萩尾望都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごすぎる。
読み出したらとまらなくて、ほとんど徹夜で読破してしまった。
文庫じゃないほうで読んだ(全17巻)んだけど、
1〜6巻までの主人公の少年が義父からうける性的虐待の描写が、これでもかってくらい執拗でつらすぎる。
こんなの月刊誌で読んでらんないよ!
途中で終わられたら、毎月ひきずっちゃうよ!
大人買いできる年齢でよかったー。
7巻からは義父を殺してしまった主人公ジェルミの精神が崩壊していくさまがこれまた執拗に描かれていて
それがまたすごい表現力で。
レイプって精神ぶっこわれるんだって思った。
後半の、イアンが変わっていく様が好きです。
はちみつ入りショウガを口に入れるシーンが印象的 -
Posted by ブクログ
つながりは鎖のように、ときに人を救い、ときにきつく肉を締め上げる。人の愛のつながりはタフにできてはいない。
「過剰な愛は少しでも理想や夢と違うことが起きるとき耐えられない」がために、崇高なる愛ほどにピアノ線のようにか細く、間違いを起こせば一瞬にして弾け、肉を裂く。
インスピレーション、啓示、偶然などと、人は何一つ選択を許される訳でもなく、ただ嵐のような出来事へとさらされて言い訳を考えながら進んでいくしか生きる道はない(嵐に逆らうには絶命するほかないのだろうか)。
伝言ゲームのように事実は次々に生まれ変わり、人はそれに嘘や沈黙を交えてはときどき思いだし、薄気味悪くほほえむのだ。
「半分はウソで