萩尾望都のレビュー一覧

  • 10月の少女たち

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    構成が秀逸な短編SF ファンタジー
    少女の淡い葛藤や大切な人を失った喪失感、理解できない"大人"の言動、
    全てが危うくて、忘れてはいけない大切な感情だと思った

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    2023年02月14日
  • ポーの一族 青のパンドラ 1

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    ポーの一族が再開してから一通りの説明が終わって、次巻から新たな不思議な物語が始まるのだろうか。青のパンドラのお話が。
    いつも落ち着き払って大人びたエドガーが(実際にはかなりの年齢を重ねているから当然だけど)この巻では、妙に子供っぽく見える。
    『エデイス』で消えてしまっていた二人だけれど、きっとどこかで復活しているに違いないと信じ続けて数十年(?)
    戻ってきてくれて本当に嬉しい。だから内容的にはいろいろあるけど、とにかく嬉しいから⭐️四つ。

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    2023年02月10日
  • 残酷な神が支配する 8

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    いやもう…

    次から次へと怒涛の様にトラブルや精神破壊が起きるこの巻は、読んでて精神疲労が激しいです
    どうしてそうなる?
    …ばかり

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    2023年02月02日
  • 残酷な神が支配する 7

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    これは…

    この展開は、何故こうなる?と思ってしまいました
    義父からのサディスティックな性的虐待を受け続けて壊れてしまったジェルミを
    イアンがBLとして受け入れるなんて…なんで?傷深くならないの???

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    2023年02月02日
  • 残酷な神が支配する 3

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    そっか…

    こうして殺意が生まれてしまうんだ
    被害者が追い詰められて被害者が加害者になってしまうんですね
    私は自分が消えてしまいたいと考え続けてしまいました

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    2023年02月02日
  • ポーの一族 ~春の夢~

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    第二次世界大戦

    ウェールズに現れたエドガーとアラン。
    そこでドイツから避難してきた少女のブランカと出会う。
    今回は彼女が一族に加えられるまでの話。
    しかし吸血鬼といってもポーだけでなく別の一族もいるとは…

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    2022年12月04日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

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    新シリーズ

    新シリーズでこれが一番好きかも。
    アーサークエントン卿に話でまさに続編って言う感じ。
    ただクエントン卿のイメージが全く変わってしまったww
    もっと陰鬱な感じだったのに躁鬱だったのか?

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    2022年12月04日
  • ポーの一族 ユニコーン

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    2016年!

    ぐーっと時間が飛んでなんと2016年!
    火事で燃えて炭になったアランをトランクに携えてドイツに現れるエドガー。
    アランを復活させるためらしいが、ポーの一族の始まりの話などが興味深い。

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    2022年12月04日
  • 私の少女マンガ講義(新潮文庫)

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    萩尾望都さんといえば、少女漫画の歴史とも言える伝説的な作家さんだ。
    が、残念ながら、自分自身は大人になるまで、ほとんど読んだことがない。
    唯一読んだのは『トーマの心臓』くらい。

    この本では、イタリアの大学に招かれて行った講演をベースに、少女漫画の歴史を概観し、表現の特質について語られる。

    表現論ではコマ割りのことが特に多く取り上げられていた印象がある。

    規則的なコマを割って物語を作っていくことがむしろ難しいという話があった。
    自分にとってはそれ自体が意外で、興味深かった。

    少女漫画の自在なコマ(例えば人物がコマを無視して、画面の前面に出てくるような配置)が読めない人がいるというのも、わ

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    2022年12月04日
  • 一度きりの大泉の話

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    天才ゆえのナイーブな葛藤。

    が、存分にわかる自伝。

    信じていた相手によってもたらされた傷は、
    何年経っても幾つになっても、
    古痕となり消える事はない。

    例え、相手が嫉妬ゆえの行為だとしても。
    傷つけた相手の葛藤も苦しみもわかるけどね。

    やっぱり、人間関係って難しい。
    それが天才同士だとなおさらに。

    『少年の名はジルベール』
    併せて読まれる事をオススメします。

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    2022年10月07日
  • 訪問者

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    もうね、とんでもない傑作ですよ。志賀直哉の『暗夜行路』なんて、捨てちゃいなさい。かわりにこの『訪問者』を教科書に載せたらいい。その前にまず、閣僚はみんな読んで、原稿用紙10枚以上の感想文提出のこと(女性閣僚は『イグアナの娘』で)。(長山靖生「萩尾望都がいる」256p)

    実際、『訪問者』を読むと、たいていの父親は泣きます。中学生以下の息子がいる父だと百発百中。(同257p)

    萩尾望都は、やっと親離れが出来始めたと感じた80年代から親子問題を描き始めます。(『メッシュ』『半神』『イグアナの娘』『残酷な神が支配する』)「訪問者」はその最初の作品です(1980)。「トーマの心臓」(1974)でひと

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    2022年09月21日
  • 一度きりの大泉の話

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    もっとノスタルジックな内容かと思ったら、全然違った・・・
    なんかもう、いろいろビックリだし悲しい。萩尾望都がこんなに自身を卑下してるのかとか(巻末作家!? 私、多分、生まれて初めて読んだ少女漫画は萩尾望都の作品だと思う。だからこんな風に自分を評しているのはとても悲しい)、少女漫画界二大巨頭といっても差し支えないと思う二人の間にこんなことがあったのかとか。『小鳥の巣』は確かポーの一族の中で最初に読んだお話しで、一連の中では一番好きなんだけど、その裏にこんなエピソードがあったとは・・・!
    間に入って取り持ってくれるような人がいないのも悲しい。
    これってどちらの作家のファンかで受け取り方分かるんだろ

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    2022年09月18日
  • もしも、東京

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    表紙と、本の分厚さからわくわく。

    浅野いにおさんの絵、初めて紙で見たけど
    ほんとに絵がうまいんだな…線が綺麗。

    個人的には、ジェーン•スーさんの東京の捉え方がしっくり来たし、こういうふうに言語化されるのかって面白く思った。

    石黒正数さんは作品を読んだことのない方だったが、「もしも東京」の、住友三角ビルを見上げた見開きのページがすごく好き。思わず、そこに左手を置いたのはわたしだけじゃないと思う。この人の作品を読んでみたいと思った。

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    2022年09月10日
  • ポーの一族 ユニコーン

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    エディス後のエドガーとアランのその後が描かれた物語。何十年という時を超え、描き綴られた萩尾望都の剛腕に唸る。終わったはずの物語を納得のいく形で動き出させることができるのは、作者のみの特権で、それを描く胆力があるのに驚嘆。

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    2022年08月28日
  • 残酷な神が支配する 1

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    ヘビー

    めちゃくちゃヘビーな話です。
    軽い気持ちでは読めないです。
    それでも読むべき作品だなとは思います。
    ジェルミが絡めとられていく様子、病んで、救いを求めてもがく様子がリアルです。

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    2022年05月02日
  • 一度きりの大泉の話

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    先に竹宮恵子さんの本を読んだので、想定外で驚きました。コミュニケーションとは本当に難しい。
    本にするの辛かっただろうな。

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    2022年04月17日
  • 一度きりの大泉の話

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    モーツァルトとサリエリを思い起こさせる関係。
    むしろ周囲の空気を読まない無神経、無防備、無邪気で、無欲な自己肯定感の極めて低い天才の側にいる常識人な同業者竹宮センセの悲哀を痛感し同情した。天才側に悪意も自覚も無いのが尚更辛いわ。
    「トーマの心臓」は特に、作品の裏話は幻滅もあったけれど意外な事実にメウロコでスッキリした。
    なんと言っても次々と登場する当時の漫画家さんたちの名前には興奮した。

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    2022年04月13日
  • 一度きりの大泉の話

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     萩尾望都と竹宮惠子。かつて大泉にともに暮らし、別れた二人。竹宮惠子の書いた「少年の名はジルベール」を読んだものの、では萩尾望都から見た別れとは何だったのかのアンサー。

     読むとその抑制された情報制御の鋭さに驚く。
     過去を思い出して誰かに話すとき、さらにそれが後悔や痛みを伴うとき、自分にとって不利なことは言いたくないし、どうしても「そんなつもりではなかった」と後から振り返った観点をその場の回想の際に口にしがちだ。
     当時のことは、日記代わりのクロッキー帳をもとに淡々と記し、後から振り返った謎解きというか、萩尾望都なりの回答を最後にまとめる。創作ですら視点ブレがあるというのに、自分のことを突

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    2022年03月27日
  • 一度きりの大泉の話

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    萩尾さんの漫画は 昔々リアルタイムで読んでいた。あの頃はいろんな系統の漫画がたくさんうまれてきていて、面白かったことを覚えている。
    その萩尾さんの、あの頃のことが書かれた本ということで楽しみにしていたのだけれど、、なかなかどうして、予想を裏切ってのなかなか、ヘビーな内容だった。

    やっぱり、人間関係は難しい。
    自分を守ることも必要だし、その方法は人それぞれ。

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    2022年03月14日
  • トーマの心臓

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    これは献身の物語だろう。登場人物たちは初めから愛されている。けれども愛されるだけじゃ足りない。愛することでやっと幸福になることができる。
    今はここまで

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    2022年03月01日