萩尾望都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前読んだのは同じ小学館文庫だが旧版(カバーイラストが萩尾望都ではない)で、収録作品も異なる。
今回初読だったのは、「もうひとつの恋」と「セーラ・ヒルの聖夜」。
どういう経緯で前回の文庫化の際に未収録だったかは知らねども、今回躍り出た2作によって、一冊の本として豊かになった。
まずは「もうひとつの恋」、本書で唯一コメディ。
大いに息抜きできる。その上ただの箸休めではなく、「双子」の系列で意義深い。
そして「セーラ・ヒルの聖夜」。
冒頭の表題作と呼応するように、またも「双子」テーマ。
しかも家族を前面に押し出してきて。
一冊の中で何度も「双子」と「家族」が手を変え品を変え現れる。
これが作者にと -
Posted by ブクログ
三浦しをんさんの「乙女なげやり」から、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を知り、
その繋がりで萩尾望都さんを知り、本作品を読むに至っている。
萩尾望都さんは手塚治虫さんの影響を強く受けていて、漫画の雰囲気(根底にある思想とか)も似ていると感じる。
この本は、2022年に再編集されて出版された [完全版] であり綺麗な状態で読むことができる。
しかもA5判のサイズなので文字も大きく見やすい。
[完全版]とした意味は最終ページに記載があった。
「百億の昼と千億の夜」とは、どういう意味なのだろうと思いながら読み始めた。
読み終えた時に、きっと意味が分かる…。
プラトンが1日で消滅してしまった -
ネタバレ 購入済み
食わして、寝かす。
産む力を失った星で、神のように崇められる擬制「母」と、妙にシステマティックな子どもの配給、そして無造作に行われる少年の売買。
「母性」がない社会に残った愛の形は「食わせて、寝かす」。これに尽きるんだな。イロイロ要求されるものが多い子育てに疲れたら、ここに戻るとよいかも。