萩尾望都のレビュー一覧

  • ポーの一族 ユニコーン

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    古参のファンには、リアルタイムに『ポーの一族』の連載が追えることが一つの奇跡だな、と思う。そしてこの1冊の中のストーリーの重厚さ、作画の丁寧さはありがたい限り。新連載では、アランやエドガーの、少年のまま時が止まっていることがもたらす異様さは勿論だが、吸血鬼としての特殊性も全面に押し出されてこれがまた面白いのだ。

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    2019年07月12日
  • ポーの一族 ユニコーン

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    ネタバレ

    2016年のミュンヘンに現れたエドガーと、同族(ポー)の者ども、そして前巻から続投のファルカら異種族の仲間たちも入り乱れる新シリーズの登場人物。まさかスマホの時代にいるエドガーを見られるとは、初めてオリジナルを読んだ高校生の頃には思いもよらず。特に現代パートでは綺麗ごとではない妖魔としての彼らの側面も強調されており、「こんなエドガーは嫌だ」と思う一方で、現代のエドガーが気力を取り戻すきっかけを見て「ああ、やっぱりそれでこそエドガーだ」とホッとしたりもしていました。
    本巻の新キャラクターは今後の展開の鍵を握っていると思われますが、ある程度秘密が解き明かされつつもまだまだ謎の多い存在でもあります。

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    2019年07月12日
  • ポーの一族 ユニコーン

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    ネタバレ

    楽しみにしていた「ポーの一族」新シリーズ。
    表紙イラストは、雑誌の表紙も飾った美麗な一枚です。二人のこのポーズと毅然とした眼差しに釘付けです!

    話は「春の夢」を踏まえて、時代を現代にまで進めたり昔へ遡ったりしつつ、「エディス」の結末の先を知りたがるファン心をぐっとわしづかみにしてくるという、とにかくすごい展開でした。
    続きをくっつけて繋げていくとか、そういう安易な手法じゃない描き方。今までの話の流れに、まるで謎解きのように真実を編み込んでいくような描き方で、あらゆる場面を思い起こしながら感慨深くなることばかりでした。

    やっぱり、エディス以降のアランのことが気になる人大多数ですよね?それが今

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    2019年07月11日
  • 11人いる!

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    昔読んだ本の中に、萩尾望都さんの漫画を読んで、漫画家になることをあきらめたという一文があったのを覚えていて、いつか読んでみたいとずっと思っていた。そんなにすごい漫画家なのか?と思いつつ数ある作品の中から本書を選んでみた。
    絵の雰囲気は、嫌いではないし、物語にも引き込まれる。本書は座敷童風なお話を宇宙船の閉ざされた世界で展開する傑作SF作品だ。
    ほかの作品も読んでみたくなった。「ポーの一族」という作品がなぜか気になっている。エドガー・アラン・ポーを思い浮かべるので、ミステリアスな物語なのだろうか?とか、恐怖を喚起するような話だろうか?とか、勝手に想像を膨らませてしまう。

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    2019年05月15日
  • 11人いる!

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    原作漫画を読まずに、小学生の時アニメ映画を観て
    そして大人になってからまた映画を観たけど
    今更漫画を読んだ。
    映画の方は本当に今観ても色褪せない最高の出来なんだけど
    「続・11人いる!」
    これもぜひとも映画化してほしいくらいに最高すぎる
    なんで今までま読まなかったのか反省中
    大人にこそ読んでほしい

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    2019年03月07日
  • ネオ寄生獣

    購入済み

    素晴らしいトリビュート!

    どれも面白かったけど特に太田さんと熊倉さんのが面白かった。
    どの作家さんの作品からも愛を感じました。買ってよかったです!

    1
    2018年12月09日
  • 11人いる!

    70年代半ば

    70年代半ばのSFコミックではもう一つ女性作家の本を読んだ記憶があるが感じが似てる。面白かったかと聞かれると何とも言えない。今風にリメイクしてくれたらもう少しカッコ良くなるかなとは感じました。

    3
    2018年10月21日
  • ピアリス

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    好き……もっとゆっくり読めばよかった……。
    苦しい物語が読みたくて読んだけど、すごく苦しい物語だった。
    四篇に区切られながら、一冊を通して、ゆっくり、ゆっくり、絶望が深まっていく感じ。
    だけど、少年少女たちの間にきらめく鋭い痛みとか激しさもどんどん光度を増して、救われない子供たちの美しさが際立ってきて、なんか、やっぱり苦しかった。

    まとまったかんじは無いけど、続きはいらない。だけど、小説ももう書かないってことなのかな?音楽の在りても良かったし、もっと読みたい、です……

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    2018年09月27日
  • 11人いる!

    購入済み

    久しぶりに11人いる!

    昔、紙の媒体で読みましたが、やっぱりいい話です。
    若い世代の人たちにも読んでほしいなぁ~(^0^)

    3
    2018年09月01日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 6

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    内容が濃くて読み通した後はどっと疲れた。
    ナヴァルのアンリは出来た男かと思っていたのに、最初からヴァロアの女を信じてはいなかったらしい。そしてめっぽう女に弱く、マルゴの侍女達に次々と手をつける。子供が産まれたらマルゴと離婚してお前を王妃にすると約束したり、いつの間にかひどく残念な男になってしまったようだ。そんな男でも愛せるのかマルゴよ。この時代の王家の娘は政治の道具で、不本意な結婚を強いられた後は毎年のように子供を産まされ、27歳で歯がボロボロ。それでも下町の娼婦になったり餓死したりする庶民よりはいいのかもしれない。それにしても25歳で中年とは。

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    2018年06月27日
  • トーマの心臓

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    ネタバレ

    なんなんだ
    こんな少女漫画は読んだことがない

    段々と引き込まれてページをめくる手が止まらなかった
    異性愛をタブーとしない流れ、
    ショックを受けた時の描き方が今と比べると態とらしく感じてしまいシュールな心地、
    花や木々のロマンティックな描写、
    共感せずにはいられない悲しみを背負った少年たち

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    2018年06月18日
  • 半神

    購入済み

    真夏の夜の惑星

    萩尾先生の最高傑作だと思ってる。
    この話のためだけに色んな媒体で買ってる。
    単行本も文庫本もそして電子書籍も買ったw
    私は萩尾先生が書くハッピーエンドの物語が好き。

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    2018年05月29日
  • イグアナの娘

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    思わず泣いてしまいました。他の作品も、人間の、深い(ドロドロした感じではなく、他の人にはわからないけど本人にとってはとても深刻といったような)感情的な部分に触れていて、大変おもしろかったです。お気に入りの本です。

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    2018年03月28日
  • 11人いる!

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    小学生の頃に読んで興奮した気持ちを思い出しました。

    萩尾先生、凄すぎます。

    萩尾ワールドに連れて行ってくれます。

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    2017年12月31日
  • AWAY-アウェイ- 2

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     萩尾SFには全て「生殖」がからんでいる、という説を立てている。『11人いる!』しかり『銀の三角』しかり。
     『AWAY』も、その傾向が色濃く感じられる。ただ、原案『お召し』は未読につき、軽々に断定できない。

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    2017年10月03日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    ネタバレ

    前シリーズを持ってたと思ったのに見つからない。
    萩尾望都作品はずっと読み続けているので、絵に違和感はないですね。昔に読んだ時より、歴史を意識させられます。
    まだ小学生だったので、時代背景を知らなかったからかな?
    吸血鬼ものは時代の移り変わりを描写した方が物語に重厚感が出る。
    老成して生気が失われていくエドガーと我儘な少年であり続けるアラン。
    ふたりの旅路を今後も読み続けていきたいです。

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    2017年09月18日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    雑誌掲載時に読んでいたけれど、一気に読むと、ぐっとあの空気に浸れるのが嬉しい。
    ここにきて、ポーの新作が読めるなんて本当に嬉しい。
    萩尾先生、ありがとうございます。

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    2017年09月11日
  • 半神

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    半神。


    短編でこんなに感動できる,素晴らしい作品。
    「作品」と言える貫禄と品のある物語。

    これに出会ったのは20年ほどまえになると思うが、これ以上の作品に出会える気がしない。

    愛情の葛藤の、短く凝縮された。





    スローダウン。

    ゆっくりと、落ちてゆく。

    恋。
    だろうか。

    思いがけない導き。
    交わり。
    まだ見ぬ世界。

    ある種の狂気。

    いつまで続くか、急に正気に戻るかもしれないが。
    フワフワと夢を見る。

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    2017年09月23日
  • 残酷な神が支配する 4

    購入済み

    主人公2人にハラハラドキドキ。

    懐かしい作家さんの作品なので読みました。心理劇が細かに描かれていて、引きずり込まれてしまう作品です。主人公2人も魅力的です。

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    2017年08月18日
  • ポーの一族 ~春の夢~

    購入済み

    エドガーは切ないなぁ

    初めて読んだ十代の頃とは読み方も変わってきますから、長い事生きるというのはこういう事なのかなぁとおもいました。
    エドガーとアランの服装には注目してますが、アランのパジャマ、普通すぎて可愛いなぁ。
    是非続編を読みたいですね。

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    2017年08月08日