萩尾望都のレビュー一覧

  • トーマの心臓

    購入済み

    トーマの心臓

    美しいドイツの田舎町で繰り広げられる透き通った少年時代の少年たちの 脆く繊細なガラス細工のような心の中にある愛と葛藤の物語。まるで一大叙情詩のやうな美しい作品に心打たれて感動しました。

    #切ない #感動する

    1
    2022年09月21日
  • トーマの心臓  Lost heart for Thoma

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    原作の漫画を基に、森博嗣さんが小説家したもの。
    設定など少し違うようだが、とても素敵だった。漫画を読んでみたくなった。

    温度、風の騒めき、空…美しい文章に魅せられてあっという間に読んでしまった。繊細さ、脆さにはらはらし、透明感にハッと息を飲んだ。
    出逢えて良かった本の一冊、イラストも美しかった。

    0
    2022年09月18日
  • ポーの一族 秘密の花園 2

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    時を経て画質の変貌はあるけれど、やっぱり世界観の組み方は最高です。先生、ここにきてそれも結び付けてくれる?
    感服です。
    年表を自分で書き表して何度でも読み返したい。

    0
    2022年09月09日
  • ポーの一族 1

    購入済み

    御伽噺、ただしちょっと切ない

    私が生まれる前に構想されたお話。
    まったく色褪せることがない作品。
    何かとてつもなく普遍的なものを含んでいるようです。

    子供の頃にファンタジーがあるとは聞いてたけれど接点がなくて。大人になって読んだのと、子供が読んだのとどのくらい感想が違ってたか…

    子供の頃に読んでいたならきっとこういう世界に憧れて探してしまったかも。

    #シュール #エモい #切ない

    0
    2022年08月20日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    ネタバレ

    『百億の昼と千億の夜 完全版』を読み終わってしまったわ…。阿修羅王の戦いは果てしなく続く…つづ…く……。

    0
    2022年08月02日
  • ゴールデンライラック

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    ネタバレ

    アイズナー賞漫画家の殿堂入りということで、久しぶりに萩尾望都氏の作品を読んでみた。『ゴールデンライラック』の他に『ばらの花びん』『マリーン』収録。
    『ゴールデンライラック』子供時代の出会いから時代背景とともに成長する男女2人の物語。少女が大人になるにつれてきれいになっていくさまを「朝焼けの空みたい」とたとえたのはちょっと感動してしまった。今時の漫画にはない表現だよなー。しかしこの話でジェニファー・ロペスとベン・アフレックを思い出してしまった私は俗だな。
    『ばらの花びん』え?そっち?思ってたのと違う結末でした。『マリーン』人魚姫っぽいと思っていましたが、期待を裏切りませんでした。
    この世代の漫画

    0
    2022年07月30日
  • ポーの一族 1

    心に残る名作

    エドガー、メリーベル、アラン…子供の頃から大好きです。

    0
    2022年07月29日
  • 11人いる!

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    初めて読んだ時、愉しくて読みふけった~どんな話なのかと。宇宙SFミステリー作品になるのかな?
    世界観がしっかり作り込まれていて、読んでいて世界観が広まる感じ。辻褄がきちんとあって話に深みがある感じ。勉強にもなったかも 笑

    何だか天体の事知りたくなります。読んでいくと展開がどんどん気になってきて、11人目は誰?とか、この試験のいく先は?とか各々の立場など、色々気になってしまいます。
    主人公もとても元気で魅力的的だし、恋愛も少しずつ入ってきます。
    時間を置いて又読み返す作品になりました。気になった方はぜひ読んでみてください!

    2
    2022年07月23日
  • マージナル 1

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    萩尾望都の最高傑作。
    男しか残っていない汚染された未来の地球が舞台。

    メイヤードのキャラがいい。一見、冷酷そうな地球管理人、「市長、あなたにだって胸ぐらいつくれるんですから」と薄ら笑いを浮かべて、市長の不興を買うシーン、あの不適切発言、物語の最後で、自分のことだったのか自分を蔑んでいたからこその発言だったのか、と了解できる。そしてなんか泣いてしまう。

    「マージナル」のプロトタイプといえる「スターレッド」にも、火星管理人の敵キャラがでてくるけど、本作のメイヤードはなんともいえないふくざつな翳りを帯びたキャラに仕上がっていて、萩尾作品のキャラのなかでも屈指の出来。

    0
    2022年06月19日
  • 11人いる!

    購入済み

    見事です

    個人的な感想です。
    難関宇宙大学の最終試験は、漂流する宇宙船に受験生10人で乗り込み、受験生だけで53日無事に過ごすこと。しかし、乗り込んだ受験生は11人。
    冒頭のSFな世界観から、惹き込まれます。
    しかし、それは本作品の魅力の1つにすぎません。様々な生活環境で育ってきた受験生達が、それぞれグループ試験を通じてなにかに気づいていく、まるで良質な映画を見ているようでした。

    私にとっては、再読でした。私が初めて読んだ時に、既に昔の作品扱いでした。今に続く漫画に影響を与えた作品の一つだと、言われているようです。
    でも、そんな過ぎ去った出来事で褒めていいような作品では、ありません。
    今、読んでも、類

    5
    2022年06月12日
  • 残酷な神が支配する 2

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    どんどん続きが読みたくなる

    救いようのないストーリー展開なので、どこかに救いはないのかと読み進めてしまう。
    どこで1話冒頭の話につながるのか、最後までつながらないのか・・・。
    萩尾望都先生はどんな心情でこれを書いていたのかと思うと、胸が痛くなる。

    #感動する #切ない #深い

    1
    2022年06月06日
  • 一度きりの大泉の話

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    高校時代と思うが手塚治虫の「火の鳥」に夢中になっていた頃、「ポーの一族」と言う素晴らしい作品があるという事を知って萩尾望都作品集を購入して夢中になった、ついでに竹宮恵子作品集も購読したが記憶に残るほどの作品はなかった。その後大島弓子、山岸凉子と少女漫画にどっぷりと浸かり少年漫画なんて程度が低くて読めなくなってしまった。花の24年組大泉サロンのことも雑誌「ぱふ」等で知ったが、竹宮恵子のイケズそうな顔を知って大丈夫なのかなと思っていたら、こう言う事が起こっていたのだ。私は誰が何と言おうと萩尾望都を支持します。

    2
    2022年06月06日
  • 一度きりの大泉の話

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     1970〜1972年、著者の萩尾望都さんは、上京して大泉にある二階建ての借家で暮らし始めた。同居人は竹宮惠子さん。
     後に『大泉サロン』と呼ばれるようになる若手新鋭少女漫画家達の集まりである。

     萩尾さんたちが暮らす家には多くの駆け出しの漫画家が集まってきた。二人の漫画家のアシスタントとしてだったり、遊びに来て漫画について語ったり。
    24時間、いつだって漫画について語れる楽しい場所だった。はずなのに。

     ◇

     この本には、萩尾望都さんの立場で、同居していた頃のことが書かれています。

     この本を読む限り、萩尾さんの気持ちを考えると辛いです。
     大泉の家に次々と若手の少女漫画家が集まって

    2
    2022年06月02日
  • 残酷な神が支配する 1

    無料版購入済み

    凄い……!

    とても面白かった
    でも主人公があまりに可哀想
    現実でも似た話は聞いたことがある
    読んでるだけでも屈辱で、怒りで胸が悪くなった。
    たくさん、傷ついてる人がいるんだろうな

    1
    2022年05月21日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    ポーの一族の世界に浸りました

    久しぶりに萩尾望都先生の作品を読みました。
    作画がずいぶん変わってしまった気がして、気持ちが遠のいていたんですが、読み始めるとあっという間にタイムスリップした気分です。
    望都先生の世界が全然変わってなかったことが嬉しくて、この先のストーリーもずっと追いかけたいと思います。

    #深い #感動する

    0
    2022年04月27日
  • 一度きりの大泉の話

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    登場する関係者の作品をほとんど読んでいないため、本書を読むことを躊躇していた。
    読んでみたら、人間と人間の生の関係性が痛々しいほど綴られていた。しかも半世紀も黙っていたことを。
    「他人が何を考えているか分からない」「内気で自分からはうまく言えない」と悩んでいるなら、もしかしたら共感できる内容だと思う。

    2
    2022年04月07日
  • マージナル 1

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    あかほりさとる『セイバーマリオネットJ』よろしく、男だらけの地球が舞台。星間規模のスケールと、未来へのひとひらの希望を感じさせる結末がいかにも作者らしい。
    遺伝子操作によって生み出された主人公と、彼の素体となった、星間企業から地球に遣わされた男性(いわばラスボス)との関係が、某TVアニメのそれを彷彿とさせた。

    0
    2022年04月01日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

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     ポーの一族、ランプトンを模してエドガーが描かれた謎にせまる。

     もう、最大の謎だったよね。
     ランプトンを模した一連の絵によって、運命を狂わされ、最後の一枚を救うために、命を亡くした人がいる。
     ポーの一族の話のなかで、一番切ないのはやっぱり「エディス」だと思う。
     絵をエドガーに渡したあと、落ちていくアランの姿は、今でも網膜に焼き付いている。

     と、前置きが長くなったけれど、再開したポーの一族は、結構人間臭いので、まぁこういうのもあるだろうなって展開で出会う。
     相変わらずの空気の読めないアランがアランたらしめていて、すごいww
     
     で、クエントン卿と、エドガーの在り方は、さもありな

    0
    2022年03月30日
  • 残酷な神が支配する 10

    ネタバレ 購入済み

    読むほど苦しい。
    どこもかしこも胸がざわざわして、本当に萩尾先生の画力、構成力のすごさが迫ってきます。

    とにかくジェルミがどこに行き着くのか、それが知りたくて最終巻まで読みました。
    過去を忘れることは全くできないし、
    ふたりはこれからも、傷ついたり、悩んだりしながら、それでもお互いを思って、話し合って、
    少しずつ未来へ向かって行くのかなと思えました。

    #感動する #切ない #怖い

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    2022年03月29日
  • 一度きりの大泉の話

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    24年組の信者としてはかなりショッキングな本でしたが、ただ受け止めるばかりです。
    良いも悪いもない、「そうなんだ…」という言葉しかないです。一度きりの、というタイトルがまた胸が痛くなります。

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    2022年03月21日