萩尾望都のレビュー一覧
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人の思惑から自由に生きたい、下心のある親切心は受けたくない、感謝なんてしたくない、感謝知らずの男になりたいんだー。
それがその話の結論だった。ずいぶんへんてこな結びだけど、タイトルにもなってしまうくらいなので主題だ。
主人公は「いつも少しだけ生きるパワーが足りない」と友人に称される、ローテンション省エネタイプのダンサーの男。どうやらバレエの才能はあるらしいが、人との関わりが苦手で、一人で静かに過ごしたい。しかし周りの人間はそんなのお構いなしにおせっかいや世話を焼き、放っておいてはくれない。ああ嫌だ嫌だと思いながら差し出される親切に乗って"あげて"いると、やがて親切を焼いて -
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2巻目。文庫版で、この巻で完結。
一巻目はまだ不思議な学園生活ものぽかったのに、だんだん話が壮大になってくる。
ある惑星に生息する「楽器」の結晶、自分と共鳴する「楽器」の結晶と出会えれば、世紀の演奏家として宇宙で活躍できる…とか。
宇宙の音大で競ったライバルがいるが、ある試練のために別の惑星に行ったところ、恐ろしいことが起こった…がどうやら記録が抹消されて隠されている…とか。
宇宙警察的な人が地球に来て…とか。
どんどん広がっていく話なのだけれど、最後は、「やっぱこいつは俺がいないとダメなんだ…」と逗子の海辺で二人で並んで座って終わる。緩急がいい。話のたたみ方が見事。
でもほんと、一巻の冒 -
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萩尾望都さんに関する評論本を読んで勢いづき、再読ブームが来てしまった(何度め?)。
70年代の本は実家のほうが揃ってるのだけど、80年代後半の作品以降は、私の家にも少しずつ揃えられていて。1番手前にあった海のアリアをまずは手に取り再読。
この作品は結構もうモダン望都の雰囲気が漂っていて、トーマの心臓時代の初期の高尚な文学的でおしゃれで儚い雰囲気は消えかけてる。代わりに少し砕けた、日本の学校生活を送る高校生たちが出てくる。もちろんSFで、宇宙から来た人などが紛れてくる。
冒頭千葉で海で事故に遭った主人公の高校生男子が、沖縄の海岸で発見される。何も知らない赤ん坊のような様子。この子は本当にあの -
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いろいろなものがつまっている。
逗子で遭難し、その後遠く沖縄で発見された見た目はアベルの少年。
親と子、兄弟のそれぞれの葛藤や性的虐待やSF的要素など盛りだくさん。
今まで知らなかった。凄い作品だ。 -
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50年代のモノクロ映画をみているような気分。
親子でありながら隔たりがありうまくいかない。
憎しみながら、ただただ優しく声をかけて抱きしめてくれたら・・・。 -
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1974年から「週刊少女コミック」連載作品
ドイツのギムナジウムが舞台
春近い雪の日 誰からも愛された少年寄宿生トーマが 陸橋から転落死
トーマは 先輩のユーリに遺書を残す
「これが ぼくの愛
これが僕の心臓」
ユーリは 品行方正成績優秀な美少年
しかし、ある過去のトラブルから感情を隠し友人とも一線を保ち学生生活を送っていた
トーマの気持ちを知りつつも
それを拒否していた
遺書さえも 受け入れようとはしない
ユーリが自分の出自やトラブルを受け止めて
トーマの死の真意を受け止めるまでの物語
ユーリと同室で自分の気持ちを表現することなく支えるオスカー
亡くなったトーマにそっくりの転校生エー -
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「月刊フラワーズ」2018〜2019
タイトル「ユニコーン」は
この巻の最後「カタコンペ」(地下の共同墓地)で明かされる
このシリーズからの新キャラのバリーも不死で時代を放浪している
「わたしに触れるな」
2016年ドイツミュンヘン
なんて最近のエドガーでしょう
これは「エディス」で行方不明となっていたエドガーとアランのその後
アランを取り戻すため悪魔とだって契約する
「ホフマンの舟歌」
1958年 ベネチア
舟歌を歌うバリー
「春の夢」で一族となった二人との再会
バリーの悲しい過去とポーの村の関係
咲き誇る薔薇の秘密
「カタコンペ」
1963年
アランを引き寄せたいバリー
惑わされ -
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40年ぶりのポーの一族
「月刊フラワーズ」2016〜2017
このマンガがすごい!2018オンナ編第2位
2024ポーの一族展描き下ろしポスターも麗しかったですが、こちらの春の夢も美麗
第二次世界大戦中のイギリス
1944年一月ウェールズ地方アングルシー島
40年前の「エディス」での火災は1976年だったので、エドガーとアラン共揃って登場
タイトルは、シューベルト「冬の旅」の「春の夢」
ナチスドイツから逃れて叔父の家で弟と暮らす少女と出会う
少女との触れ合いが「春の夢」から
この少女と身を寄せる家の主人がこれからの連載に重要となってくる
そして ポー以外の吸血族の存在
ポーの村とエドガー