萩尾望都のレビュー一覧
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ネタバレ2016年のミュンヘンに現れたエドガーと、同族(ポー)の者ども、そして前巻から続投のファルカら異種族の仲間たちも入り乱れる新シリーズの登場人物。まさかスマホの時代にいるエドガーを見られるとは、初めてオリジナルを読んだ高校生の頃には思いもよらず。特に現代パートでは綺麗ごとではない妖魔としての彼らの側面も強調されており、「こんなエドガーは嫌だ」と思う一方で、現代のエドガーが気力を取り戻すきっかけを見て「ああ、やっぱりそれでこそエドガーだ」とホッとしたりもしていました。
本巻の新キャラクターは今後の展開の鍵を握っていると思われますが、ある程度秘密が解き明かされつつもまだまだ謎の多い存在でもあります。 -
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ネタバレ楽しみにしていた「ポーの一族」新シリーズ。
表紙イラストは、雑誌の表紙も飾った美麗な一枚です。二人のこのポーズと毅然とした眼差しに釘付けです!
話は「春の夢」を踏まえて、時代を現代にまで進めたり昔へ遡ったりしつつ、「エディス」の結末の先を知りたがるファン心をぐっとわしづかみにしてくるという、とにかくすごい展開でした。
続きをくっつけて繋げていくとか、そういう安易な手法じゃない描き方。今までの話の流れに、まるで謎解きのように真実を編み込んでいくような描き方で、あらゆる場面を思い起こしながら感慨深くなることばかりでした。
やっぱり、エディス以降のアランのことが気になる人大多数ですよね?それが今 -
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昔読んだ本の中に、萩尾望都さんの漫画を読んで、漫画家になることをあきらめたという一文があったのを覚えていて、いつか読んでみたいとずっと思っていた。そんなにすごい漫画家なのか?と思いつつ数ある作品の中から本書を選んでみた。
絵の雰囲気は、嫌いではないし、物語にも引き込まれる。本書は座敷童風なお話を宇宙船の閉ざされた世界で展開する傑作SF作品だ。
ほかの作品も読んでみたくなった。「ポーの一族」という作品がなぜか気になっている。エドガー・アラン・ポーを思い浮かべるので、ミステリアスな物語なのだろうか?とか、恐怖を喚起するような話だろうか?とか、勝手に想像を膨らませてしまう。 -
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70年代半ば
70年代半ばのSFコミックではもう一つ女性作家の本を読んだ記憶があるが感じが似てる。面白かったかと聞かれると何とも言えない。今風にリメイクしてくれたらもう少しカッコ良くなるかなとは感じました。
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内容が濃くて読み通した後はどっと疲れた。
ナヴァルのアンリは出来た男かと思っていたのに、最初からヴァロアの女を信じてはいなかったらしい。そしてめっぽう女に弱く、マルゴの侍女達に次々と手をつける。子供が産まれたらマルゴと離婚してお前を王妃にすると約束したり、いつの間にかひどく残念な男になってしまったようだ。そんな男でも愛せるのかマルゴよ。この時代の王家の娘は政治の道具で、不本意な結婚を強いられた後は毎年のように子供を産まされ、27歳で歯がボロボロ。それでも下町の娼婦になったり餓死したりする庶民よりはいいのかもしれない。それにしても25歳で中年とは。 -
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真夏の夜の惑星
萩尾先生の最高傑作だと思ってる。
この話のためだけに色んな媒体で買ってる。
単行本も文庫本もそして電子書籍も買ったw
私は萩尾先生が書くハッピーエンドの物語が好き。 -
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主人公2人にハラハラドキドキ。
懐かしい作家さんの作品なので読みました。心理劇が細かに描かれていて、引きずり込まれてしまう作品です。主人公2人も魅力的です。
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エドガーは切ないなぁ
初めて読んだ十代の頃とは読み方も変わってきますから、長い事生きるというのはこういう事なのかなぁとおもいました。
エドガーとアランの服装には注目してますが、アランのパジャマ、普通すぎて可愛いなぁ。
是非続編を読みたいですね。