萩尾望都のレビュー一覧
-
購入済み
望都ワールドてんこ盛り
久方ぶりに望都さんの作品を読んだら、凄く良かった🎵
初めて読んだのは「ポーの一族」だったんだけど、それからずっとファンです。「スフィンクス」も望都ワールドが変わらず展開されてて良かったです🤗 -
購入済み
最終巻、さすが萩尾先生でした
最終巻でした。どうして今、歴史漫画を萩尾先生が?と連載当初は思っていましたが、さすが萩尾先生です。ただの史実の羅列に留まらず、読んで楽しい、興味深い、先生らしい作品となりました。マルゴに幸せになって欲しいと思いながらずっと読みました。愛されるキャラを生み出す、先生、さすがです!
-
Posted by ブクログ
本書は間違いなく名作古典である。
まず魅力的な登場人物が挙げられる。主人公のタダは超能力を持つが未熟であり、その能力はなんとも心許ない。そのことが仲間内で疑心暗鬼を生んでしまうところもやけにリアルである。少年マンガの定型には無いタイプの主人公だろう。
また素晴らしいのはフロルである。男女の性別が未分化の状態であるフロルは、外見は女性だが口調は男性的である。二次性徴前の女児がモデルなのだろうと推測するが、男性のぼくには想像がつかない人物像だ。しかしフロルは飲酒もするし少なくとも10代半ばか後半くらいの歳だろう。まさに「天使」的であり、その魅力は性的なもの以上に聖的に感じる。
そしてストーリーもミ -
購入済み
残酷で美しい夢物語
「ポーの一族」を読んでいなくても、充分楽しめる一冊。人間の朗らかさも醜さも、"一族"として現世に生きる心の機微も濃縮されて描かれている。夢幻と現実の苦悩がないまぜになって、読者の胸に訴えかける。萩尾望都らしい世界観が味わえる。
-
Posted by ブクログ
アランをうしなった後のエドガーと、アランを取り戻す方法を知っているというバリー。
そして、一族の根源の話が語られる。
根底にあるのは、アランの無垢(イノセント)なのだろう。
エドガーもバリーも、アランにそれを求め、そしてそれが自分の中にあることを望む。
いや、二人とも、大事なものを失い、その代わりとしてのアランなのか。
ともあれ、根源は太古にあり、壮大な物語になりそうなんだけど、そうなっていった時、エドガーは主人公であり続けることができるのか?
むしろ、それが心配。
昔の恋人(ヴァンパイア)と再会する話が地味に好き。
同じ時間を刻めないことは、どうしようもなく切な -
Posted by ブクログ
40年ぶりのポーの一族の新刊。
もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。
もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
ポーの新作読めて、本当によかったよお。
やっぱり、もーさまは偉大なのである。
第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
なんというか、年を経た -
購入済み
スターレッドを思い起こすような
ン十年来、ポーの一族連載の頃から萩尾元先生のファンです。スターレッドを思い起こすような独特のSF感、いいですねえ。続きが気になります。
-
購入済み
美しい!
やっぱりエドガーとアランは美しいまま!久々にファルカも見れてとっても良かった!
久々に全てを読み返してからもう一度読んでみるのがおすすめ!!萩尾望都ワールドに久々に触れて心がフワーっとする不思議な感覚だった。1冊読み終えて再び読むのに倍の時間をかけて読める、何度でも楽しめる作品です。 -
Posted by ブクログ
萩尾望都『A-A’』読んだ。
読み終わりたくなかった。
SF多めの作品集。
“一角獣種”に関する物語が3作品収録。
(表題作A-A’と、その続編4/4と、X+Y)
あと「ユニコーンの夢」と、「6月の声」、「きみは美しい瞳」。
私が古本屋で手に入れたこれ、想定ってかカバーが違うんだよな。通常と。
-----------------------------------
一角獣種という神秘的な種族を描いてるが、物語の中ではアクセント的な役割。この必要だけど重要かといわれると難しいバランスを保てるのスゴイと思う。
----------------------------------- -
購入済み
星1000!!
興奮した!!!リアルタイム読者ではないけれど、中学生の時にポーの一族を読んで衝撃を受けた時の気持ちが蘇ったわ。春の夢でエディス後にもエドガーは存在しているのだと確信。そしてこの作品でエドガー復活!!!!完全復活!!!!スマホの時代にエドガーがいるなんて感涙!
春の夢から、アランが可愛くて仕方ない。猫のように軽やかでワガママで甘えん坊で臆病。この可愛いアランの復活が今回の課題だ。エドガーはアランの復活のために、大老ポーを敵と狙うダイモンと呼ばれる男と行動を共にする。
春の夢から、ポーの一族以外の一族の存在や空間移動の能力などが明かされていたけれど、このユニコーンで更なる事実が明らかになる。
-
Posted by ブクログ
2012年のクリスマスイヴ、自分へのプレゼントに買う。
恋という主題で編まれたアンソロジー。メインは『ゴールデンライラック』だろう。
最も愛する短編『オー マイ ケセィラ セラ』が選ばれたのは嬉しい。何せ初読時は「なぜ現実の世の中も、世に棲む人の心も醜いのだろう?」と、作品とのギャップに悩み、死にたくなった。……中学生としか言いようがない。
余談:132頁2コマ目、少女の台詞「オールディスが もっと好きよ」は、雑誌掲載時「オールディヌ」と誤植されていた。
カラー頁が再現されているのはよい。雑誌掲載時はさして有難味を感じない2色カラーも、上質紙に印刷されたら「こんなに美しいのか