萩尾望都のレビュー一覧
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〔引用〕きみはいずれキリヤくんに殺されるよ(p.103)〔内容〕バルバラ人はふわふわ浮ける。青羽は「よそもの」なのて浮くのがヘタ/夢先案内人の度会は七年間眠り続けている女性、十条青羽の夢に入る/青羽と十条青羽は同一人物なのか?/度会の息子、キリヤはバルバラは自分の想像の産物だと言う。島は夢なのか?/火星と赤い月〔感想〕関係するキャラクタが増え続け、あれやこれやの情報がバルバラという語を中心につながりはじめ、謎は際限なく膨れ上がり続け、集束できるのか?
■簡単な単語集
【青羽/あおば】バルバラで暮らしている。よそもの? だからか、浮くのがヘタ。マーちゃんが育ててる。《あたしは バルバラのもの -
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竹宮惠子のエッセイ「少年の名はジルベール」がサイドAなら、萩尾望都の本書はサイドBである。若かりし駆け出しの頃に同居をしていた少女漫画の大家ふたりが、それぞれの視点から同じ時代を回想して書いているからだ。萩尾望都は本書を、「少年の名はジルベール」の刊行の反響を受け刊行したと言っている。数十年の沈黙を破り、反論するためにだ。自分の平和を守るために。
本書は冒頭からずっと、深い悲しみと癒えない傷の苦しみに満ちている。竹宮惠子が懐かしみを持って回顧した栄光の出発地「大泉サロン」(2人が同居していた長屋)は、萩尾望都にとっては、大好きだった友にある日嫌われたという封印したい辛い記憶の場所だった。この -
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萩尾望都のバレエ系。
パリのコンテンポラリーバレエ団に晴れて入団したローマ出身の主人公の男の子とその同期の子たちの群像劇。
モノローグが多くて主人公の心の内がかなり書いてあるのですが、びっくりするぐらい性格が悪い…というか、つまり、リアルということかな。ニコニコしてスマートに対応してるようで、心の内では、同期よりも自分が上とか、あいつがいい役をもらったとか、とにかく妬み嫉み負の感情のオンパレード。ガールフレンドの成功も喜べずイライラをぶつけてしまう。DVまで。そんな人を主人公に置くマンガって珍しい。
でもそこは萩尾望都。バレエマンガもよくあるバレエマンガではなく、どちらかというと心のどろっ -
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ネタバレなかなかむずかった。一番の失敗は、文庫本サイズのを購入してしまったこと。
文字が小さくて読みにくい~~
たぶん、この1回目を読んで、また少しして2回目読んで、またかなり時間たってから3回目読んで・・・ってしたらもっと深いところにまで気が付けて面白いんだろうなって思った。
昔読んだ竹宮恵子さんの「風と木の詩」も、何度か読んでいくとどんどん面白くなっていったんだよね。あれの感覚に似ている。
今の現代でいうところの、高等部の男子寮、なのかな?
みんなのアイドル的存在の一人、トーマが鉄橋から落ちて死んだ。
事後であるとされたが、一学年上で寮監のユーリに遺書的な手紙が届いた。
「ユリスモールへ
さい -
無料版購入済み
オムニバス作品
東京を舞台にした漫画やイラスト、エッセイなどのオムニバス作品。
試し読み増量だったので判断つかず評価は☆3。
東京に住んでる人や住んだことのある人なら思入れがあって面白いのかも? -
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竹宮氏の自伝と併せて読みました。
お別れした当時のことは、御本人方しかわからない部分があるでしょうから、それぞれそういう想いがあったんだ…と納得しながら読みました。
しかし、竹宮氏がなぜこの時期自伝を出し、のみならず、それに付随する様々な事を起こそうとしたのかが疑問でした。
竹宮氏御本人というよりはその周辺の方というべきでしょうか?非常にきな臭く感じました。
「トキワ荘」に対抗し、「大泉サロン」という象徴を残そうとしてるのか…。
また、最近有名漫画家さんがご自身の作品の扱いについて傷つき、生命を絶たれた事件とリンクするような作品を創り出すことへの苦しみを萩尾氏も述べられております。 -
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トーマの死んだ理由がこの作品の核になるものだと私は思っていたから、そこが殆ど触れられずに終わってしまったのがかなり残念だった。
漫画版とは完全に別物として読むものだったな。そもそも舞台が違うしキャラクターの性格も若干違う。っていうか日本が舞台だったらユーリはまだ分かるけどエーリクって名前は変じゃ。。?エーリクは完全な日本人って設定だよね確か。。。どうしても萩尾望都先生の描くブロンド髪の美少年たちで想像してしまってチグハグを感じてしまった。
オスカーの弱さや、純粋で美しいエーリクに対して眩しさを感じる気持ちは漫画版よりもよく伝わってきた。
淡々とした静かで冷たい文体が、合間に挟まる詩を際立たせ -
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萩尾望都先生の未完の SF小説。萩尾望都さんを“先生”と呼ぶのは、私たちの世代に大きな影響を与えた漫画家だからです。
この作品は1994年〜95年にかけて角川書店で発行したアニメ雑誌『The Sneaker Special』で発表した作品をまとめたもの。ユーロとピアリスという引き裂かれてしまった双子の姉妹が住む異世界。どちらの世界も崩れていく。過酷な 情勢に巻き込まれながら心身ともに傷ついていく二人。しかしその行く末は未完のまま終わります。雑誌が廃刊してしまったので、と あとがきに書いてありました。
『バルバラ異界』に通じるものがあるテーマ。萩尾望都ファンならその世界観はすぐに理解できます。が -
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原作の萩尾望都先生の漫画が大好きで、森先生が萩尾先生のことがすごく好きだと聞いてとても嬉しかった。好きな人が好きな人を好きなんて!
そしてこの小説化を知って、表紙を見て、とてもうれしかったことも思い出しました。
眺めて楽しんでいるうちに、読まないまま今に至り、やっと読むことに。
まさかの日本が舞台!
はっきりとは書かれてない(はず?)けれど、たしかそんなことを雑誌で見たなと思い出す。
けれど読んでいるうちにすぐに背景や人物は萩尾先生の原作の絵に近づいていってしまう。
そのたびに「ちがう、ちがう」となんとか離れようとがんばりましたが、読み終えた今、どっちでもよかったように思います。
章のはじま -
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・なんとアランが……! という、驚きというか嬉しさというか。
・「春の夢」「ユニコーン」「秘密の花園」に続いて「青のパンドラ」。
「秘密の花園」では絵がどうかと思ったが、本作ではまあ気になるっちゃ気になるけどそこまでの気になりではなくなった。
読む側が慣れたのか、描く側がデジタルに慣れたのか、は知らないが。
・大老(キング)ポーがここまで描かれるのは初めてのはず。
かすみの向こうに朧気に描かれていたからこその神秘性が、かなり暴かれ、神秘度が下がる……。
うーん、気になるところはいろいろあるが、でもそれでも、こういう話があってもいいじゃないとは思う。
・「シャイニング」に対する「ドクター・スリー