萩尾望都のレビュー一覧

  • バルバラ異界 4
    2005年10月20日初版第1刷発行
    2007年2月25日第3刷発行
    渡会は息子のキリヤを助けようとして、逆に永遠に失ってしまった。行ってしまったキリヤは実の息子ではなく、手元には実の息子が無事に戻ったのに、実はタカだった最初のキリヤを取り戻したいと願った。
    ぼくは葛藤が怖くて…
    手に入らないものは...続きを読む
  • バルバラ異界 3
    2005年1月20日初版第1刷発行
    2006年1月25日第2刷発行
    7年間眠り続け、2052年に2150年の未来の夢を見る青羽、夢に入り込むプロの夢先案内人の渡会、結晶化した心臓を食べることにより記憶を引き継ぐ家系のエズラ。一族が持つ老化の病を治そうとエズラは若返りの薬を作る…
    久しぶりに読んでも興...続きを読む
  • バルバラ異界 2
    2004年4月20日初版第1刷発行
    2007年1月25日第4刷発行
    萩尾望都のSFはレイ・ブラッドベリのような少年ぽい不思議さやロバート・F・ヤングのような懐かしいロマンがあって好きだが、それに加えて取り返しのつかない寂しさと残酷さというか、強烈な喪失感を伴う甘さが感じられて独特の陶酔感を味わえるの...続きを読む
  • バルバラ異界 1
    「最初さらっと読んでしまったが、再読したら全然解釈が違っていた」と家族が言っていたので自分も再読。
    2003年7月20日初版第1刷発行
    2007年2月25日第5刷発行
    6年前に買ったものだろうか。
    家族が別途保管してくれていたので概ね良好な保存状態。
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 1
    待ちに待ったおもー様の歴史物!わくわくする、ドキドキする!触れてはいけない秘密をのぞき見しているようなスリルがある!続きが絶対読みたくなる!
  • イグアナの娘
    ドラマ化の際に見て、不思議な作品だと思ったのがきっかけ。書店で見つけて、短編集だったのに驚いた。

    母は娘を愛せない。娘の上に、自分の中に存在する、自分の一部でありながら受け入れることのできなかったなにものかを見てしまうからだ。母はそれを無意識の底に沈めて、そんなものなどなかったようなつもりで生きて...続きを読む
  • イグアナの娘
    久々に再読したのですが、あああああ。涙なしでは読めませんでした。「イグアナの娘」を自分の物語として読めたということは、少しは自分の葛藤を引き受けれたのかなあと思っています。併録の短編も親子の葛藤の物語ばかりで、どれも秀逸。この短編集は神がかってます。
  • 王妃マルゴ -La Reine Margot- 1
    モト様は、大好きな漫画家。
    SF作品が、特に好き。

    遂に、歴史モノに挑戦!

    しかし、私は、世界史が苦手。
    登場人物の関係がよくわからんヽ(´o`;

    第1巻は、まだ導入部。
    これから、登場人物はまだまだ増えそうだが、面白くなりそう。

    勉強しなきゃ。
  • マージナル 3
    終わり方もよかった。これ、「百億の昼と千億の夜」に通じる終わり方かも。でも、「百億…」は原作者が光瀬龍だけど。
  • A―A’
    萩尾望都先生のSFファンタジー短編が入っています。
    少しづつ話は違いますが、「一角獣種」という人工種のキャラクターが絡んでいる話が4編。後は昔のSFファンタジーが2編と別のモノが1編入っています。
    著者の作品を読んでいると本当にその世界に吸い込まれそうになってしまいます。それほど、構成力、ストーリー...続きを読む
  • マージナル 1
    マージナルは、所々読んだところもあるけれど、どうも全編通して読んだことはないようだ。この終末が近づいている世界とか閉塞状態にある世界とかってテーマが萩尾作品には良く出てくるけれど、その中で人々がどう行動していくかってのが、それぞれ違っていてすごいな、と思う。
  • 10月の少女たち
    あ~懐かしさ満載でした。忘れていた名作たちを読めてうれしかった。
    それにしても、あの赤い全集を失ったのは本当に人生1番の損失。
  • 残酷な神が支配する 1
    萩尾望都の「残酷な神が支配する」全17巻を読んだ

    この「残酷な神が支配する」というタイトルは、アイルランド人イェイツの詩から
    アルヴァレズという人が「自殺の研究」という本に引用したものである。
    それを萩尾氏が読み、タイトルとして10年ほど温めておったとか?

    またこの漫画には「春の祭典」というタイ...続きを読む
  • 半神
    たった16Pでここまでの世界を作り出せるとは。脱帽です。

    ――愛よりももっと深く
    愛していたよ
    おまえを

    憎しみもかなわぬほどに
    憎んでいたよ
    おまえを
  • ルルとミミ
    久しぶりの小学館文庫!これで揃えてるので嬉しい。
    今まで未収録だった名短編「ポーチで少女が小犬と」がとうとうお目見え!
    続いての「モードリン」もぞくぞく。
    「小夜の縫うゆかた」美しい。
    結局全部好き。
  • 残酷な神が支配する 1
    寒くなると読みたくなる本。
    開始5分で話の大筋につくというショッキングさ、電車の中で読んでたら驚きのあまり慌てて本を閉じた。
    内容は切ない、どうするすべもなくただ辛い、いったい何時になったら主人公は報われるのかと読んで憂鬱になった。こんな漫画二度と読むもんかと思ったりしたが、最後の最後に全て許せた。...続きを読む
  • スター・レッド
    35年くらい前の本じゃないかしら・・・。

    あの時代にこの完成度。 素晴らしい舞台背景・・。 秩序の中に切なさが垣間見えて・・。  「少女漫画」の枠を超えた、わたしの中の金字塔です。
  • 半神
    題作「半神」のみについて。永井均の『マンガは哲学する』に書かれたあらすじだけで泣き、もしかしたら元を読まない方がいいんじゃないかとも思ったのですがどうしても読みたくなって読みました。
    で、結局は構成・演出を中心に読み切ってしまったのですが本当に素晴らしい。読後、当時のノートに写し書きした覚えがありま...続きを読む
  • 感謝知らずの男
    不潔恐怖症の兄と不眠症の主人公レヴィが軸になって物語が展開する。表題作も秀作だが、『狂おしい月星』は帰らない青春のひとときを描いた佳作。若い人にぜひ読んでほしい。
  • 半神
    たった16ページでここまで感情を揺さぶられるとは思いませんでした。
    短編集なのですが、ハードSFを題材にした作品も多い中、表題作はひときわ違った光を放っていると思います。

    最後の作品、「金曜の夜の集会」が一番好きな作品です。
    最初と最後の作品だけでも読んでみてください。