池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国は政治でもビジネスでもシビア。たとえ無茶でも自分の主張を通すためには手段を選ばない。尖閣諸島をめぐる一連の問題で再認識された、こんな現代中国はどこから産まれたのか、池上彰さんがわかりやすく手際よく、丁度よい分量で解説してくれる。
池上さんは中国現代史を1921年の共産党結党から語り始める。抗日戦と国共内戦を経て、毛沢東は農民の支持を得て政権を獲る。しかしその後は農民に犠牲を強いた、と池上さんは指摘する。今も残る都市住民と農民の戸籍の違いが、食糧生産のためには農民を土地に縛り付けようとする共産党の意思を物語る。そして大躍進と文化大革命。毛沢東の国造りは国民に多くの犠牲と混乱を呼び、この時代を生き抜いてきた中国人はだからこそ何事にもシビアなのか、と妙に納得してしまう。
そして鄧小平の時代も池上さんは余すところなく描き出す。鄧小平は自らの改革解放政策を支えた長身の側近、胡耀邦と趙紫陽を指して「二人が支えてくれるのでたとえ天が落ちてきたとしても恐くはない」と語っていたが、事実はその通りになり、民主化運動の責任を取らされて二人は失脚し、鄧小平は「経済だけ」の改革開放を進めていく。
そして近隣国との外交関係。共産党は建国当初、「向ソ一辺倒」でソ連からの技術導入による重化学工業化を進めるが60年代には不仲に陥り、70年代以降は西側からの技術導入を進めていく。しかし当時は鄧小平が「脇に置く」と言明していた尖閣諸島問題も、30年の時を経れば様相が変わる。この本は2010年3月の上梓なので9月の尖閣事件までは言及していないが、池上さんの外交史観を踏まえれば今回の事件も決して唐突ではなかったことに気づく。
現在では一連の事件を経て、中国が嫌いになった日本人は多いと思う。ただ中国人のことは中国の歴史を紐解かなければ理解できない。中国現代史を決して美化することなく、しかも嫌中感に陥ることもなく淡々と述べていけるのは、池上さんならではじゃないか、と感心した。 -
Posted by ブクログ
2010/11/27 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/5/24〜6/3
中国vs.アメリカ、ロシアvs.アメリカ, EU、EU vs.アメリカ、サウジアラビア vs. あめりか、中国 vs.日本の五つの対立をいつもながらの池上節で解りやすく解説してくれる。
2008年初版であるが、最初の中国vs.アメリカの近未来予想が最近の東シナ海、南シナ海を巡る情勢を言い当てているのには驚いた。物事は多角的に見ないといけないことに気づかせてくれる良書。
ではあるが、この本で池上作品からは一旦距離をおこう。またしばらくしたらお世話になるだろうが。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はどう違う!
難民キャンプとはなに、戦争と貧困の原因は!?―民族の愛憎の歴史、コーランの教え、社会の約束事などがわかる。
[ 目次 ]
1 宗教とはなんだろう
2 ユダヤ教とキリスト教のことも知っておこう
3 イスラム教とはどんな宗教?
4 イスラム社会にもいろいろある
5 イスラム原理主義という言葉をよく聞くけど?
6 アフガニスタンはどうなっていたの?
7 中東問題はどうなっているの?
8 湾岸戦争とはどんな戦争だったの?
9 日本の神とイスラム教の神はどう違う?
10 仏教のことも知っておこう
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[ 参考となる書評 ]