池上彰のレビュー一覧

  • 日本の1/2革命

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    古本で買って読む。2011年刊行。
    刊行当時は東日本大震災直後で、民主党政権時代。当時、安倍晋三はまだ第一次政権時代に体調不良で退陣せざるをえなくなってしまったため、不遇をかこっていた。その後、首相となる菅義偉、岸田文雄は野党自民党の一介の国会議員にすぎなかった。干支で一回りが過ぎた令和の今、読むと、とても隔世の感がある。

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    2023年09月25日
  • 無敵の読解力

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    対話形式で読みやすかった。
    ただただ池上、佐藤両氏の読書量と質に驚くばかり。

    台湾有事を必要以上に煽ることが実現性を高めてしまうこと、均質な中国人化を進め国民国家を目指す中国の悲哀、東京オリンピック2020と日本軍の失敗は同じ根っこの限定的合理性によるもの、日本の舵取りをする方々の愛読書と教養の低さの相関性、たびたびブームになる日本人論のカラクリはどれも俯瞰してものを見ない視野狭窄によるのかなと感じた。

    両氏とまでは難しくとも普遍的な価値や知識には触れておくべきで、それはやはり古典と呼ばれるものを熟読する必要を感じた。

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    2023年09月23日
  • 池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~

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    フィンランドがあんなに最悪の歴史を辿ってきたと言う事実は意外。
    それと北欧諸国は人口が存在感の割に人口が極めて少ないのも改めて実感出来た。
    いずれにしても今の超福祉国家や幸福度はそれなりの苦労の賜物と知る。

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    2023年09月19日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    欧米諸国は民主主義や人権の尊重など、西側の価値観を押し付けがち。しかしそれは世界の中ではまだまだ少数派なのだから、反発が起きるのは当たり前。

    一種の逆張り本ですが、こう言う観点もある事を知るのは大事。

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    2023年09月13日
  • 池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力

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    想像力とはいったい何ぞや。
    未来予測をする大切さ。
    試行錯誤ができるためのノウハウ。
    対話力をつけるためのポイント。
    想像力が偏らないようにする秘訣。

    と、いった気づきが羅列されているのが本書で、それらを活かすも殺すも自らが繰り返し思考をアップデートしていくことが肝かな、と考えさせられる1冊ですね。

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    2023年09月11日
  • 池上彰の世界の見方 朝鮮半島~日本はどう付き合うべきか~

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    積ん読のひとつとして積まれてたので読み切った.
    このシリーズはおそらく読みやすそう!

    記載内容の全部が全部本当なのかと少し疑うくらいの朝鮮半島史.
    北も南も建国神話なんてモノがあるんですね……

    ・ロシアは不凍港を求めていたので日本は攻め込まれると心配していた
    ・敗戦時にソ連は北海道の北半分の占領をアメリカに申し出たがアメリカは拒否した
    ・朝鮮半島は北は工業,南は農業で発展してきたが,金日成の指示で北の森林を伐採したことにより食糧難になってしまった
    ・北朝鮮は,ラングーン事件(ビルマでの韓国大統領全斗煥暗殺未遂事件)を企てて失敗し,ミャンマーと北朝鮮の関係が悪化した
    ・IAEAの運用費用は,

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    2023年09月10日
  • 世界から戦争がなくならない本当の理由

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    ネタバレ

    ・日本はあの戦争を総括できていないのではないか
    ・いつの誰の行動が悪かったのかが曖昧
    ・総括できていないのであれば、再び同じような戦争が起きてしまうのではないか
    ・主体性がない状態が続いているのではないか
    (アメリカに押し付けられたと一部では言われていながら、憲法が改正されていない)

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    2023年09月08日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ニュース、新聞を見ていると、明らかにロシアがおかしく、ウクライナがかわいそうだと報道している。確かに軍事行為に及んだロシアは非難されるべきだとは思うが、なぜそのような行為に走らせたのかまで考えを巡らせることは必要であろう。同一の意見だけを信用せず、さまざまな視座を手に入れて、思考すべきであることを学べた。

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    2023年09月05日
  • 世界史を変えたスパイたち

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    スパイオタクな池上さんが初めて解説。ロシアウクライナ戦争、米中対立にもつながる現代史の裏側とは?
    一部は聞いたことがあるスパイの話もあったけれど全体的に分かりやすく面白い。入門書としては最適です。日本はもっとインテリジェンスに対して国力を上げるべきだと佐藤優さんなどの著書を読んでも思うのですが、なかなかなりたいからといってなれるものでもないというか、向き不向きもあるので人材を揃えるのが大変なんだろうなと思う。でもこうして歴史の1ページを人知れず変えていけるってすごいこと。やっぱりかっこいいなあ。

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    2023年09月02日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    池上彰、佐藤優による大学入試に関する対談。
    自分が大学入試を経験したのが40年前。それ以降、学校教育にはほとんど関心が無かったので、これまでの大学入試と学習指導要領がどうなっているのか全く知らなかった。当時(共通一次の時代)と共通しているのは、教育についての議論はずっと続いているという事。いろいろ入試の制度が変わったが、その都度問題が発生している事。正直、これまでの問題点を知らなかったので、対談の内容がよく理解できていないけれど、二人とも今回の改革の新テストを支持しているという事だけは判りました。でもこんな議論は、大学入試というものがある限り、永遠に続いて行くのだろうなと思いながら読みました。

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    2023年09月02日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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     60年安保から60年代の社・共両党と新左翼のヘゲモニー争い、そして1968年からの東大全共闘、日大全共闘の活動、この時代は市民と信頼関係があったにも関わらず、なぜ新左翼が市民から遊離していかざるを得なかったのか。共産党が言うように「権力によって泳がされ、利用された」との批判はその意味で当たっている。わずか50数年前の出来事が今は理想に生きる人たちが多く存在した夢のような時代に感じられる。その中では当時の共産党の姿勢が理想とは遠く、党派を優先する姿勢に終始し、混乱を与えていたには改めて残念に思う。いまや左翼は共産党しか存在しない中で、リベラルな主張をしているように感じるが、警戒すべき存在だと改

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    2023年09月02日
  • 世界史を変えたスパイたち

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    池上彰の本は基本的に好きなのだけれど、今回はスパイ活動の羅列になってしまった印象……。
    スパイものは、映画か小説で楽しむのがいいのかも。
    まあでも、CIAがダメダメなこととか、モサドがすごいとかは、よくわかった。

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    2023年08月31日
  • 池上彰の教養のススメ

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    「教養力」不足が「考える力」「伝える力」等を若者の力を衰えさせていると言う、本書。因みに「スマホ・コンピュータ無しの生活」は無能者の如く何も出来ない人間なる可能性が高いとも言える。それは老人の痴呆症のような状態かも知れない。「教養」の重要なことは「知りたい・知る力」の養成になる。それからの行動は「考える力」「伝える力」「疑問力」「創造力」が重要だと言う事だ。

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    2023年08月31日
  • 池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~

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    北欧の豊かさや女性の社会進出は結局のところ、地政学による部分がかなり大きいのではないか、と考えさせられた。

    日本も豊かな国ではあるけども、国民の
    一人一人の意識の高さを北欧と比べれば、見習うべきところが山ほどあるんじゃないの、と問われる内容でした。

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    2023年08月26日
  • 池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~

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    実際に北欧に行って感じたことと、北欧の歴史や政治について擦り合わせるかのように読みました。日本のことだけでなく世界全体のことを知ることはとても大事だと思った。

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    2023年08月20日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代‐‐加速する分断

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    本シリーズは毎年購入し、世界情勢の整理に役立てています。ただ、ここ数年は中々読みきれておりませんでしたが、今年はやっと読みきれました。そういう意味では、このシリーズは鮮度が重要な書籍だと思っています。また比較的、フラットに書いてある分、知識の整理には非常に良いと思っています。
    ただ、宗教や思想的な箇所は、「文字では書けない残余」があり、この部分については非常に弱い。なので、あくまで宗教史、宗教学のレベルで捉えておく必要があると改めて認識しました。

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    2023年08月20日
  • スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

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    ミクロマクロ共通して、初版が2010年代前半のため、各種データが古い点はあるものの、instant economistという観点では、色褪せていない。

    例えが平易で非常にわかりやすい。
    自分の場合、恥ずかしながら大学でも経済を学ばず、診断士試験で初めて学んだレベル。

    合格のための知識ということで、偏ったインプットを解消すべく読んでみたが、幅広に、かつ小難しくなく書かれている。タイトル通り入門書。

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    ・経済は、トレードオフ。報道の裏にいる報道されていない人にも想像を広げるセンスが大事。

    ・福利厚生は一方的なプレゼントに感じるが、会社の行為ではなく、労働者が生み出すものの

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    2023年08月13日
  • スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

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    ミクロマクロ共通して、初版が2010年代前半のため、各種データが古い点はあるものの、instant economistという観点では、色褪せていない。

    例えが平易で非常にわかりやすい。
    自分の場合、恥ずかしながら大学でも経済を学ばず、診断士試験で初めて学んだレベル。

    合格のための知識ということで、偏ったインプットを解消すべく読んでみたが、幅広に、かつ小難しくなく書かれている。タイトル通り入門書。

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    ・経常収支が黒字であることの1つの理由は、国民の貯蓄率が高いこと。

    ・新古典派は、供給が需要を生むという主張。供給が増える→売れて会社と従業員にお金が入る→そのお金が消費に

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    2023年08月13日
  • 池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~

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    このシリーズは欠かさず読んでいます。

    今回はノルウェー、スゥエーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドですね。北欧は普段なかなか接する機会はないですが、北欧の歴史や国ごとの成り立ちがわかって面白いです。

    行く機会がある方は、読んでおくとさらに北欧の旅が楽しめるのではないかと思います。

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    2023年08月13日
  • わかりやすく〈伝える〉技術

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    ノウハウ本に多くを期待していない。ノウハウとは所詮、実践の中で獲得するものだろうから。本書の「はじめに」で著者も「私の『わかりやすさの技術』は、テレビの仕事の中で、試行錯誤して身につけてきたものがベースになっています」と書いている。
    人に話をするときや人の話を聞くとき、また本を読むときや授業を受けるときに大事なのはコンテクストである。コンテクストがわかっていれば受け手は安心する。ゆえに人に話をするときは、全体像を示しながら、全体像の中の位置を確認しながら話すべきである。本書はそのための話術や工夫を具体的に提示しているが、具体的なことほど役に立たない。具体的な技術は状況によって変わるからだ。

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    2023年08月08日