あらすじ
1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。
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Posted by ブクログ
この作品群は一遍の美しい純文学であり、
その精神世界は漫画を超え、時を越え、数多くの作家や映像に多大な影響を与えた原点となる作品です。
アン・ライスの「夜明けのヴァンパイア」は萩尾作品からヒントを得たのか‥? 時を超えて私の宿題となっているが発表された年代からしてアン・ライスが模倣したのだと思います。
ブラッド・ピットの演じたハリウッド映画の「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」もこの作品の模倣でしょう。ここまでパクられると気持ちいいです。
世界に影響を与えた萩尾作品。美しいヴァンパイアの苦悩と葛藤‥。
その着想の奇抜さと、萩尾先生の繊細な感性。
今もなお輝き続ける、後世に残したい不朽の大作です。
グレンスミスの日記
名作中の名作ですが、中でも「グレンスミスの日記」が最高です。
「ポーの村」に出てきたグレンスミス・ロングバード男爵の娘のエリザベスが男爵の日記を見つけたところから始まり、エリザベスの一生を描いています。
ダイジェストのように進むのになぜこんなに心に残るのか。
エリザベスの「生きていくってことは~」というセリフが沁みます。
Posted by ブクログ
好きが高じて何を言ったらいいのかわかりません。バイブルです。すべてのツボはここに詰まってます。
文庫版でも良かったけど、我が家にあるのは新書版なので敢えてこちらを載せてみました。
刻まれた永遠の
この作品に出会ったのはまだ吸血鬼にあまり馴染みのない頃だったんでしょう、いったんバンパネラという単語は忘れても、後にヴァンパイアものを読んだ時なんか違うもっと違う呼び名があったはずだと違和感持ちました。吸血鬼の憂いや哀しさ神秘性のイメージはこちらの作品に植え付けられたものです。
匿名
伝説の作品!
今まで名前だけ知っていて、読んだことはなかったのですが、無料だったので読んでみました。
永遠に生きる人々の諦観や人恋しさを切なく描いた本作は、語り継がれるにふさわしい名作だと思います!
作風こそ古風ですが、ストーリーだけでは語られない、主人公たちの持っている歴史の厚さを感じられ、繊細な表現でありながら骨太さをも感じます!
御伽噺、ただしちょっと切ない
私が生まれる前に構想されたお話。
まったく色褪せることがない作品。
何かとてつもなく普遍的なものを含んでいるようです。
子供の頃にファンタジーがあるとは聞いてたけれど接点がなくて。大人になって読んだのと、子供が読んだのとどのくらい感想が違ってたか…
子供の頃に読んでいたならきっとこういう世界に憧れて探してしまったかも。
ときをこえて
40年ぶりに読みましたが、
子供の頃読んだ印象と全く変わらなく、
大人になっても素晴らしいお話で感動しました。
動きのある絵も大好きです。
お話も本も、ときをこえて永遠に変わらない
素晴らしい作品です。
時を経て読み返したくなる作品
パンパネラという種族の物語。
時代を超えたテーマを含み、自分の成長と共に面白味が変わってくる作品です。
改めて続編も読み返したくなりました。
Posted by ブクログ
パンパネラとして少年のまま永遠を生きることになるエドガー。
彼は寂しさから愛する妹を、アランを仲間にしてしまいます。
それはカレの新たな苦悩のはじまりなのでした。
美しい-カレラに、漂う寂しさに・・。
酔いしれる事間違いなし!大好きな作品です♪
Posted by ブクログ
小学生(?)の頃読んで、ものすごい影響を受けて漫画家を志しましたが、あまりの自分の絵の下手さに挫折しました。ストーリー、画力、完璧です!以来、私の中で常にナンバー1の存在。
Posted by ブクログ
萩尾先生の本も幸せな事に物心ついた時から私の周りにありました。
ありがとう、お母ちゃん。
エドガーの生き方、彼の人生、思考。。。。
ああ!!!!!
と身悶えしてしまいます。
絵が映画の様な構図でとても素敵なんです。
人間の動きがなめらかで無理がないのに踊るようなんです。
話が前後しながらもきれいにつながってて矛盾がないんです。
たからぼん!!!
Posted by ブクログ
エドガー、アランでポーの一族、元ネタがわかった時には卒倒しました。
幻想的で耽美的な時間を超えた旅するヴァンパネラのお話ですね。
言わずと知れた名作です。
「さようなら バラの咲く村 ポーの村」
この五七五のフレーズが忘れられません。
何度も読み返してしまう、素敵な作品です。
ちなみに、1巻だけはオリジナルのフラワーコミックス(初版ではない)で持ってます。
エドガーとアラン、どちらも好きです。
Posted by ブクログ
萩尾望都といえばこの漫画が一番に思いつきます。
あと短編なら「11人いる」=小学校の先生がとても愛読していて、「11人いる」の話で授業時間が潰れたのを覚えてます。
Posted by ブクログ
萩尾作品といえばコレ!
全5巻という短い作品にも関わらず、独特の世界観を魅せてくれる内容の濃さには脱帽。古い作品ですが、今読んでもその絵柄の美しさには惹き込まれます。
匿名
すごく有名な作品ですが、子供の頃は読んだことがなく。大人になってから、舞台で上演されていて原作はどんなんだろぉ〜と気になって読みました。
全5巻、続きが気になります。
匿名
とても好きな世界観。50年前の作品ですがストーリーがしっかりしており、名作と言われるのが納得です。作画は耽美で美しいのですがやはり時代を感じやや読みにくい。それでいてもストーリーに引き込まれ5巻通読しました。
名作
永遠の時を生きるバンパネラの少年、エドガー・ポーツネルを主人公とした漫画の第一巻。
ポーの一族
1880年頃、エドガーは両親と妹のメリーベルの4人でロンドンから急速に発展してきた古い港町に妹の療養のためにやってきた。
エドガーはそこで貿易商会の子息であるアラン・トワイライトに出会う。
ケンカしてばかりだが仲良くなったふたり。
亡くなったアランのかつての婚約者ロゼッティにそっくりだったことからメリーベルと親しくなるアランだったがある出来事からエドガーと共にバンパネラとして生きていくことになる。
ポーの村
グレンスミス・ロングバート男爵は鹿と間違えてある少女を撃ってしまった。
その少女の兄である不思議な雰囲気の少年に殺されそうになるも村人に助けられた彼は何も作物もなくバラのスープを食べているという不思議な一族の存在を知る。
グレンスミスの日記
エリザベスは父の死をきっかけに不思議な出来事が記してある日記の存在を知る。
そこに書かれている永遠の時を生きる一族に心を奪われた彼女はその後の人生でも永遠の時を生きるバラの村に思いを馳せる。
すきとおった銀の髪
14歳のチャールズは長いこと空き家だった屋敷にかわいい女の子が越してきた事を知る。
その少女メリーベルと親しくなるが兄が目を光らせている。
そのうち彼女は引っ越してしまうがチャールズの人生にはその後もメリーベルの存在が心を占める。
初老になった彼はメリーベルそっくりの少女を見かけるが……。
名前は知っているものの読んだ事がなかった本作。
時を越えても惹きつけられる名作だと思った。
Posted by ブクログ
萩尾望都♥♡少女コミックの名作ですね。おばぁチャン家にあってたまたま読んだみたのがきっかけで大好きになっちゃいましたよ(★´艸`)吸血鬼のお話なんだけど。。。切なくて泣けます((涙 もう色もくすんで表紙も破けちゃったりしてるけど大事なもののひとつです***
有名作品
萩尾望都さんは漫画界で超有名な方で、その中でも『ポーの一族』は一度は読んでみた方が良いと思って読んでみました。
正直な感想としては連載当時に読んでいたら、また違うのかなという印象です。