萩尾望都のレビュー一覧

  • 残酷な神が支配する 10

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     …終わった…
     でもジェルミがこれで本当に救われたわけではない。過去に向き合えた、というだけで、これを背負って生きていくことに変わりはないし、その辛さにも変わりはない。ただ、生きる上で、隣にそれをすべて受け止めるという意志をもったイアンという人間がいること、彼を信じてみようと思えていることが変わったこと。そしてそのために、ふたりでずっと闘ってきたんだ。
     親子関係、近親相姦、愛憎、同性愛、心理学…本当にいろいろなテーマが混ざり合っていました。これは傑作長編。

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    2010年09月08日
  • 残酷な神が支配する 9

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     エリックとバレンタインのエピソードが効果的になっているんだね、通じ合うとはどういうことか、通じ合えないとはどういうことか。
     そしてイアンも吐血。苦悩は堂々巡りだが、しかし、そこがリアリティ。解決=解明にならない、アンチ・サイコ・サスペンスだ、という津原さんのコメントには納得。

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    2010年09月08日
  • 残酷な神が支配する 8

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    怒涛の会話量。癒すために傷を抉り出し、いざ傷が晒されるともてあまし、結果ジェルミを追い込むイアン。ジェルミは自分の心の闇にのまれ、破壊されたがる。そしてマージョリーの危篤…。だれに答えが出せるんだろう?この漫画は、終わるのだろうか…

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    2010年09月08日
  • 残酷な神が支配する 7

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    聖母のように描かれていたナディアがこうも嫉妬に狂う女になるのか…でも仕方ない。仕方ないよ。イアンどうしかしろよ、と思うけど彼がこういうやり方で精一杯なのも仕方ない。
    グレッグのせいで、愛情を性交に結びつけるという回路を破壊してしまったジェルミと、性交で愛情表現をしてきたふつーの男・イアン。愛と性が入り乱れる。愛と憎が交錯する。

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    2010年09月08日
  • あぶない丘の家

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    「面白ぇぇぇーーーー・・・」と読んでる途中に呟いた本。実話。

    この話、あらすじを言うともうネタバレなのであらすじは割愛で。
    とにかくアズちゃんとマヒコがかわいい。こういう設定に弱い。
    一緒に暮らしたたった三年が、数千年の決意を揺らがせるなんてなあ。
    アズちゃんは正体がわかっても「お兄ちゃん」で、そこがものすごく読んでいて安心できるところです。
    マヒコはひょいひょい色んなとこに飛び込んで行っちゃう男の子で、でもアズちゃんがついていてくれれば大丈夫だろ、と思える。

    これも短編集かと思って、最初の「あぶないアズにいちゃん」を読み終わってこのキャラここで終わりか、勿体ないなあと思って次の話を読み始

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    2009年10月04日
  • 海のアリア 2

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    めちゃくちゃ面白かったです。

    銀河保安員がアリアドに対して、アベルが楽器であることを証明しろと迫るところから始まり、
    二人が完全に共鳴できないのはアリアドの過去に封印された部分があるからだ、と続く。
    物語としてこうなるのは予定調和というものですが、アベルとして生きたかったアベル(=ベリンモン?)の気持ちを考えると、やっぱり切ないところもあるよね。
    この巻はアベルとアリアドの関わりが中心で、焦点がぐっと絞り込まれてて入りやすかった。

    それだけに、「えぇ!?ここで終わり!?」と、やたら短く感じたのでした。
    ラストシーンの二人の関係は素直にかわいいと思ったんですが。
    これから先、二人は宇宙を旅す

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    2009年10月04日
  • 残酷な神が支配する 6

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    「あんたにはやれないだろ…ぼくのとこまで堕ちてこれないだろ!」

    うわああああー…震える。ジェルミに引きずり込まれるように、イアンも崩れていくのか。
    ジェルミを助けたいのに、彼の闇が大きすぎてどうしたらいいかわからず、読みながらわたしもイアンとともに苦悩している。

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    2010年09月08日
  • マージナル 1

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    初めて読んだ萩尾作品。びっくりした。
    萩尾世代には遅れたけれど、若いうちにこれに出会えて本当に良かった。

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    2009年10月04日
  • 残酷な神が支配する 5

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    イアンの葛藤がたまらない!ジェルミを信じたくない心、自分を信じたくない心…
    そしてまた気になる最後。あーもう続きほんとに気になる。

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    2010年09月08日
  • 残酷な神が支配する 4

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    超展開。もうすごすぎるとしか言いようがない。
    考えさせられる上に、展開がめまぐるしくて面白くて、止まりません。
    ジェルミがついに告白した…ああどうなるのか。

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    2010年09月08日
  • 訪問者

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    「訪問者」オスカーが幼いィィ!(笑)「エッグスタンド」衝撃を受けたのは本当に久しぶり…!!“誰がおまえを裁くだろう?愛と殺人を同じだというおまえを?”改めて萩尾先生の凄さを感じました。

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    2009年10月07日
  • ウは宇宙船のウ

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    萩尾 望都の短編集の中でも、
    本当に、本当にグッとくる1冊。
    宇宙と人間と生命の神秘と、
    そのなかで人間がおりなすせつなさと。
    全部、1冊で、読める。

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    2009年10月04日
  • 残酷な神が支配する 10

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    イギリスが生んだ国民的変態グレック・ローランドが大活躍する漫画。

    読まないと、サンドラが悲しむよ?ジェルミ……

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    2009年10月04日
  • ポーの一族 1

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    エドガー、アランでポーの一族、元ネタがわかった時には卒倒しました。

    幻想的で耽美的な時間を超えた旅するヴァンパネラのお話ですね。
    言わずと知れた名作です。

    「さようなら バラの咲く村 ポーの村」
    この五七五のフレーズが忘れられません。

    何度も読み返してしまう、素敵な作品です。

    ちなみに、1巻だけはオリジナルのフラワーコミックス(初版ではない)で持ってます。

    エドガーとアラン、どちらも好きです。

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    2009年10月04日
  • フラワー・フェスティバル

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    萩尾望都のバレエ漫画。
    いままで萩尾作品読んだのSFばっかりだったのでとても新鮮。
    絵も綺麗。高校生のみどりがバレエの海外研修を通して成長する様子が瑞々しく描かれている。ほかのキャラクターも素敵笑

    萩尾望都の描くヒロインはこわい女の子多いしそうじゃないと少年に性転換されるけど、みどりは芯は強いみたいだけど普通の少女っぽく甘えて嫉妬して。少女マンガらしい!!

    こんなのも描いてたんですね。

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    2009年10月04日
  • 残酷な神が支配する 10

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    少しずつ、約半年かけてやっと読み終わった。
    虐待を受けた人の人生がどんなに苦しいものか描かれていて凄い。
    ハッピーエンドで良かった・・・。感動しました。

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    2009年10月04日
  • 海のアリア 1

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    漫画では不可能ではないのかというテ−マなんだけど
    すっごく綺麗にまとまってて、しかも読みやすくて面白い。
    すごい。

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    2009年10月04日
  • 訪問者

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    「トーマの心臓」に出てくるオスカーの過去の話。萩尾先生のすべての作品に言えることですが、もう、なんでこんなに面白いんだろう!とため息しきりです。

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    2010年09月12日
  • 11月のギムナジウム

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    私が小さな頃親が購入し、気付いたら私のものになっていたこの本。
    何十回と読んでるけど、その度に違う感動を覚える。
    どの作品も秀逸なものばかりで、全部が全部表題作になってもおかしくないんじゃないかって思う。

    いつまでも大切にしたい宝物みたいなお話。


    私的オススメは
    秋の旅
    塔のある家
    白き森白き少年の笛

    てゆーか全部

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    2009年10月04日
  • とってもしあわせモトちゃん

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    物心つく前から絵本代わりに読んでた大好きなモトちゃん。
    久々に読んだらとってもしあわせな気持ちに、そして受けた影響の大きさを感じました…
    ポーの一族も大好きだけど、やっぱり萩尾望都は初期の短編とかが大好きだなあ

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    2009年10月04日