萩尾望都のレビュー一覧

  • 残酷な神が支配する 1

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    傷を受け、それを受け入れる物語。
    読んでて辛いのに、読むのをとめられなかった傑作。
    ラストが穏やかな終わり方で本当に良かった。
    良かった。

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    2011年05月14日
  • 残酷な神が支配する 1

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    大体明るい気分の時に読む物ではない。落ち込んでいてどうしても浮上できない時に、じゃあとことんまで落ち込んでやろうじゃないの!と思って私は読みます。すると止まらない。辛すぎて途中でやめることができない。最後まで読まないと……そして辿り着いた崖に、すっとした光のような、救いのような物があって、また落ち込んだ時に読むことになるのです。犠牲と救いの話と思う。

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    2011年05月08日
  • 春の小川

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     短編集。
     *水玉
     *シャンプー
     *百合もバラも
     *花嫁
     *海と真珠
     *春の小川

     「春の小川」が圧巻である。
     母親を亡くした男の子。現実を受け入れない故に、と説明をつけてしまえばそうなのかもしれないけれど、でも、それだけじゃない。そういう奇跡みたいなものがあってもいいじゃないかと思う。
     むしろ、そういうものを願う気持ちだけが、人をつないでいくものじゃないのだろうか。

     「百合とバラも」
     15年ぶりに妊娠した夫婦の話。
     ただ純粋に妊娠したことを喜べない状況にあるのが、身につまされるというか、切ない。
     そして素敵な<おまじない>
     夫婦であることを考えさせられる作品だっ

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    2011年05月07日
  • スフィンクス

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    「ここではないどこか」シリーズ第2弾。萩尾望都の創造力のすさまじさに圧倒される。「オイディプス」は神話を直球で描いていて、そして感動的だ。この作品は「メッセージ」シリーズでもあり、哀しげで慈愛に満ちたメッセンジャーがここにも現れる。ポーの一族のように時空を超えて。

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    2011年05月02日
  • ゴールデンライラック

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    少女コミックに三回に分けてこの作品が発表されたとき、私はまだ小学中学年だった。それでも、今読み返してみて、大方の本質を理解していたと気づくことができた。小学生も侮れない。
    『風とともに去りぬ』を読んだときにどことなく既読感があったのはこの作品に出会ったのが先だったからだろう。しかしスカーレットと決定的に違うのは、金のために結婚した夫を、彼女は彼女なりに愛したことだ。きりきりと柳眉をあげて難局を乗り越えるヴィーの表情が秀逸。萩尾望都の絵の巧さにあらためて感動した。この頃の絵柄が一番好きだったな。

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    2011年04月28日
  • フラワー・フェスティバル

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    私はこのころのおもー様が一番好き。
    小学生が読んでも心がときめいて楽しい。大人が読んでも楽しい。
    そういうのをマンガに求めている、私は。
    子供のころはリュスが好きだったけど、今はサンダーが好き。そういう楽しみ方をできるキャラクターの良さもいい。
    恋愛と成長とを楽しむ半面で、フェスティバルが成功するまでどうなっていくのか、まるで自分もカンパニーの一員になったように最後まで駆け抜けて行く疾走感が良い。
    蘇芳さんもレイチェルも適度に感じが悪くて、でも適度にいい子で、「いそう」で「いてくれたらいい」絶妙なバランス。
    これ読んでバレエ好きになったと言って過言ではないくらい。

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    2011年04月13日
  • 春の小川

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    雑誌で読んでから絶対に買おうと、表題作『春の小川』の為だけに買って、損は無いと思うくらいに何度読んでも泣く。
    誰かが居なくなる感覚は痛い。それがとてもよく伝わる。
    表題作以外は割とコメディ。

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    2011年04月05日
  • 春の小川

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    人が死ぬということ
    人が死を受け入れるまで
    を見事な短編にまとめた萩尾望都
    すごい!!

    私も母を19歳で亡くしました
    どんなに会いたいと思ったか
    会いに来てくれると信じたか
    もう会えないとわかった時の絶望
    幸せになることが母への供養だと思えた気持ち
    それを
    思い出しました

    死を受け入れるのはつらいけれど
    それを乗り越える力を
    ヒトは持っています

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    2011年04月03日
  • スター・レッド

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    火星を夢見る少女レッド・星。
    火星人の持つ火星への適応とESPを恐れる地球人は火星人を排除しようとする。
    異星人同士の消えぬ戦いとひそやかに生まれる新しい命。
    エルグと星の恋がいつの日か成就せんことを。

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    2011年04月02日
  • 半神

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    個人的に、半神を読むと、漫画の中の言葉が脳みその中で勝手に、音に変換されるような感覚が味わえるので、好きです。

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    2011年03月03日
  • 訪問者

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    パパにとって
    雪の上を
    歩いてくる
    神さまは

    それは
    ぼくの顔をしていたの?

    (訪問者/城/エッグ・スタンド/天使の擬態)

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    2011年02月22日
  • 訪問者

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    何回読んでもボロボロ泣いてしまう;;『トーマの心臓』の大人びたオスカーの子供の頃には、こんな過去があったんだよ(T.T)

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    2011年01月04日
  • マージナル 1

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    面白かった!!凄いわこの人。
    これだけのストーリーを、様々な糸を紡ぐように見事にまとめあげる手腕に感服。

    ラスト、ナースタースの「愛のほかは…」のセリフに泣いた。

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    2011年01月24日
  • トーマの心臓

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    傑作だ。

    僕には難しい。
    難しいけれど読む度に彼らの心情を少しずつ理解出来ているような気がする。
    今回で3度目。
    やはり、以前より理解は深まったと思う。


    いかにオスカーがユーリを愛していたか。
    いかにエーリクがユーリを愛していたか。
    いかにトーマがユーリを愛していたか。

    いかにユーリがトーマを愛していたか。
    いかにユーリがエーリクを愛していたか。
    ユーリは皆を愛していた。

    翼をもぎ取られたというユーリ。
    しかし、ユーリに翼がなくともユーリを愛する人たちの力でユーリは飛べたのだ。

    ユーリは翼が無い天使なのだ。

    潔癖な年頃の少年の心情は柔らかく脆い。
    素直さ故に乱暴で
    素直さ故に暖か

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    2019年01月16日
  • 残酷な神が支配する 1

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     この話、相当エグいです。
     覚悟して読み始めないと、痛い目みます。特に性的虐待と同性愛が苦手な人は要注意。
     私も性的虐待というテーマは、血反吐を吐きたくなるほど生理的に駄目なのですが、それでも最後まで読まざるを得ない麻薬のような作品でした。一度読み始めたら、絶対に途中でやめられない。
     なんというか、人間の愛憎、殺意、偽善、執着、欺瞞とか、とにかく思いつく限りの負の感情をどろどろに溶かして混ぜ合わせて作りました、みたいなイメージ。
     しかも、心理描写が妄執的と言えるほど緻密なために、安直な「悪者」というものが存在しない。性的虐待を繰り返していたグレッグにさえ、許せないはずなのにどこか理解で

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    2010年11月24日
  • ポーの一族 1

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    パンパネラとして少年のまま永遠を生きることになるエドガー。
    彼は寂しさから愛する妹を、アランを仲間にしてしまいます。
    それはカレの新たな苦悩のはじまりなのでした。
    美しい-カレラに、漂う寂しさに・・。
    酔いしれる事間違いなし!大好きな作品です♪

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    2010年11月11日
  • 11月のギムナジウム

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    トーマの心臓のプロト版と聞いて読みました
    短編のせいか心理描写は少なくストーリー重視という感じ
    他の短編も良かったです

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    2010年11月10日
  • ポーの一族 1

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    小学生(?)の頃読んで、ものすごい影響を受けて漫画家を志しましたが、あまりの自分の絵の下手さに挫折しました。ストーリー、画力、完璧です!以来、私の中で常にナンバー1の存在。

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    2010年09月14日
  • 感謝知らずの男

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    萩尾先生の漫画は上手すぎて読んで満足しながらもいろいろ考えるけど、でもそんなことはとうにファンによって語り尽くされているはずで…
    とか思ってしまいますが、感想だけ。
    「ローマへの道」から続くバレエ連作で、本作は不潔恐怖症の兄を持つ少年、レヴィの内的成長を淡々と綴っています。
    もちろん読み応えはあるし、心理描写のリアルさに舌を巻きます。
    一番好きなのは「海賊と姫君」
    昔のパートナーを神様のように完璧だと神聖化し、影を追い求めてしまう少女を、たらしの大人が格好悪くもなりふり構わず必死に口説き落とす話。
    最後に少女が言う
    「なんで欠点だらけの人を好きになったのかしら」
    という科白がおかしい。

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    2010年08月04日
  • スター・レッド

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    コスモ、時間、エスパー、生命・・・。
    全てがギュッと凝縮して存在する、まさに1冊のコスモゾーン。

    火星に帰る日を心待ちにする火星人と、
    故郷を失ったエイリアンの 凛とした果てしない恋物語。

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    2010年07月30日