感情タグBEST3
アーサー卿がまだ33歳だったのは驚き。
エルフになれば後悔や苦痛から逃れられるだろうと思うアーサー。そんなわけ無いのに。エドガー達ヴァンパイアも、後悔苦しみを抱えながら何百年も生きている。
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ポーの一族に出てくる人間って、浮世離れしているとか、貴族で生活感がない、とかちょっとふわっとした感じだったと思うのですが、この下巻は生活感と、人間のすれ違い、そして男女差別や出自による差別が濃厚です。
つまり残酷な神が支配する的な濃厚さが1冊に詰まっているので、読むのに時間がかかりますが、やっぱり面白いんだな~
ペンの太さが結構ばらついてるのは何か実験的なことをされているんでしょうかね?
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時を経て画質の変貌はあるけれど、やっぱり世界観の組み方は最高です。先生、ここにきてそれも結び付けてくれる?
感服です。
年表を自分で書き表して何度でも読み返したい。
秘密の花園2
大好きな萩尾望都さまの新作が読めて大満足です。私もそれなりの年齢なので、人生ってこんな感じなのかと思わせられる作品でした。人生のやり直しができるという「叶わぬ夢」があるお話です。
エドガーとアランのたわいのない会話の中に言葉の奥深さがあって最高です。いつもエドガーのクールな魅力にくぎづけです。
なんと言っても、絵か美しすぎます。衣装や建物も魅力的です。前の作品も読み返してみたいです。
アーサー卿の物語完結
アーサー卿が一族になる話。ドラマチックな物語なのにもかかわらず静寂さを感じました。元になる「ランプトンは語る」が大好きなので経緯がわかって満足です。
モー様ありがとうございます
どんな昔にあっても人の思いは悲しみと苦しみに彩られて。バンパイアの苦悩を思うと、限りある命は楽ちんでいいなと思うアラカンでした。
匿名
ランプトン少年の絵にまつわるエピソード。身分は高いが独身で孤独な絵描き、アーサー卿とエドガーのストーリー。アーサーの恋の結末も見れて満足。
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アーサーとパトリシア。
あんなに想いあっているのに、なんて切ない。
1つのボタンの掛け違いが大きなすれ違いになってしまう。
悲しくて美しい。
2人の中でその想いは永遠。
そういうアーサーだから、エドガーに惹かれたのかな。
バラのアーチをよみがえらせたのが切ない。
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1年ぶりの続巻なので、話を忘れてしまい1巻から読み直す。キレイにおさまった感じである。後味も悪くないような…
数年前だが萩尾先生の講演を聴いたことがある。その中で、連載ではページ数の関係でカットされる部分があることも多い。単行本では、その部分を付け足して刊行するとのこと。小説でも加筆修正があるし、文庫本化する際にそれをする作家さんもいる。
Posted by ブクログ
ケイトリンについて『春の夢』で語られていたのを、とあるブログに指摘されるまで忘れていた。ダメな読者だと痛感する。
連載中も衝撃を受けたセリフ、「生まれた娘たちは夫の子か息子の子かわかりません」
人間をやめたくなるのも無理はない。上流と下流の女性の格差がしっかり描かれている。
しっかりといえば、一族に迎え入れられるまでの過程がここまで丁寧に描かれたキャラクターはアーサーが初めてだろう。
『小鳥の巣』のマチアスがバンパネラ化していれば、不自由な足が治ったのでは、とよく囁かれ、自分も半ば信じていた。連載が再開される以前のある日、閃いた。『エディス』ではクエントン卿の頬の傷が治っていない。ということはマチアスの足もあのままだ。
ラスト、まさかのご長寿ジョン・オービン! 帽子と眼鏡と絆創膏の変装がなければ、アーサーの正体を見抜いていたのか?
Posted by ブクログ
「ポーの一族」復活四作目にして初めて、以前のように何も考えず心から楽しんで読めたように思う。「春の夢」は40年ぶりの感激でアップアップしてただけ、「ユニコーン」は、「エドガーが現在に!」「ポーの村の秘密が!」と二大衝撃で撃沈、「秘密の花園1」は、「あれ?アランの話じゃないの?」という戸惑いが邪魔をし、とまあ、余計なことを考えすぎていたのだった。
今回はさすがに落ち着いて、アーサー卿の物語をゆっくりと堪能した。あらためて言うのもナンだけど、ちょい役に至るまですべての人物に厚みと説得力があって、本当にすばらしい。ドラマティックだったりそうでなかったり、人生はそれぞれだけれど、登場人物の誰もがその人の生を生きている。セリフと絵で(多くの場合絵だけで)ここまでの表現ができるのかと、漫画の凄さをつくづくと感じる。
ふと思ったのだが、エドガーがより老練な雰囲気をまとっているような気がする。彼は遙かな時を生きているのだから、当然老成しているわけだけど、かつてはその残酷さや優しさにもっと「少年っぽい」感じがあったような…。ワタシが年とったのでそう感じるだけかもしれないけど。
Posted by ブクログ
何気に。
「おじさん」と言われて憮然とし、「流行遅れ」と指摘されていそいそと最新流行のタイを新調するシルバーが、かわいいと思ってしまった…。
(え、感想そこ!? すみません……)
Posted by ブクログ
とにかくエドガーが好き。
ポーの一族の物語が続くかぎり、読み続けようと思う。
読み終わってから この感想を書くまで 1ヶ月以上かかってしまった。
Posted by ブクログ
アーサーの人物描写がまさしく一族に迎えるにぴったりで,そう思っていたらやっぱりの展開だった.1巻目から引き続いて少しの行き違いで運命が変わってしまった悲劇もうまく昇華して満足のいくラストになっている.
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自分のことは、自分で分かるわけでは無い。自分の考えは、自分が考えていると思っているもの。本当に思っていることと、思っているつもりになっていることは違う。時間が経つと、忘れる事もあるが、思い出すこともあり、近くで見るより、時間という距離を隔てて見えてくるものもあるということ。
アランの顔、再開後、前より可愛く無いんだけど、慣れてきた。
Posted by ブクログ
大好きな漫画家。もう少し掘り進めてほしかった。え、と思うような展開を期待してた。前に描いたお話の裏話みたいだから、これはこれでいいのでしょうけど。古くからのファンとしては、もっともっとと欲張ってしまう。
『残酷な神が〜』以降画風が変わったけど、アランは線の細いふわふわしたアランであってほしかった。性格はそのままで嬉しいけど。
Posted by ブクログ
1巻の時点ではあまり気にならなかったが、2巻では線の太さが気になった。
というか、同じページ内でもぶっとい線と細い線が混在していて、なんか変。
コマごとに違う人が描いているのかと思ってしまうくらい。
時期によって絵柄が結構変わる作者なので、過渡期なのか。
おそらく手書きとデジタルの組み合わせがうまくいっていないのだと思うが。
そのせいでページ全体が窮屈な印象。
短いページ内に物語が凝縮されているのが萩尾マジックだったのが、逆になってしまっている。
と、正直に書いてしまったが、ところどころドキッとするくらい綺麗な絵もあるので、来年春からの再開も楽しみ。
これにて個人的萩尾月間はひと段落とし、今後は都度都度楽しむことにする。