、わりと普通に戦争と平和かなって思ってたら、
    ファルカやクロエがでてきて、にわかに空気が変わった。
    あ、萩尾望都だ、って感じ。
    結構怖い話でもあるんだけど、さらっと描いてたりする。
    どんどん話が流れていって、最初の方の設定の始末をつけていってる。
    その辺はベテランの安定感ですね。

    40年前の作品より切なくないのは、私が年を取ったせいか。
    グレンスミスの日記は今読んでもため息が出るのだろうか。

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    2017年07月12日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 1

    ウシャねこ

    萩尾望都先生の作品を久しぶりに読みました。本格歴史物で続きが気になります。

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    2017年05月22日
  • 訪問者

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    「トーマの心臓」に登場するオスカーの幼少期を描いた作品を含んだ短編集。オスカー好きとしては嬉しい外伝だけど、読んでいて胸が痛くなるお話です。幼少期のオスカーは可愛らしいという印象で、そこからあのカッコイイオスカーになることを想像すると、取り残された環境であっても強く生き続けたんだなぁと、しみじみと感動します。「親子の愛」がテーマでもあるので、子供を持つ人におすすめしたい。「訪問者」という題名も、読み終わってみると考え深いものになります。他の三作も面白く、哲学、宗教、愛を含んだ読み応えある文学的な物語です。

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    2017年01月17日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    ネタバレ

    女性の謎、ジェンダーの壁、父親不在…。問題の原因から、葛藤を乗り越えた体験、自立した関係の築き方まで、精神科医・斎藤環と5人の女性が、母と娘について語り合う。朝日カルチャーセンターでの対談を加筆・修正し書籍化。

    なんか,悲しいくらい理解できる感じ。

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    2016年11月03日
  • 11人いる!

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    偶然とあるビレバンで見かけ、母が昔読んで面白かったと話していたのを思い出して購入しました。

    今の漫画ってある意味確立された枠組みがありますが、対してこの作品は随分実験的に感じました。新しい事を何のしがらみもなくやってやった!という。

    現代っ子が読んでも文句なく面白かったです。

    1
    2016年10月25日
  • ネオ寄生獣

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    ネタバレ

    悪質だがパロディとしては最高クラスなのが平本アキラのヤツで、魅せるストーリーとしての完成度は萩尾望都や皆川亮二はやはり強かったけど太田モアレの今夜もEat itがオラは好きだべ。

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    2016年09月24日
  • バルバラ異界 1

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    失った若さや時間、かけがえないもの、をこういう形で表せるなら、クリエーターとしてなんて幸せなんだろう。萩尾さん、天才です。
    眠り続ける青羽の火星の夢に、ひととき、浸れました。

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    2016年08月15日
  • ネオ寄生獣

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    女性誌編から随分間が空きましたが、男性誌編。
    こっちのほうは原作のタッチとか名セリフ、名場面なんかをパロディしたものが多い印象。

    それにしても、やはり「作中描かれていない寄生生物の生活」というのは興味あるテーマですよね。食人というアイデンティティを封じられた知的生命体パラサイトは、いったい何を考えて生きるのだろうか?案外人間とそんなに変わらず、知的好奇心のために生きるのかもしれない。

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    2016年08月07日
  • ネオ寄生獣

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    萩尾望都先生の作品目当てで購入。
    他の作家さんの作品も面白かった。

    瀧波先生の攻めっぷりに爆笑。

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    2016年08月02日
  • 訪問者

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    ネタバレ

    「訪問者」
    「トーマの心臓」に出てきたトーマの外伝。
    母を殺してしまった父を庇う子の話。
    逃避行の途上で体調を崩していく父の姿が悲しい。

    「城」
    寄宿学校に預けられたラドクリフが、優等生のアダムとギリシャ人の不良オシアンに影響される話。

    「エッグ・スタンド」
    ナチスドイツの侵略するフランス。
    パリの踊り子ルイーズのもとに身を寄せる謎の少年ラウルを、
    非合法活動に携わるマルシャンが、ふたりを愛しつつも調査する話。
    「愛も殺人も同じなんじゃないの?」というラウルの存在が面白い。

    「天使の擬態」
    自殺未遂をこころみ、天使になることを夢想する大学生の次子が、
    新任教師シロウと触れ合ううちに、本来の自分を取り戻す話。
    次子がいったい何に絶望していたのか、が最後に明かされる。

    どれもよい中篇・短編だった。
    「訪問者」「エッグ・スタンド」は萩尾作品によくある設定だが、珍しく「天使の擬態」は日本が舞台で驚いた。

    @@@@@

    202109再読。
    訪問者 小学館文庫(新版)1995.9.1

    萩尾望都の70年代はデビューと同時に綺羅星のごとく輝いたが、
    80年代もまた別の意味で冴えており、凄みを増す。
    90年代の「残酷な神が支配する」で遺憾なく発揮される精神分析的関係性が、80年代ですでに。
    心に深く潜るとはこういうことだと思う。

    ■訪問者100p
    前に読んだときは「トーマの心臓」のオスカーだとあまり関連付けずに読んだせいかもしれないが、
    「トーマの心臓」の直後に読んで見たら、ちょっと自分でもびっくりするくらい胸に響いてしまった。
    単に感動とか泣いたとは言えない感じ。
    胸郭が自分でも信じられないくらい広がった空間になって、そこに鐘だか銅鑼だかが鳴り響いて、これどうしたらいいんだろう、と。
    父母の性を目撃という意味で、正しくフロイトのいう原光景が描かれる。
    愛着と、捨て子と、そしてこの年になって父(というか……)の「弱さ」も他人事ではない。
    ラスト3ページの光に溢れた風景と、独白が、依然とは全然違う響きを持って感じられた。

    ■城33p
    心の中にお城を作る、その材料は? という箱庭療法を連想させる、やはり深層心理学的な話。
    しかしまた、そういうラドクリフの文脈をゆうに軽々と乗り越えて自転車で駆け抜けていく女性もいて、ここが最もぎょっとするところ。

    ■エッグ・スタンド100p
    パリ、ナチス、レジスタンス、男娼、ミステリ。
    単なる雰囲気や要素だけでなく、吉田秋生「BANANA FISH」と通じるものがあると思う。
    少年の胸の奥に開けた洞窟の大きさに慄く大人、という構図。
    また卵の中の死んだ雛→押井守「天使のたまご」を連想。
    実際萩尾望都は押井守作品では「天使のたまご」が好きなんだとか。

    ■天使の擬態50p
    本書の中で唯一、少年少女ではない、青年男性と成熟直後の女性の話。@現代日本
    萩尾望都もまた宮崎駿と同じく「雑学の人」で、生物学の雑学が詩情を増す方向で発揮されている。

    ■エッセイ―私のルーツ、萩尾まんが:折原みと(漫画家・小説家)

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    2021年09月19日
  • メッセージ

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    2006年から2011年の大震災直前までに描かれた作品群の全貌。主にメッセージシリーズと、浦島舞の片思いシリーズを収録する。シリーズ連作「ここではない★どこか」の第二弾単行本らしいが、この本に収録された二つのシリーズに関連はない。

    感想を長々と書けないので、メッセージシリーズの特に「オディプス」と「スフィンクス」について述べる。語り部は時を超えて現れる悪魔の右手(左手は天使?)を持つ黒装束の男である。彼は「運命」を知っている。男は有名なオディプス王にまつわる「運命」を全て知っていて、事が起きる直前に「その道を行くな」と伝える。時には手を掴んで強く諌め、時には道理を尽くして説得する。

    そこには神託を間違って解釈した者が引き起こす次々と連鎖する「悲劇」がある。有名な「父親殺し」と「スフィンクスの謎解き」の挿話はその間の出来事である。

    いくらメッセージを伝えようとも、運命は変わらない。萩尾望都は2007年に一度オディプス王が自らの運命を呪って目を潰す直前の話を描いた。そして二年後なんと同じオディプス王の若い頃から遡って、王と妃にさらには2人の運命を演出した使用人ペレに、メッセージを伝える。しかし、運命は変わらない。

    悲劇の原因はなんだったのか。黒装束の男は知っている。「あなたは知らなかったのです。罪はライオスとイカオステのものです」。しかしオディプスは言う。「今は知っている。ではその罪を知った者が(2人亡き今)最後につぐわなければならない」そして王は自ら罰する。オディプスが本当にするべきは、この神託も解釈次第では間違うこともあることを天下に明らかにすることであって、そのまま目をつぶしたまま荒野を放浪することではなかった。このままでは、真の原因(神託を信じる政治)はなくならないままそのまま続くだろう。

    神託による王の命令に背き幼きオディプスを山で殺さず、その後山で父親殺しをしたのがオディプスであったことを伝えなかったペレは、黒装束の必死の「真実を求める問いかけ」に応えず「いいえ、わたしやなにもしておりません。わたしやなにも見ておりません。そしてこれからのことも見たくありません」と言って去って行く。その事なかれ主義が、政治の革新を遠くに去ることに繋がるだろう。

    萩尾望都はなぜ、二度に渡り同じ挿話を使ったのか。

    「運命」という、人間に対する巨大な「課題」に対して、半神半魔のメッセンジャーである萩尾望都の必死の「訴え」が、ここにある。美しい絵に騙されてはいけない。そして時を超え、そのメッセージは、2011年3月11日にも届いただろう。何も変わらなかったけど。

    文庫の帯にはこう書いていた。
    「眠れない夜は、あなたのことを思い出す」
    歴史的瞬間か、うたたかの想いか。
    変幻自在の萩尾ストーリーズ!

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    2016年07月06日
  • なのはな 新装版

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    萩尾望都を買わなくなって20年以上が過ぎている。今回「ポーの一族」新章を読んだ勢いで買ってみた。絵柄は少し変わっているが、紛れもなく萩尾望都だった。

    作品的に最も気に入ったのは「なのはな」である。雑誌の2011年8月号に掲載されたので、少なくとも5月にはペン入れをしたはずだ。少女漫画では、最も早い時期に発表された「原発事故漫画」だろう。しかし、内容は事故の1年後の福島になっている。萩尾望都らしく、主人公の見る夢は距離と次元を超えてゆくが、内容は極めてリアルに描かれた。その後に継続して掲載された原発事故漫画を見ると、著者がなみなみならぬ熱意でこのシリーズを描いているのがわかる。私は20年の中断を反省した。

    萩尾望都は、そのデビュー当時から「世界が終わる予感」について描いてきた作家だった。「終わり」は戦争や原発事故だけを意味しない。それは友情や恋も時には宇宙の終わりも、同じスケールで描かれるだろう。だから、彼女の反原発の姿勢は100%明らかではあるが、テーマはそれだけではないのである。

    ばーちゃんは消えた。津波で。

    秀才の兄は言う。
    「じいちゃんの中ではばーちゃんのことは、時間が止まってんだよ」
    「ナホ もう6年生だべ。ナホは時間を止めではダメだ。いま起こってっことを、ちゃんと見ねどなんねぞ」

    世界は一度終わった。
    ナホは、「ばーちゃんの種まき器」を持って、時間を進めるだろう。漫画は、世界の解釈をやすやすと飛び越えて、時が進みだす瞬間を、説得力持って我々に示す。

    続く、放射性物資を擬人化した「プルート夫人」「雨の夜ーウラノス伯爵」「サロメ20××」は、まるで演劇作品のようだ。是非本物の上演をみたいものだ(高校生演劇で演ってみてはどうだろう)。

    確か、前にも一度萩尾望都は大ファンの甲斐よしひろの唄を原作に作品を描いたことがあったが、今回新装版に特別収録された「福島ドライヴ」は非常に完成度が高かった。唄は何度も聴くもので、漫画も何度も読むもの。親和性は高い

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    2016年06月24日
  • マージナル 1

    ネタバレ 購入済み

    SF

    めっちゃSFでした。
    子供を産めるのはマザーと呼ばれる女性一人だけ。
    このままでは世界が滅びてしまうという恐怖に包まれた世界なのですが…
    実は大どんでん返しあり。

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    2022年06月01日
  • 残酷な神が支配する 9

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    この最後のあたり…特に307ページと最後の最後が……好きです。あー!あーあ!だめなんだけど…だめなんだけどなー!

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    2016年05月12日
  • なのはな 新装版

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    福島の原発事故や放射能の話なんだけど、プルトニウムやウランが擬人化していたりサロメが出てきたり銀河鉄道に乗ったりよくわからない。眠くない時にもう一度読もう。

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    2016年04月11日
  • イグアナの娘

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    ネタバレ

    やっぱ萩尾先生は神だわ~。スゴすぎてあたまおかしくなりそうになるわ。
    イグアナの娘、最初読んだときは「お母さんイグアナだったんか。あ、そう」だったんだけど、二回目読んだらお母さん可哀想で泣けたよ。美容整形の暗喩? とか思ったけど、そういうわけじゃないんだよな。親または子を愛したいけど愛せない親子関係全体のお話なんだって思ったら、すごい不幸で切実だった。周囲に当然出来ると思われている(自分もそう思っている)ことがどうしても出来ないなんてね…

    あとのお話はやっぱり表題作に比べるといまいち。受験生の男の子が喫茶店に住み込む話は読み込んでいくうちに登場人物の印象が逆転するのがよかったけど、終わり方が微妙だったなぁ。

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    2016年04月10日