萩尾望都のレビュー一覧

  • ポーの一族 ~春の夢~

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    何年経っての新シリーズか分からないけど、まだこんなストーリーがあったなんて…!あの重厚なストーリー、表で描かれた以外にももっともっと世界観が決まってるんだろうなと思ってたけど、これだけ経ってまたこんなストーリーを出せるのがすごい。
    続くのかなこれ…期待しちゃいます。

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    2017年08月08日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    絵柄は昔と変化しています。でも話の進行に伴い確実に作者の筆が「ポー」の世界の空気を思い出し、それでいて全く新たな物語を紡いでいるのが分かります。
    かつての流麗でいて繊細で柔らかなタッチで描かれ、永遠の少年の妖しい美しさと哀感に満ちた「ポー」を好きだった者としては、現在のモーさまの流麗さは変わらないながら硬質なタッチの画風で描かれる、綺麗事だけではない言わばポーの一族の人々のリアルな大人の事情にひとりで対応するエドガーの姿は、それなりに衝撃でした。
    しかしそれでも、旧作のたくさんの謎のほんの一部とは言え、40年の歳月を経ていくつかの真実が解き明かされるのに立ち会えたことは、やはり幸運であると思い

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    2017年08月06日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    古典的名作の続編。絵柄などが変わったのは仕方のないことだし、現代版として楽しめた。この作品で描かれていることを踏まえると旧作のラストの解釈、可能性が変わってくる。

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    2017年08月03日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    あの当時とは絵柄も違うし、
    何より数十年幾多の作品を生み出してきた上で今の萩尾望都先生が紡げば、
    確かにポーの一族はこう描かれるんだという実感。

    あの『ポーの一族』のままではないことが少し寂しくもあり、
    でもより人物造形と歴史への関わり方に説得力も生まれていて、面白かった。

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    2017年07月29日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    絵が変わったけど、この絵も美しくて大好き。表紙が美しすぎて本棚にしまいたくない。
    ああ、もっと読みたい。

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    2017年07月22日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    雑誌での連載から、とても待ち遠しかったコミックスです。まさかの、これこそが春の夢じゃないかと思える続編!表紙イラストも箔押しで、とても美麗です。
    40年ぶりのエドガーとアラン。彼らは永遠に生き続けているから、こうして再会できたのだな…と感慨深くなりました。年月を経て幾分顔つきや雰囲気が変わっているものの、やっぱりエドガーとアランだと思える魅力は何ひとつ変わることなくて、もう胸いっぱいです…!

    年代設定が後日談ではなく1940年代のイギリスとなっていて、ここにまたひとつ先生の描きたかったテーマがあるんだなと期待度満点に。
    ドイツから戦火を逃れてやって来た少女たちとエドガーの出会いから始まるスト

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    2017年07月20日
  • トーマの心臓

    購入済み

    考えさせられる面白さ

    一冊にこれだけの内容を詰め込めるなんて萩尾望都さんって天才!
    とても重たい内容で色々考えさせられるけど、あちこちに青春のキラキラと甘酸っぱさがあって、最後に私も一緒に救われた気がした。
    人生には必ず別れがあるという当たり前の事を、忘れて過ごしている事に今、自分がどれ程幸せの中にいるのか気付かされた。

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    2017年05月27日
  • メッセージ

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    オイディプス王の作品の見方が変わりそう。確かに彼には避けられなかった運命だったし。
    何回も繰り返し読みたくなり、捉え方が変わってくる作品かも。

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    2017年04月20日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 5

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    マルゴの母親カトリーヌ・ド・メディチは本当にこんな策略家だったのか。描かれているこの時代の王家で生き抜くためには先の先まで見通せる頭の良さが必要だった事は想像出来るが。シャルルのように心身ともに弱い人間が国王になってしまう世界、大量虐殺でセーヌ川が死体で埋め尽くされたり、力なき国民は大変だなぁとしみじみ。相変わらず絵が緻密で美しかった。

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    2017年01月27日
  • 残酷な神が支配する 1

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    ネタバレ

    ・義父からの性的暴力的虐待。
    ・無垢なるものは犯され続けるしかないのだよ。
    ・救いも癒しもなく延々続くセラピー的会話。
    ・彼らはセックスや肌でわかりあうなどというイージーな終着点には収まらない。
    ・とことん会話によって愛と支配について考える。
    ・周囲に変奏曲的な人物たちも配置される。
    ・果たして母は……という懊悩が一番のポイントに。
    ・サクリファイスという概念。
    ・「漂流」という発想の勝利。
    ・母との対峙のシーンの凄まじさ。

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    2021年11月09日
  • 山へ行く

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    久々の萩尾望都さんの作品!
    ここではない★どこか連作集
    良かった。久しぶりに萩尾ワールドに浸りました。人間関係の不思議な縁や、不可思議な現象、小さな細やかな事をとても大切にする、その人の人生の中で誰かに言われた何気ない一言を大切に覚えていたり。。
    サバサバして雑然と過ぎていってしまう日々のような気がするけど、こーゆー事に敏感なままでいたいと思わせてくれた。

    「人の縁というのは業なんだよ」
    今日とてもびっくりで衝撃的で、下手したら人生ひっくり返ってたんじゃ…いやひっくり返るんじゃ?!と思った出会いがあったので…。業か…、、と思うと腑に落ちる部分も。。

    「最後に会いたい人は誰ですか?」
    私は母

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    2016年06月01日
  • 残酷な神が支配する 1

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    萩尾先生の短編ばかり読んできて、10巻も続く長編を読んだのはこれが初めてでした。
    グレッグサイテー!ですが、これをきっかけにおじさまが好きになりました。
    20年後、ジェルミとイアンはどんなふうに崖にいるのか、見てみたいです。

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    2016年05月26日
  • 銀の船と青い海

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    将来子供ができたら、読ませたい。
    萩尾先生は画力・構成力・文章力オール神レベルだと思うのですが、私は特に萩尾先生の文章力が好きなんだということがはっきりしました。きっとこの話たちを絵にしても美しいのですが、文章からも情景の美しさがわかる。

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    2016年05月26日
  • 半神

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    長編にできそうなほど濃い題材を僅か数ページにおさめる萩尾望都先生。流石神ですね。
    半神も好きですが、個人的に酔夢が好きです。絶望と美しさが共存していて、萩尾望都先生の中でもトップクラスで好きです。

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    2016年05月26日
  • トーマの心臓

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    始めて読んだのは中学生の時でした。当時森博嗣が好きで、森博嗣がかなり褒め称えて紹介していたので購入。
    その時は、「オスカーとユーリ超イイ!w」という感想と、よくわからないけど洗われた気持ちになったなぁというぼんやりした感想でした。
    あれからしばらく経ち、何度も読み返しましたが、読むたび新しい感動があります。
    萩尾先生…すごすぎる…

    ユーリがトーマの言葉の意味に気付くシーンの美しさは異常です。

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    2016年05月26日
  • ポーの一族 5

    購入済み

    ☆もし会えたら♪。。。☆

    エドガーが生きていていたら、いっしょにイギリスやフランスやドイツの古城やバラだらけの家を泊まり歩きたい。英語が堪能じゃなくちゃダメかな?。。。☆

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    2016年04月30日
  • ルルとミミ

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    表題の「ルルとミミ」や「爆発会社」のいかにもな少女漫画から「かたっぽのふるぐつ」みたいに過分に毒を孕んだブラックユーモアまで振り幅の大きな一冊。
    絵柄や作風が以前読んだものと違ってたりして漫画家としての幅の広さに驚き。コテコテした少女漫画は今では新鮮だったり、サスペンスにコミカルタッチを交えた「花嫁を拾った男」、作者が得意とするSFと濃い。
    「ごめんあそばせ」のキーロックスが「ルルとミミ」ではアレな大人になっているとは。後付けとはいえ面白い設定かな

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    2016年03月09日
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 4

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    コリニーにいいように操られるシャルルが馬鹿すぎる。実際はどうだったかわからんけどカトリーヌ・ド・メディチは相当なやり手だったようだ。マルゴはどんどん美しくなっていくが、女としての幸せしか考えていないとしたらもったいない事だ。

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    2016年03月01日
  • 11月のギムナジウム

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    初期短編7作を収録しています。

    「11月のギムナジウム」は、『トーマの心臓』の別一つのヴァージョンというべきストーリーで、ヒュールリンのギムナジウムに、トーマ・シューベルとそっくりのエーリク・ニーリッツという少年が転入してくる話です。生き別れになったきょうだいという、著者が繰り返し描くテーマに沿って構成されており、『トーマの心臓』に比べると登場人物たちの心情の描写が若干粗い印象もありますが、短編らしくぴりっとまとまった作品です。

    「秋の旅」は、ヨハン・シェスターという少年が、両親の離婚によって離れ離れになってしまった父親のモリッツ・クラインの家を訪ねる話。「塔のある家」は、マチルダという少

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    2016年02月19日
  • 訪問者

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    ネタバレ

    他3編の短編もそりゃあ素晴らしいのですがオスカー厨なのであえて訪問者の感想です!
    この話のなにが一番の救いって、あくまでトーマの心臓って物語が未来にあることを前提として訪問者って話が作られたことだと思います。親から与えられるべき当たり前の愛を得られなかったオスカーが、それでも自分以外の他人を許し受け入れ愛することができた、それがトーマの心臓におけるオスカーの姿なんだもんね…許される子供になれなかった子が一人の人間を許し愛せるようになったという…
    最後のページのユーリの姿がたぶんオスカー視点なのだと思うけどあまりにも眩しくて…ユーリにとっての愛という救いをもたらした天使はトーマとエーリクだったの

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    2016年01月07日