成長する主人公、魚之進
江戸の食べ物屋に関する悪を暴く味見方同心、月浦魚之進。最初はたよりない感じでしたが、前編からは大奥の警護にもかかわり、仕事は波の乗ってきた反面、恋愛では亡き兄の嫁への思いを引きずりながら、愛嬌のある「おのぶ」へと心が傾いていく様子。
本編は、ちょっと色っぽい食べ物、表題の通り謎がある忍者料理、江戸のやくざがからんだ料理などを絡めながら、将軍暗殺の陰謀へと迫っていきます。
変わった食べ物の合間に、美味しい鰻のお店があり、思わず鰻を食べたくなり、グルメ大好きの私には楽しい作品です。