萩尾望都のレビュー一覧

  • 残酷な神が支配する 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    ヘビー

    めちゃくちゃヘビーな話です。
    軽い気持ちでは読めないです。
    それでも読むべき作品だなとは思います。
    ジェルミが絡めとられていく様子、病んで、救いを求めてもがく様子がリアルです。

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    2022年05月02日
  • 一度きりの大泉の話

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    先に竹宮恵子さんの本を読んだので、想定外で驚きました。コミュニケーションとは本当に難しい。
    本にするの辛かっただろうな。

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    2022年04月17日
  • 一度きりの大泉の話

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    モーツァルトとサリエリを思い起こさせる関係。
    むしろ周囲の空気を読まない無神経、無防備、無邪気で、無欲な自己肯定感の極めて低い天才の側にいる常識人な同業者竹宮センセの悲哀を痛感し同情した。天才側に悪意も自覚も無いのが尚更辛いわ。
    「トーマの心臓」は特に、作品の裏話は幻滅もあったけれど意外な事実にメウロコでスッキリした。
    なんと言っても次々と登場する当時の漫画家さんたちの名前には興奮した。

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    2022年04月13日
  • 一度きりの大泉の話

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     萩尾望都と竹宮惠子。かつて大泉にともに暮らし、別れた二人。竹宮惠子の書いた「少年の名はジルベール」を読んだものの、では萩尾望都から見た別れとは何だったのかのアンサー。

     読むとその抑制された情報制御の鋭さに驚く。
     過去を思い出して誰かに話すとき、さらにそれが後悔や痛みを伴うとき、自分にとって不利なことは言いたくないし、どうしても「そんなつもりではなかった」と後から振り返った観点をその場の回想の際に口にしがちだ。
     当時のことは、日記代わりのクロッキー帳をもとに淡々と記し、後から振り返った謎解きというか、萩尾望都なりの回答を最後にまとめる。創作ですら視点ブレがあるというのに、自分のことを突き放して整理して見せてくる所が凄い。

     それから、竹宮惠子との別れ後に、思い出しても辛いし、今後に関わり合うことはないと決めた。過去のことだ。この本を書いたまた忘れる。
     それからの「一度きりの大泉の話」といタイトルの秀逸さよ。ミステリか!と言わんばかりの構成力である。

     あとがきを読むと、語りおろしのようにも思えるが、膨大なフィルムを編集したノンフィクションのような気もする。

     そこに居ると辛い、触れるとつらい。でも、それに情もあるし想い出もあると、なかなか離れづらい。
     困難には立ちむかい、障害は乗り越えてこそ成長する。例え誰かに傷を負わされたとしても、その相手が反省し許しを請えばそれを認め、和解することが美しいとされる世の中であると思う。それは正しいのかもしれないけど、つらいはつらい。
     でも、自分の身を守るために離れる、考えないと言うことが選択できるし、選択していい。
     作品の中では、心に楔をぎりぎりと食い込ませてくる描写の、萩尾望都ですら、己の身を守ることを選択したことは、救いのように思えた。
     面白かったと言っていいのかわからないけれど。大きな物語を読んだような気持ち。

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    2022年03月27日
  • 一度きりの大泉の話

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    萩尾さんの漫画は 昔々リアルタイムで読んでいた。あの頃はいろんな系統の漫画がたくさんうまれてきていて、面白かったことを覚えている。
    その萩尾さんの、あの頃のことが書かれた本ということで楽しみにしていたのだけれど、、なかなかどうして、予想を裏切ってのなかなか、ヘビーな内容だった。

    やっぱり、人間関係は難しい。
    自分を守ることも必要だし、その方法は人それぞれ。

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    2022年03月14日
  • トーマの心臓

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    これは献身の物語だろう。登場人物たちは初めから愛されている。けれども愛されるだけじゃ足りない。愛することでやっと幸福になることができる。
    今はここまで

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    2022年03月01日
  • バルバラ異界 1

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    20年前の漫画とは思えない

    絵も綺麗で内容も面白く、圧倒されました。
    20年前に描いた話には思えないです。
    バルバラという不思議なタイトルで読まなかったのですが
    読んでよかったです。

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    2022年03月01日
  • HOLY ホラーコミック傑作選第1集

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    ホラー短編集

    ホラー短編集。ホラーといってもオカルト、モンスターもの、人の心の闇を描いたものなど様々。個人的には手塚、萩尾の作品が印象的だった。

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    2022年02月09日
  • 11人いる!

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    傑作

    優れたSFであるとともにサスペンス性もある傑作。設定を引き継いだ続編はこの本で初めて読んだが、重要なシーン(特に平和使節来訪のあたり)など絵の表現がわかりにくく惜しいと思った。

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    2022年02月09日
  • ポーの一族 秘密の花園 2

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    何気に。
    「おじさん」と言われて憮然とし、「流行遅れ」と指摘されていそいそと最新流行のタイを新調するシルバーが、かわいいと思ってしまった…。
    (え、感想そこ!? すみません……)

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    2022年01月30日
  • 一度きりの大泉の話

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    これを発表しなければならないほど追い込まれた萩尾望都先生、どれほど苦しかったことかと胸が痛む。

    当事者同士いろいろあるのは人間誰しもで、何を感じどう振る舞うかも本人の選択。
    周りが知ったように助言したり、仲を取り持とうとしたり、首を突っ込んだりすることは、本当に余計なお世話だ。

    この先、萩尾先生も竹宮先生も心穏やかに過ごせることを祈ります。

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    2022年01月23日
  • ポーの一族 秘密の花園 2

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    とにかくエドガーが好き。
    ポーの一族の物語が続くかぎり、読み続けようと思う。
    読み終わってから この感想を書くまで 1ヶ月以上かかってしまった。

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    2021年12月23日
  • ポーの一族 秘密の花園 2

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    ネタバレ

    アーサーの人物描写がまさしく一族に迎えるにぴったりで,そう思っていたらやっぱりの展開だった.1巻目から引き続いて少しの行き違いで運命が変わってしまった悲劇もうまく昇華して満足のいくラストになっている.

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    2021年12月06日
  • ポーの一族 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    名作

    永遠の時を生きるバンパネラの少年、エドガー・ポーツネルを主人公とした漫画の第一巻。

    ポーの一族
    1880年頃、エドガーは両親と妹のメリーベルの4人でロンドンから急速に発展してきた古い港町に妹の療養のためにやってきた。
    エドガーはそこで貿易商会の子息であるアラン・トワイライトに出会う。
    ケンカしてばかりだが仲良くなったふたり。
    亡くなったアランのかつての婚約者ロゼッティにそっくりだったことからメリーベルと親しくなるアランだったがある出来事からエドガーと共にバンパネラとして生きていくことになる。

    ポーの村
    グレンスミス・ロングバート男爵は鹿と間違えてある少女を撃ってしまった。
    その少女の兄である不思議な雰囲気の少年に殺されそうになるも村人に助けられた彼は何も作物もなくバラのスープを食べているという不思議な一族の存在を知る。

    グレンスミスの日記
    エリザベスは父の死をきっかけに不思議な出来事が記してある日記の存在を知る。
    そこに書かれている永遠の時を生きる一族に心を奪われた彼女はその後の人生でも永遠の時を生きるバラの村に思いを馳せる。

    すきとおった銀の髪
    14歳のチャールズは長いこと空き家だった屋敷にかわいい女の子が越してきた事を知る。
    その少女メリーベルと親しくなるが兄が目を光らせている。
    そのうち彼女は引っ越してしまうがチャールズの人生にはその後もメリーベルの存在が心を占める。
    初老になった彼はメリーベルそっくりの少女を見かけるが……。

    名前は知っているものの読んだ事がなかった本作。
    時を越えても惹きつけられる名作だと思った。

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    2021年12月01日
  • ポーの一族 1

    無料版購入済み

    まず物語の厚みに圧倒されてしまいます。約半世紀前の作品を読む機会なんてそう多くないので、とても新鮮だった。

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    2022年09月30日
  • 10月の少女たち

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    今まで、萩尾望都さんをちゃんと読んだことがなかったので、これを機に読んでみることに。
    70年代から80年代前半のバラエティに富んだ16篇。
    50年近く経つというのに「精霊狩り」「あそび玉」など、SF/ファンタジーでの異端の者(ちょっと変わった子)を主人公に描いたお話の色褪せない面白さよ。「赤ッ毛のいとこ」のマイペースな"のえる"がかわいい。
    ネーム作りの裏側の話もあり。萩尾望都さんと同期デビュー吾妻ひでおさんあとがきがよかった。でも文庫は小さいね、目がシバシバ。

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    2021年11月14日
  • 11月のギムナジウム

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    11月になったら読もうと決めていた7編を収めた萩尾望都さんの初期短編集。
    表題作は、あの「トーマの心臓」の原型となった作品。50ページ足らずの短編だけどとても魅了させられました。

    最後の「セーラ・ヒルの聖夜」には涙。偶然に自分たちが双子と知ってしまった兄妹のお話。子どもの方が断然大人で冷静なのが印象深い。

    かつての憧れの中の外国(ヨーロッパ)の雰囲気(お城、妖精、薔薇)が溢れててうっとり。
    同年代の羽仁未央さんのあとがきも良かった。
    「トーマ」を読んでまた、読み返そうと思う。

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    2021年11月14日
  • マージナル 2

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    ◇第2巻
    ・第8話 レクイエム 40p
    ・第9話 イワンの研究について 38p
    ・第10話 死霊 38p
    ・第11話 受胎告知 48p
    ・第12話 夢の子供 No.151 38p
    ・第13話 ヘビじじいとヘビ男 42p
    ・第14話 星と炎 39p
    ・第15話 狩人 38p
    ・エッセイ―エナジー。きわめて私的な。:井上雅彦(作家)

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    2021年10月01日
  • ピアリス

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     発売時に購入、第3章の途中まで読んで挫折。主人公の一人ユーロが酷い目に遭ったことしか記憶に無いので最初から読み返す。
     萩尾SFにはほぼ例外なく「生殖」がからむ。第2章の初めでそれを再確認する。
     イラストを楽しみに読み進んでいたら、未完。
     萩尾望都の盛名があってこそ書籍化に漕ぎ着けたのだろう。

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    2021年09月28日
  • イグアナの娘

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    ネタバレ

    大傑作「イグアナの娘」は、決して奇蹟のようにポツンと存在を始めた作品ではない、ということが解る一冊。
    親子に生じるあれやこれやを、母視点、娘視点、さらに母と子に挟まれた世代視点、きょうだいの存在、男視点、女視点、老若男女なるべく多くの方角から多層的に描き・重ねている。
    ピンク・フロイドの「狂気 DARK SIDE OF THE MOON」のジャケ写よりももっと多方面から、ブラックボックスに光を当てて、当て直して、当て直し続けて、毎回どういうプリズムが出るか吟味している、という感じ。
    で、たぶん結論としては地味なところに落ち着く。
    歳を重ねたからこそ判ることがある・見えるものがある、と。
    あるいは萩尾先生にとってもその年齢にならなければ描けなかった作品群なんだろう。
    渦中にあってはどうしようもなかった物事に、別の場所で基地作りした後で再度直面する。
    ここには時間の流れがある。
    親との和解は、渦中においては困難で、時間差で、可能の兆しが見える。
    これは年齢差ゆえ仕方ないことだが、往々にして手遅れになりがち。
    と「シン・エヴァ」後の身として、平凡なことも恐れずに書いてみる。

    ■イグアナの娘 50p
    私の世代だと菅野美穂主演のテレビドラマのインパクトが強い。
    が、原作の凄まじさはまた一層で、コミカルなタッチだからこその恐さが、ちょっと度を越している。
    思春期に読んだときは完全に子供の視点で親を見ていたが、今回見てみると、序盤はむしろ母親視点で進むので、少し驚く。
    途中で娘視点になり、娘が成長し母になり、後半が前半と対になる形で描かれ……と時間の経過があり、むしろそこが大事なんだな、と。

    ■帰ってくる子 24p
    漫画ならでは、映像ならでは、いや小説でもあるかな、な醍醐味。
    それは、ある存在が誰に見えて誰に見合ないのか、という設定。
    なんでも初出は井上雅彦監修「チャイルドー異形コレクション7」らしく、あのアンソロジーの中でこれを出すとは、いい仕事をするな! と。
    実際私はヒデが心の底から叫ぶ場面で、不覚にもぐっときてしまった。

    ■カタルシス 40p
    この作品を読むあたりで気づいたのが、この本全体として、「ごく普通の人」が描かれているということ。
    おそらく萩尾先生が、天才や選ばれし美形を主役にしたら「自分が救われない」から、と決めたんではなかろうか。
    ロボットみたいな自分を変えようとし、一歩踏み出し、しかし何もかもが改善したわけではないまま生活が続く、という真理もここには描かれている。

    ■午後の日射し 50p
    一時期の近藤ようこが描いていそうな題材。
    ザ・昼ドラ。

    ■学校へ行くクスリ 40p
    コミカルだがまっとうな成長譚・ジュブナイル。
    周囲の人物が変に見えるだけでなく話している言葉がバグったよう、という描写が面白い。
    また単純に絵柄の話だが、この時期に萩尾先生が描いている少女も可愛いな~、と花だらけのマユミを見て思った。

    ■友人K 8p
    全ページ横一段ブチヌキという実験的なコマ割り。
    萩尾作品でこういう人物が視点人物に据えられるのは少し珍しいかも。

    ◇エッセイ―どこまでも、いく:江國香織(作家) 4p

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    2021年09月27日