萩尾望都のレビュー一覧
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萩尾望都と竹宮惠子。かつて大泉にともに暮らし、別れた二人。竹宮惠子の書いた「少年の名はジルベール」を読んだものの、では萩尾望都から見た別れとは何だったのかのアンサー。
読むとその抑制された情報制御の鋭さに驚く。
過去を思い出して誰かに話すとき、さらにそれが後悔や痛みを伴うとき、自分にとって不利なことは言いたくないし、どうしても「そんなつもりではなかった」と後から振り返った観点をその場の回想の際に口にしがちだ。
当時のことは、日記代わりのクロッキー帳をもとに淡々と記し、後から振り返った謎解きというか、萩尾望都なりの回答を最後にまとめる。創作ですら視点ブレがあるというのに、自分のことを突 -
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20年前の漫画とは思えない
絵も綺麗で内容も面白く、圧倒されました。
20年前に描いた話には思えないです。
バルバラという不思議なタイトルで読まなかったのですが
読んでよかったです。 -
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傑作
優れたSFであるとともにサスペンス性もある傑作。設定を引き継いだ続編はこの本で初めて読んだが、重要なシーン(特に平和使節来訪のあたり)など絵の表現がわかりにくく惜しいと思った。
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名作
永遠の時を生きるバンパネラの少年、エドガー・ポーツネルを主人公とした漫画の第一巻。
ポーの一族
1880年頃、エドガーは両親と妹のメリーベルの4人でロンドンから急速に発展してきた古い港町に妹の療養のためにやってきた。
エドガーはそこで貿易商会の子息であるアラン・トワイライトに出会う。
ケンカしてばかりだが仲良くなったふたり。
亡くなったアランのかつての婚約者ロゼッティにそっくりだったことからメリーベルと親しくなるアランだったがある出来事からエドガーと共にバンパネラとして生きていくことになる。
ポーの村
グレンスミス・ロングバート男爵は鹿と間違えてある少女を撃ってしまった。 -
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ネタバレ■ウは宇宙船のウ 31p
抒情たっぷり。
「ポーの一族」がひと段落し、「百億の昼と千億の夜」で弩級のSFと戦ったあとに、これを原作に選ぶのがいい。
歴史的にはどうかわからないが、最早ブラッドベリ+萩尾の組み合わせが至上と思える。
■泣きさけぶ女の人 22p
これは恐い……読んだ年齢によっては永遠に引きずるかも。
というのも自分しか知らない埋められた女の人を、どれだけ訴えても大人が真面目に取り合ってくれない、その無力感と、実際的な怖さと。
■霧笛 32p
抒情……失われたものへの愛惜……人生……恐竜。
灯台守が、恐竜の内情を想像するところに、人生が重ね合わされて……いい。
■みずうみ 18 -
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ネタバレ大傑作「イグアナの娘」は、決して奇蹟のようにポツンと存在を始めた作品ではない、ということが解る一冊。
親子に生じるあれやこれやを、母視点、娘視点、さらに母と子に挟まれた世代視点、きょうだいの存在、男視点、女視点、老若男女なるべく多くの方角から多層的に描き・重ねている。
ピンク・フロイドの「狂気 DARK SIDE OF THE MOON」のジャケ写よりももっと多方面から、ブラックボックスに光を当てて、当て直して、当て直し続けて、毎回どういうプリズムが出るか吟味している、という感じ。
で、たぶん結論としては地味なところに落ち着く。
歳を重ねたからこそ判ることがある・見えるものがある、と。
あるい -
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ネタバレ最近まとめて萩尾望都短編集を読んでいて感じるのは、一冊の中が統一されていないというか、バラエティがあるというか。
いや萩尾望都は似たテーマや似たモチーフを深化させる人だろうから、発表年が一冊の中でバラバラなので絵柄も語り口も様々に見える、ということなのだろうか。
しかしたとえば「半神」を読んで感銘を受けた入門期の人が、いい意味でも悪い意味でも玉石混淆の本を通読して、どう感じるんだろうか。
と要らぬ想像をしてしまう。
■半神 16p
若いころに衛星放送で野田秀樹が深津絵里主演で舞台化していて、漫画が至高なのに何で、と意地を張って見なかったのを思い出すが、頑なだったなあ。
今回集中的に読んでいて