萩尾望都のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
20代半ばまでSFは苦手だと思っていたのですが、ハリソン・フォードを好きになり、スター・ウォーズ、ブレードランナーを観ていたら慣れた…というアマノジャク。でも、超少女明日香は大好きでしたが…宇宙、がピンと来てなかったのかもしれません。
萩尾先生の作品は、今さらこの5年以内に読みまくっていて、その流れで原作ものだから…と敬遠していた本作の「完全版」が出た、ということで読みました。
私が生まれる前に原作が書かれ、小学生のころ漫画化…
その内容の斬新さに驚きます。または、この50年ほど、何も変わっていないのかも…と。少なくとも環境破壊はほとんど改善されていない…
そして宇宙、無の概念、宗教のこと… -
Posted by ブクログ
ネタバレ萩尾望都さんの文章、エピソードを聞くと現代で言うところのASDのグレーゾーン味を感じる。
などと書いてしまうとあるいは「無礼な(それはそうです。不躾で申し訳ない)」「これこれこうは当てはまらないので違います」などと思われてしまうかもしれない。発達障害についてここで詳しく解説はしませんが、私は発達障害をマイナスなものとは捉えていないし、何かにカテゴライズしてジャッジしようという話ではないのです。
ただ萩尾望都さんのお話する様子を動画などで拝見すると分かる異常な頭の回転の早さ、記憶力、「パッと見た物を記憶してすぐ描けてしまう」という才能。一方で、発言を額面通りに捉えてしまう(忘れてください、と -
Posted by ブクログ
ネタバレ原作があった『百億千億』とは真逆に、『スター・レッド』は主人公と設定だけを考えて結末を決めずに描き始めたそうだ。
脇役で出したエルグが物語をうまくリードしてくれたと振り返っている。
主人公のスター・レッドは、超能力を持った火星人の少女。
名前は星(セイ)で、白髪で赤目…遺伝子突然変異で生まれてきている。
ホワイトタイガーなど地球上の生物でもよく見られるアルビノというやつだ。
実は視力がないのだが、目ではなく透視能力で世の中を見ている。
他にも、読唇術、瞬間移動、念動力など多種多様な超能力を持っている。
萩尾望都さんの描く少女は、世間(男目線の文化)が暗黙のうちに要求する「女性らしさ」を拒否 -
Posted by ブクログ
この題名は記憶にあるので「ひょっとしたら読んでるかも?」と思ったが未読だった。
1975年の作品で小学館漫画賞を受賞し、NHKでテレビドラマ化もされていたので題名だけ強く刷り込まれていたのか?
これを読んで、萩尾望都ファンになる人は多いだろう。
いろいろと考えさせられる要素が豊富な作品だ。
読み始めてすぐに科学と哲学の両方で「手塚治虫」の雰囲気を感じた。
本作品の主人公はタダなのだが、突出して惹きつけられるキャラはフロルだ。
フロルはまだ男でも女でもない両性体で、もう少し成長すると男か女かどちらかになる。
フロルは男になりたいと強く思っており、言動は感情あけっぴろげのヤンチャ坊主だが、見 -
ネタバレ 無料版購入済み
ファルカ
ファルカ、子供育ててもすぐ死んじゃうってどこから何人誘拐してきたのかと思うとぞっとする…
キングポーが永遠の命を得たエピは想像と全然違う方向だったw
-
Posted by ブクログ
帯で「新世紀ポーの一族」という言い方を始めている。
2016年に突如始まった「ポーの一族」の物語は、ここに来て佳境を迎えている。「春の夢」において、大老ポーの再登場とファルカとブランカが登場し、「ユニコーン」においてバリーが登場、「秘密の花園」でアーサー氏とのいきさつが述べられた。そしてその人物たちが、ほぼ一堂に会したこの一巻である。アルゴスという大老ポーより長く生きている人物さえ、登場した。その他の脇役も、サルバトーレ・シルバー・クロエなど、一挙に登場して、遂に大老(キング)ポーが、その一族の始まりの物語を語り始める。
総ては、エディス家での火事で死にかけているアラン(エドガーの相棒)を助