萩尾望都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三浦しをんさんの「乙女なげやり」から、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を知り、
その繋がりで萩尾望都さんを知り、本作品を読むに至っている。
萩尾望都さんは手塚治虫さんの影響を強く受けていて、漫画の雰囲気(根底にある思想とか)も似ていると感じる。
この本は、2022年に再編集されて出版された [完全版] であり綺麗な状態で読むことができる。
しかもA5判のサイズなので文字も大きく見やすい。
[完全版]とした意味は最終ページに記載があった。
「百億の昼と千億の夜」とは、どういう意味なのだろうと思いながら読み始めた。
読み終えた時に、きっと意味が分かる…。
プラトンが1日で消滅してしまった -
ネタバレ 購入済み
食わして、寝かす。
産む力を失った星で、神のように崇められる擬制「母」と、妙にシステマティックな子どもの配給、そして無造作に行われる少年の売買。
「母性」がない社会に残った愛の形は「食わせて、寝かす」。これに尽きるんだな。イロイロ要求されるものが多い子育てに疲れたら、ここに戻るとよいかも。