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懐かしい・・・
まだ『BL』という言葉が無く『少年愛』というカテゴリーだった70年代のマンガ。あぁなつかしい・・・
萩尾望都先生の作品は紙の本で揃えたのですが、本作だけ持ってなかったので電子で購入しちゃいました!
自分は70~80年代の作品が一番好きです。
同じ寄宿学校ものでは、『トーマの心臓』という名作がありますよね。
トーマに瓜二つのエーリクとオスカーは登場するけど続きという訳ではなく、全くの別物の話ですが。
すごく深い内容で、でもラストはあったかい気持ちになれる素敵な作品。こちらもおすすめです。
超有名な『ポーの一族』も言うまでもなく素晴らしい作品ですが、
個人的には『11人いる!』『スター・レッド』『メッシュ』『銀の三角』が好きです。
Posted by ブクログ
初期短編7作を収録しています。
「11月のギムナジウム」は、『トーマの心臓』の別一つのヴァージョンというべきストーリーで、ヒュールリンのギムナジウムに、トーマ・シューベルとそっくりのエーリク・ニーリッツという少年が転入してくる話です。生き別れになったきょうだいという、著者が繰り返し描くテーマに沿って構成されており、『トーマの心臓』に比べると登場人物たちの心情の描写が若干粗い印象もありますが、短編らしくぴりっとまとまった作品です。
「秋の旅」は、ヨハン・シェスターという少年が、両親の離婚によって離れ離れになってしまった父親のモリッツ・クラインの家を訪ねる話。「塔のある家」は、マチルダという少女が、塔のある家でフォーラ、ビビ、デデという3人の妖精に出会う話。
「もうひとつの恋」は、本書の中ではもっともコミカルなストーリーです。明日結婚式をあげるはずのジョゼフィン・ニースは、交通事故で死んでしまいます。しかし、どうしても結婚式に出たいという思いを断ち切れない彼女は、弟のジョンバインの身体に入り込み、結婚式を強行しますが、やがてジョンバインが意識を取り戻し、大騒動となってしまいます。
「かわいそうなママ」は、別れてしまったかつての恋人のことを思い続けていたエスタ・ボストンが死亡し、報せを受けて恋人だったマーティン・シーフレイクが訪ねてきます。そこで彼は、エスタの息子のティモシーから、エスタがどんな毎日を送っていたのかを聞かされることになります。
「白き森白木少年の笛」は、11年前に森の中の井戸に落ちて命を落としたエドワード・フォスターという少年の幽霊が、マリアという少女の前に現われる話です。「セーラ・ヒルの聖夜」は、幼い頃に互いに離れ離れになって育ったキャロン・ダーリングとクリス・ライバーの双子のきょうだいが、セーラ・ヒルで再会する話です。
いずれも短編なので、ストーリーの展開の中で登場人物の心が揺れ動いていくというよりも、初めからキャラクターが設定されているという印象はありますが、それだけにかえって著者の描こうとしているテーマが明確になっているように感じました。
Posted by ブクログ
11月になると開きたくなる短編集、もう何度読み返しただろう。
ヨーロッパのひんやりとした晩秋の空気が、どのお話の背景にも流れている気がする。
表題作は『ローマの心臓』のプロットとか。実は『トーマの心臓』、初めて読んだときはよくわからなかったのだけど(当時高校生)、後から「11月のギムナジウム」を読んであれはそういうことだったのか〜となんとなく理解できたという思い出がある。だからこのお話には感謝している。ただ「11月の〜」が「トーマの心臓」の縮小版かというとそうではなく、お話としては別物。ユーリのバックグラウンドとか、トーマの死因とか、オスカーとユーリの関係性とか、各キャラクターの性格とかは違うので、好みが分かれる気がする。私はシンプルでカラッとした「11月の〜」の方が好きかもしれないです。
あとはこの短編集、10〜12歳くらいの、子どもと青少年の間という微妙な年齢の子たち、そしてその年齢だからこその物語を描いているのが興味深い。
この年齢層だからこそ、妖精が見える。幽霊と話せる。生き別れのきょうだいと会ってすぐに信頼し合える……。
初めて読んだときはその年齢層に近かったけど、今や自分の子どもがその年齢に近づいているという現実。長くひとつの作品を読んでいるとそういうことも起こります。
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