萩尾望都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
つながりは鎖のように、ときに人を救い、ときにきつく肉を締め上げる。人の愛のつながりはタフにできてはいない。
「過剰な愛は少しでも理想や夢と違うことが起きるとき耐えられない」がために、崇高なる愛ほどにピアノ線のようにか細く、間違いを起こせば一瞬にして弾け、肉を裂く。
インスピレーション、啓示、偶然などと、人は何一つ選択を許される訳でもなく、ただ嵐のような出来事へとさらされて言い訳を考えながら進んでいくしか生きる道はない(嵐に逆らうには絶命するほかないのだろうか)。
伝言ゲームのように事実は次々に生まれ変わり、人はそれに嘘や沈黙を交えてはときどき思いだし、薄気味悪くほほえむのだ。
「半分はウソで -
Posted by ブクログ
「面白ぇぇぇーーーー・・・」と読んでる途中に呟いた本。実話。
この話、あらすじを言うともうネタバレなのであらすじは割愛で。
とにかくアズちゃんとマヒコがかわいい。こういう設定に弱い。
一緒に暮らしたたった三年が、数千年の決意を揺らがせるなんてなあ。
アズちゃんは正体がわかっても「お兄ちゃん」で、そこがものすごく読んでいて安心できるところです。
マヒコはひょいひょい色んなとこに飛び込んで行っちゃう男の子で、でもアズちゃんがついていてくれれば大丈夫だろ、と思える。
これも短編集かと思って、最初の「あぶないアズにいちゃん」を読み終わってこのキャラここで終わりか、勿体ないなあと思って次の話を読み始 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かったです。
銀河保安員がアリアドに対して、アベルが楽器であることを証明しろと迫るところから始まり、
二人が完全に共鳴できないのはアリアドの過去に封印された部分があるからだ、と続く。
物語としてこうなるのは予定調和というものですが、アベルとして生きたかったアベル(=ベリンモン?)の気持ちを考えると、やっぱり切ないところもあるよね。
この巻はアベルとアリアドの関わりが中心で、焦点がぐっと絞り込まれてて入りやすかった。
それだけに、「えぇ!?ここで終わり!?」と、やたら短く感じたのでした。
ラストシーンの二人の関係は素直にかわいいと思ったんですが。
これから先、二人は宇宙を旅す