あらすじ
秘密の花園の章、完結。新たな旅の始まり。
エドガーは目覚めたアランを連れてアーサーの館を離れ、アーサーはますます病重く死を迎えようとしていた。そんなおり父と再婚相手との娘・セスが現れアーサーの看病をすることに・・・?
アーサーの過去、パトリシアとの秘めた初恋の行方、そして目覚めたアラン。全てが絡み合い運命が1つの結末をつむぐ。
「秘密の花園」の章、完結巻。
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アーサー卿がまだ33歳だったのは驚き。
エルフになれば後悔や苦痛から逃れられるだろうと思うアーサー。そんなわけ無いのに。エドガー達ヴァンパイアも、後悔苦しみを抱えながら何百年も生きている。
Posted by ブクログ
ケイトリンについて『春の夢』で語られていたのを、とあるブログに指摘されるまで忘れていた。ダメな読者だと痛感する。
連載中も衝撃を受けたセリフ、「生まれた娘たちは夫の子か息子の子かわかりません」
人間をやめたくなるのも無理はない。上流と下流の女性の格差がしっかり描かれている。
しっかりといえば、一族に迎え入れられるまでの過程がここまで丁寧に描かれたキャラクターはアーサーが初めてだろう。
『小鳥の巣』のマチアスがバンパネラ化していれば、不自由な足が治ったのでは、とよく囁かれ、自分も半ば信じていた。連載が再開される以前のある日、閃いた。『エディス』ではクエントン卿の頬の傷が治っていない。ということはマチアスの足もあのままだ。
ラスト、まさかのご長寿ジョン・オービン! 帽子と眼鏡と絆創膏の変装がなければ、アーサーの正体を見抜いていたのか?
Posted by ブクログ
ポーの一族秘密の花園 1
フラワーコミックススペシャル
萩尾望都/著
出版社名小学館
出版年月2020年11月
ISBNコード978-4-09-871208-3
(4-09-871208-3)
税込価格750円
頁数・縦191P 19cm
ポーの一族秘密の花園 2
フラワーコミックススペシャル
萩尾望都/著
出版社名小学館
出版年月2021年11月
ISBNコード978-4-09-871499-5
(4-09-871499-X)
税込価格750円
頁数・縦193P 19cm
以上e-honより引用
概要
「秘密の花園」(ひみつのはなぞの)は、吸血鬼一族の物語を描いた萩尾望都のファンタジー漫画作品『ポーの一族』新シリーズの一作である。『月刊フラワーズ』(小学館)2019年7月号、2020年8月号から11月号、2021年6月号から8月号および同年10月号・11月号にかけて掲載された。『ポーの一族』のシリーズ18作目[注 1]の作品で、単行本2冊分とこれまでの同シリーズの中で最長の作品となっている。
第10作「ランプトンは語る」の前日譚の作品で、アーサー・トマス・クエントン卿とエドガー・ポーツネル、アラン・トワイライトとの出会いとランプトンの絵を描いた経緯、クエントン卿が一族に加わった経緯などが描かれている。
以上出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
感想
親の介護、実家じまいが矢継ぎ早に起こり、連載当初あまりチェックできていなかったため、第一巻購入後しばらく追っておらずやっと今読み終えた。
21世紀版ポーの一族の中では一番初期の作品と連動性が高いように思う。
ただ、第一シリーズではランプトン卿はエドガーの子孫だと思っていたのだが?
また最後ランプトン卿も一族になるというのは今回初耳情報だった。
第一シリーズでは版バンパネラであることの苦しみをエドガーが抱きつつ長い年月を生きていたが、21世紀版のエドガーは割と淡々と人を襲ってゆく。
少年なのにクールなところがエドガーの魅力だが、この冷淡さには往年のエドガーファンにはちょっとついていけない所もあった。萩尾望都好きだった亡き友にあの世に行ったら読ませ感想をぜひ聞いてみたい。
満足度★★★★+0.5
Posted by ブクログ
アーサーの人物描写がまさしく一族に迎えるにぴったりで,そう思っていたらやっぱりの展開だった.1巻目から引き続いて少しの行き違いで運命が変わってしまった悲劇もうまく昇華して満足のいくラストになっている.
Posted by ブクログ
1巻の時点ではあまり気にならなかったが、2巻では線の太さが気になった。
というか、同じページ内でもぶっとい線と細い線が混在していて、なんか変。
コマごとに違う人が描いているのかと思ってしまうくらい。
時期によって絵柄が結構変わる作者なので、過渡期なのか。
おそらく手書きとデジタルの組み合わせがうまくいっていないのだと思うが。
そのせいでページ全体が窮屈な印象。
短いページ内に物語が凝縮されているのが萩尾マジックだったのが、逆になってしまっている。
と、正直に書いてしまったが、ところどころドキッとするくらい綺麗な絵もあるので、来年春からの再開も楽しみ。
これにて個人的萩尾月間はひと段落とし、今後は都度都度楽しむことにする。