池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
単に年代順に起こった事件や出来事を並べているのではなく、まとまったテーマ(政治、経済、外交、公害etc...)ごとに並列してまとめてあるのが非常によかった。このまとめ方によって、同じ時代を何回も行き来し、起こった出来事の因果関係がつかみやすくなっている。何度か重複する話もでてくるが、それも同時代をより深く多面的にとらえる一助となった。
またその時代を生きていた池上彰さんの感じていた、率直な実感や当時の国民の反応などがところどころに挿入されており、たんなる知識だけではなく、その時代に流れていた風潮や漂っていた雰囲気にまで触れられるような気がした。
テレビの解説でも特徴的な簡潔で、わかりやすく、丁寧な説明は見事でした。何の前知識もなくすらすらと引き込まれるように読めるでしょう。
できれば政党史はもうひとつ章を増やしてまとめてほしかった。分離、連立が激しくやはりどうしてもややこしいので。 -
Posted by ブクログ
現在の日本で何が問題かをハッキリ書かれている一冊。現代の日本を見つめ直すのは用度いい書籍である。とても分かりやすい 昨年の東関東大震災後にこれからの日本はどのように、国内、そして国外に対しての接し方、対応すべき点が分かりやすく開設されている。
第1章-ドアを開ければグローバル会社
この章では
【感想】東西冷戦終了後を契機に、人件費の安い国に工場を建てて、人件費の安い労働者を雇用することが可能となり、ASEANをはじめ、先進国の工場が進出し、新たなマーケット(可能性)が誕生しつつある、等など…
更に、WTOやTPPについて…
第2章-TPPでどうなる、日本の農業
【感想】TPPの説明だけではなく、今まで国内でどのような農業対策されていたか、今後の危機や可能性、する必要の改革など。
つづいてほかの章でも分かりやすくテーマ別で開設されているので、飽きずに読むことができる。
第3章-国が変わるということ
【感想】隣の韓国の通貨危機の体験やその後の対策
第4章-世界が智慧を絞る巨龍との付き合い方
【感想】ここでいう、巨龍とは中国のことである。
第5章-物作り大国日本、新ステージ
【感想】どうも、日本は物作りは善くても、その売り方が今いちみたい…
第6章-今か、未来か?明日を決めるのはあなた
等など -
Posted by ブクログ
ネタバレ「いまここ」でおきている問題を、意見を交えて解説している。ものすごく読みやすい。わかりやすい。
同時に、この国の未来に対する大きな「憂い」、そして「決意」を感じた。
経済、貿易、農業、ものづくり、財政、日本に山積する多くの問題。それが、震災をきっかけに、いよいよ先送りは許されなくなった。
その現実に、とにかく、この国を動かすのは、政治家でも、国でもない。私たち1人1人なのだ。池上氏は、そういうことを、伝えたかったと感じる。
この本を通して、「いま日本がすべきこと」「いま日本国民が考えるべきこと」「私たちはいま何を考え、何を解決していくべきか。」そのきっかけを与えてくれる。
ただし、このような類の本は、きっかけである。本の内容を鵜呑みにせず、ここを軸に、自ら学び、考える姿勢が必要である。
わかりやすいからといって、それが正解とは限らない。
震災からの復興、同時にこの国の復興。国民みんなの知恵を絞って、いまこの日本を生まれ変わらせよう。再出発の時である。 -
Posted by ブクログ
【レビュー】
さすが池上氏である。ここまで簡潔明瞭、しかし濃い中身を提供してくださるとは!正直いって悪いところがどこにあるか分からない本。だが人間には完全さがないので★を一つ減らしている。実質的には★五つ。
【特記事項】
・リーマンショック以後、日銀は企業のCPを購入したが、これは貸倒になる可能性があるから、リスクを取らない日銀としては異例の行動だった。
・なぜペイオフをして、全額保護しないのか。それはモラルハザードを防ぐため。
・紙幣は国立印刷局が刷って日銀が購入。硬貨は政府が鋳造し、日銀に流通を委託している。
・政府が紙幣をすればよい←インフレになるからだめ。
・中央銀行が紙幣を刷っても、政府が国債を日銀に直接買い取らせればどんどん政府はお金を使えるからまずい→よって、すでに市中に流通した国債を日銀は購入できる。
・当初日銀は銀本位制だったが、日清戦争後に金本位制に移行。
・いまは公定歩合では調整しない。コールレートで調整する。そしてその調整手段が国債購入・売却である。
・日銀総裁は、以前は大蔵省出身と日銀出資のたすき掛け人事だった。そうすると大蔵省の息がかかるから独立性が弱かった。それで日銀は、政策委員会を骨抜きにすることでパワーを保った。しかし現在は政策委員会が力を持っている。 -
Posted by ブクログ
福島原発問題、ウサマ・ビンラディン殺害…。私たちを取り巻くさまざま『ニュース』を小学生向けに解説したものをまとめた第4弾です。僕はこの本から最初に読みましたがそれでもなんら問題はありません。
先ほどこの本を読み終えましてね。で、この本で第4弾だということもはじめて知りました。ここに書かれていることは巷で話題の最新のニュースを池上さんが「わかりやすく」小学生向けに解説されたもので
「よくこんな内容をここまで詰め込んだもんだなぁ」
と驚きをもちながら最後まで読み進めていくことができました。
最新のニュースを解説すると言うことで、この本の「鮮度」はそう長いことはありませんけれど、日ごろ自分がテレビなどでニュースを見たり、新聞を読んでわからないまま飛ばしていたことが、これを読むと『あぁ、あの事件の背景にはこういうことがあったんだ』など思わずうなってしまうものがちらほらと散見されました。こういうものは小学生はもちろん、大人も読んでおきたいですね。
僕が特に興味を引いたのは英国王室のウィリアム王子とケイト・ミドルトンとの結婚にまつわる話で、あのときに彼が着ていたものは空軍の軍服だったのですね。この本によると彼は英国空軍のヘリコプターのパイロットなのだそうです。僕はもうすでに退役したものとばっかり思っていたので、この話を聞いたときには非常にショックを受けました。やはり、イギリスでは戦争になったときには真っ先に将校、特に貴族、王族の犠牲が多くなる。という話をどこかで聞いたことがありますけれど、そういう伝統が今でも息づいている。そんな事実を 彼の晴れ姿から感じることができました。
そして、新聞を読むことの重要性をこの本では説いているんですけれど。最近、新聞もさらりとなめる程度にしか『見て』いなかったので、今度からも少しまじめに新聞記事を読んでみようかなと思いました。まる。