萩尾望都のレビュー一覧

  • 半神

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    美しいモノローグが流れるように漫画をひっぱっていく短編群。言葉が美しいだけでも、絵が美しいだけでも、こまわりが読みやすいだけでも、設定が優れているだけでも漫画はいけない。もちろん「半神」もいいし、悲愴で目眩のするような「酔夢」と「スロー・ダウン」も好き。「ハーバル・ビューティ」はポップで可愛いし、「金曜の夜の集会」は胸が締め付けられる。

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    2011年07月28日
  • ウは宇宙船のウ

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    30数年に及ぶ愛読書です。
    レイブラッドベリに目覚めるきっかけの作品でもあります。
    「集会」がやはり一番好きですね・・・甲乙つけがたいけど。
    2011年6月15日
    再読
    2013年7月14日

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    2013年07月14日
  • ビアンカ 1

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    私の原点。

    読み返してみたら、20年も前に読んだのに、「ルルとミミ」のケーキとかトランプ占いの台詞を正確に覚えていたことにびっくりした。
    それだけ、絵や台詞や設定が尋常じゃない力があるってことなんだと思う。

    ふくらんだり、ぺちゃんこになったり、爆発したりするケーキ・・フィクションなのに、なんだかとってもわかる・・っていう感覚がすごくいい!!
    もう死語となってしまった"おてんば"で"ナマイキ"な女の子が身もだえするほど可愛い!!

    今では古い漫画の表現や世界が、もはや一つの価値となって全く不自然じゃなく読める希有な作品集。

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    2011年06月06日
  • 残酷な神が支配する 1

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    人は自分の幸せに為に
    生贄を捧げることができる。
    一度絶望の淵を見てしまったジェルミには
    時と共に風化させることしかないのかな。

    いろいろグルグル考えてしまうんだけど、
    とりあえず!
    グレックが気持ち悪い!!
    サンドラが許せない!!!
    その2人でさえ親からの負の連鎖だと思うとやるせない!!!!

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    2011年06月08日
  • スター・レッド

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    萩尾望都、だいすきで、一番を選ぶならトーマの心臓か迷うんだけど、この本。
    白い髪に赤い目。星が格好よくて、火星人たちの設定もすごく魅力的で……、少年たちを書かせてもすごい人だけど、この人の魅力はやっぱりSFだと思う。

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    2012年09月25日
  • 残酷な神が支配する 1

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    傷を受け、それを受け入れる物語。
    読んでて辛いのに、読むのをとめられなかった傑作。
    ラストが穏やかな終わり方で本当に良かった。
    良かった。

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    2011年05月14日
  • 残酷な神が支配する 1

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    大体明るい気分の時に読む物ではない。落ち込んでいてどうしても浮上できない時に、じゃあとことんまで落ち込んでやろうじゃないの!と思って私は読みます。すると止まらない。辛すぎて途中でやめることができない。最後まで読まないと……そして辿り着いた崖に、すっとした光のような、救いのような物があって、また落ち込んだ時に読むことになるのです。犠牲と救いの話と思う。

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    2011年05月08日
  • スフィンクス

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    「ここではないどこか」シリーズ第2弾。萩尾望都の創造力のすさまじさに圧倒される。「オイディプス」は神話を直球で描いていて、そして感動的だ。この作品は「メッセージ」シリーズでもあり、哀しげで慈愛に満ちたメッセンジャーがここにも現れる。ポーの一族のように時空を超えて。

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    2011年05月02日
  • ゴールデンライラック

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    少女コミックに三回に分けてこの作品が発表されたとき、私はまだ小学中学年だった。それでも、今読み返してみて、大方の本質を理解していたと気づくことができた。小学生も侮れない。
    『風とともに去りぬ』を読んだときにどことなく既読感があったのはこの作品に出会ったのが先だったからだろう。しかしスカーレットと決定的に違うのは、金のために結婚した夫を、彼女は彼女なりに愛したことだ。きりきりと柳眉をあげて難局を乗り越えるヴィーの表情が秀逸。萩尾望都の絵の巧さにあらためて感動した。この頃の絵柄が一番好きだったな。

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    2011年04月28日
  • フラワー・フェスティバル

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    私はこのころのおもー様が一番好き。
    小学生が読んでも心がときめいて楽しい。大人が読んでも楽しい。
    そういうのをマンガに求めている、私は。
    子供のころはリュスが好きだったけど、今はサンダーが好き。そういう楽しみ方をできるキャラクターの良さもいい。
    恋愛と成長とを楽しむ半面で、フェスティバルが成功するまでどうなっていくのか、まるで自分もカンパニーの一員になったように最後まで駆け抜けて行く疾走感が良い。
    蘇芳さんもレイチェルも適度に感じが悪くて、でも適度にいい子で、「いそう」で「いてくれたらいい」絶妙なバランス。
    これ読んでバレエ好きになったと言って過言ではないくらい。

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    2011年04月13日
  • スター・レッド

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    火星を夢見る少女レッド・星。
    火星人の持つ火星への適応とESPを恐れる地球人は火星人を排除しようとする。
    異星人同士の消えぬ戦いとひそやかに生まれる新しい命。
    エルグと星の恋がいつの日か成就せんことを。

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    2011年04月02日
  • 半神

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    個人的に、半神を読むと、漫画の中の言葉が脳みその中で勝手に、音に変換されるような感覚が味わえるので、好きです。

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    2011年03月03日
  • 訪問者

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    パパにとって
    雪の上を
    歩いてくる
    神さまは

    それは
    ぼくの顔をしていたの?

    (訪問者/城/エッグ・スタンド/天使の擬態)

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    2011年02月22日
  • 訪問者

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    何回読んでもボロボロ泣いてしまう;;『トーマの心臓』の大人びたオスカーの子供の頃には、こんな過去があったんだよ(T.T)

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    2011年01月04日
  • マージナル 1

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    面白かった!!凄いわこの人。
    これだけのストーリーを、様々な糸を紡ぐように見事にまとめあげる手腕に感服。

    ラスト、ナースタースの「愛のほかは…」のセリフに泣いた。

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    2011年01月24日
  • トーマの心臓

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    傑作だ。

    僕には難しい。
    難しいけれど読む度に彼らの心情を少しずつ理解出来ているような気がする。
    今回で3度目。
    やはり、以前より理解は深まったと思う。


    いかにオスカーがユーリを愛していたか。
    いかにエーリクがユーリを愛していたか。
    いかにトーマがユーリを愛していたか。

    いかにユーリがトーマを愛していたか。
    いかにユーリがエーリクを愛していたか。
    ユーリは皆を愛していた。

    翼をもぎ取られたというユーリ。
    しかし、ユーリに翼がなくともユーリを愛する人たちの力でユーリは飛べたのだ。

    ユーリは翼が無い天使なのだ。

    潔癖な年頃の少年の心情は柔らかく脆い。
    素直さ故に乱暴で
    素直さ故に暖か

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    2019年01月16日
  • 残酷な神が支配する 1

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     この話、相当エグいです。
     覚悟して読み始めないと、痛い目みます。特に性的虐待と同性愛が苦手な人は要注意。
     私も性的虐待というテーマは、血反吐を吐きたくなるほど生理的に駄目なのですが、それでも最後まで読まざるを得ない麻薬のような作品でした。一度読み始めたら、絶対に途中でやめられない。
     なんというか、人間の愛憎、殺意、偽善、執着、欺瞞とか、とにかく思いつく限りの負の感情をどろどろに溶かして混ぜ合わせて作りました、みたいなイメージ。
     しかも、心理描写が妄執的と言えるほど緻密なために、安直な「悪者」というものが存在しない。性的虐待を繰り返していたグレッグにさえ、許せないはずなのにどこか理解で

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    2010年11月24日
  • ポーの一族 1

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    パンパネラとして少年のまま永遠を生きることになるエドガー。
    彼は寂しさから愛する妹を、アランを仲間にしてしまいます。
    それはカレの新たな苦悩のはじまりなのでした。
    美しい-カレラに、漂う寂しさに・・。
    酔いしれる事間違いなし!大好きな作品です♪

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    2010年11月11日
  • 11月のギムナジウム

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    トーマの心臓のプロト版と聞いて読みました
    短編のせいか心理描写は少なくストーリー重視という感じ
    他の短編も良かったです

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    2010年11月10日
  • ポーの一族 1

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    小学生(?)の頃読んで、ものすごい影響を受けて漫画家を志しましたが、あまりの自分の絵の下手さに挫折しました。ストーリー、画力、完璧です!以来、私の中で常にナンバー1の存在。

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    2010年09月14日