池上彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ぼくはこんなふうに本を読んできた」と内容が被る部分もあったが、池上さんオススメ本については本書のほうがわかりやすく書いてあった気がする。福沢諭吉と学問のすゝめは、そのうち読みたいと思う。
命が脅かされることのない日本では、いわゆる平和ボケをしている人ばかりで(自分も含め)、学べる環境がしっかり用意されていることに有り難みを感じづらいと思う。学校嫌い、勉強嫌いといっていても、義務教育段階で何かしらに興味をもって、知りたいって思える何かがあるのであれば、義務教育成功って言えるのではないかと思う。
好奇心を育むこと、興味関心を育てること、そんなことが主体性につながるのではないかとわたしは思う。
-
Posted by ブクログ
池上彰さんと今村翔吾さんの対談を見に行った際に購入した本。
「わからない」の持つ可能性やどう向き合っていくかでその後が変わってくること、「わかる」という言葉の持つ背景を考えてみること、「知る」と「わかる」の違い、答えの出ない問題を考え続けることがなぜ必要なのかなど、最初から最後までおもしろく読んだし、腑に落ちました。
情報過多の現代だからこそ、自分らしい人生を送るためにも「考える力」は大事だと池上さんは仰っています。
それは私も日々感じているし、子どもに伝え続けていることの一つが「自分で考えること」です。
こちらの本、まるで池上さんの話を聞いているみたいに内容がスッと自分のなかに入ってくる。池上さんの言葉には、先へ先へと読ませる力があるように思います。
作中の言葉
『思いがけない出会いが、自分の見聞を広げてくれる。それにより、今まで知らなかったこと、わからなかったことが見えてくる。
これほど楽しいことはありません』
「考える」ことと「わかる」こと。
きっと私は「わかる」体験が楽しくて、そして考えることも楽しくて、本でも暮らしでも好奇心の種を探しているんだろうなぁと思いました。
他にも書き留めておきたい言葉があったので下記に記しておきます。
『「知りたい」という欲求に従うのもよし、「知らなかった」ことに興味を持って乗っかるのもまたよし。自分の心の動くままに、足を動かしてみる。そうすると、予期せぬ「わかった」に出会い、その出会いが人生をより豊かにするかもしれませんよ』
『「わからない」ことに行き当たることは、「わかる」ことの始まりでもある』
『わからない言葉、わからない出来事などにぶつかった時、私たちは壁ではなく、新しい扉の前に立っているようなものなのです。
その扉の奥には、今まで自分が知らなかった世界や価値観、知識が広がっている。』
『「わからない」に向き合うことによって、一体何がわからないのかを知ることができる。』
『いろいろなことに挑戦するからこそ、新たに「わからない」ことが出てくる。それをわかろうとすることで、新たな発見がある。いくつになっても、そんな人生を歩んでみませんか』 -
Posted by ブクログ
いつもの池上さんトーク、という感じ。ものやわらかで分かりやすく、ユーモアもありつつ、しっかりまとめる。とっつきやすく明るい。
ここに、、、、手堅い着地を目指すあまりおもしろみが、、、とか、深掘りリスクを回避したライト調整感に、もっと書けるはずの人なのになあとかいうのは、きっと普段から重い本ばかり読んでいるわたしが悪いのです。
ある程度想定内の内容が多く、浅く広くな感。連載ものの単行本化だとあとから知ったので、ああなるほどな、という感じです。連載ものを単行本にまとめると、伝わるものも伝わりにくくなるのかもしれない。恐ろしくなる。最後の着地点を見つつも、どんなプロセスを踏むかで伝え方は変えなければいけなかったのか?あるいは、冒頭にプロセスを説明しておけば済んだことなのか?
また、おそらく敢えてのテクニックだと思いますが、分かりやすくするためにちょっと言い切り過ぎる表現がみられ、トークならともかく文章、とくにじっくり読む単行本においては、もう少し練ってくれてもいいのかな、なんて。気にならない人も多いとは思いますが、意図しないことが伝わってしまうリスクについても、考えさせられました。
もちろん参考になることもたくさん書いてあるし、なにより知名度も含め手に取りやすいという価値は、高いと思います。が、わたしは池上さんに、もっと濃い話も書いてほしいという期待から、星は3。
-
Posted by ブクログ
はい、池上彰さんと佐藤優さんが日本の左翼史を振り返るシリーズ全3巻の第4弾です!
売れたんだね
思ったより売れたんで、調子乗って急遽つけ足したんだね
そして急遽のつけ足しは戦前を振り返る!
まさに日本の左翼の黎明期でなんだか薄ぼんやりしている
っていうか、飽きた!左翼もう飽きた!w
だいたい4冊読んでめちゃくちゃたくさん人が出てきたけど、誰ひとり覚えてない!w(元々知ってた人は除く)
で、そんな元々知ってた人のひとりが小林多喜二です
戦前の左翼の話だからそれは名前出てくるよね
日本のプロレタリア文学の代表的作家ですよね
代表作は言わずと知れた『蟹工船』ですよ
だがお二人のお話によると、あれは若干リアリティに欠け、かなりエンタメに振った作品らしいですw
「面白く」してるんやな
まぁ、そのおかげであの作品きっかけで社会主義思想にハマっていく人が増えたということもあるみたい
良かったのか、悪かったのか -
Posted by ブクログ
原題は「When Money Dies The Nightmare of The Weimar Hyper-Inflation」、副題は「ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する」。
1923年にドイツはハイパーインフレに見舞われるが、これは突然起きたのではなく1914年から1918年まで続いた第一次世界大戦の頃から徐々に進行していった結果だという。著者は、
「単純に貧しくなっただけなら、みんなで協力して問題を解決しようという気持ちが強まっただろう。 インフレ下では、そうはならなかった。インフレには差別意識を駆り立てる性質があり、そのせいで誰もが自分の最も悪い部分を引き出された」
と言う。経済格差と貧富の差が時間と共に拡大し、嫉妬や憎悪といった人間の負の面が助長されていく世の中になるということだろう。
本書は1975年に刊行され、2008年のリーマン・ショックでウォーレン・バフェットが知人に「必読の書」と紹介したと伝えられたために、人気に火がついて2010年に再出版された。 -
Posted by ブクログ
さすがの池上彰さんなので,文体が平易で読みやすく,内容としても難しすぎないようにと,だいぶ噛み砕いて説明してくださっているので,分かりやすい。
分かりやすいのだが……。
元のリベラルアーツ「自由七科」に合わせて,本書においても取り上げる科目を7科目と取り決めたことが裏目に出たのか,いかんせん新書の230ページ程度に収めるには,1科目ごとの内容としてはだいぶ駆け足で,要点を抑えただけに止まっていて,物足りない感じになってしまっているなとは感じた。
この辺は,無理に昔の自由七科と数を合わせることにはこだわらず,ざっくりと歴史と自然科学的な分野の2方面に分けて,もう少し詳細に説明して欲しかったかなとは思う。
また,出版されたのが2014年と,もう12年近くも前になるので,さすがに知見としては古くなってしまっている点も,いくらか見受けられるところは気になった。
ex.)第四章 「人間と病気」における,抗生物質の処方について,現在では,抗生物質の細菌による感染症に対する予防効果は否定する研究結果が出ている。
また,第一章「宗教」においての,ヒンドゥー教に対する,"カースト制度という非常に厳格な身分制度があって、生まれ変わっても同じ身分で生まれ変わってくるという考え方"というのは,かなりあやしい記述というか,おそらく間違いにあたるのではないかと思われる。
とは言え,この点に関しては,本書の中でも再三にわたって繰り返されている通りに,「歴史というものは書き換えられていくものだし,新たな科学的な発見などによって,仮説は覆されていくことが当然」だということの体現でもあるので,読んだ人それぞれが,アップデートしていくべきところなのかもしれない。
さて,先に述べた通り,本書は,内容としてはだいぶ基礎的な部分で止まっているので,正直に言えば物足りなくはある。
ただ,著者本人も冒頭で注意喚起している通りに,「そんなことはもう知っているし,分かっている」というところこそ,「分かっている」という思い込みにとらわれやすくて危険だし,何回もおさらいして確認することが大事になってくる。
その点から言えば,本書は基本を分かりやすく丁寧に抑えた上で,著者の池上彰さんらしい,豆知識というか,ちょっとした雑学も交えつつ,楽しく学ばせてもらえる箇所が非常に多くて,有意義なものではあると思う。
個人的には,いわゆるダーウィンの「進化論」,つまり自然選択(適応進化)説において,例として取り上げられていた,イギリスでの白黒の霜降り模様の蛾,オオシモフリエダシャクの話は存じ上げなかったので,知的好奇心が刺激されて,大変楽しく学ばせていただき,深く印象に残った。
自分自身について考えてみると,やはり,これまでの学びの経緯からしても,全体的に,歴史(世界史…本書の観点を用いるならば,ヨーロッパ史と記す方が的確だが)と,宗教については,多少は学びを重ねてきたので,基礎的な部分に関しては,おさらいになる感じが強くて,その分すんなりと入ってきやすかったが,反面,第二章「宇宙」(天文学),第三章「人類の旅路」(生物学),第四章「人間と病気」(医学,感染症),第五章「経済学」あたりでは,まだまだ理解が足りていないことを痛感させられた。
宇宙や星など天文分野については,元々好きな方で興味もあるので,それなりに知ってはいたし,理解もしやすかったが,薄々気づいていたこととはいえ,自然科学分野と経済に対する興味・関心の低さは,多少反省せねばなるまい。
とはいえ,最近では,木々の中を歩き,綺麗なお花を見られることのありがたさを身に沁みて感じているので,植物を通して,生物や自然科学の方面にも興味を持ち始めることはできているし,本書を通じて,経済学も面白さの一端を垣間見ることができた感覚はあったので,本書を読んだおかげで,不勉強な方面へと,少しは手を広げてみるための,良い機会となるかもしれない。
経済分野やお金についての本は,同じ池上彰さんがお書きになった本を何冊か購入してはいるので,近いうちに読んでみるのもありかな。
あと,やはりテレビ番組で拝見してきたイメージ通りに,池上彰さんは,現代史・現在の世界情勢/国際関係に関する説明には,めっぽう強いのだなあと唸らされた。
現代史も,自分にとっては学びが追いついていない,弱点となる部分ではあるので,折を見て触れることができればなと思う。 -
Posted by ブクログ
毎日新聞出版から出ている、まさに新聞のような書籍である。
紙の質感まで、新聞紙っぽいのがおもしろい。
首脳会談や時事ニュースのモノクロ写真が多数掲載されているのも、新聞っぽい。
これらの写真は、忘れていた話題を、視覚的に思い出すのに、とても役立つ。
---
2026年を展望するための、日本国内と世界の前提条件を確認するための書籍である。
しかし、2月現在、その前提条件が、大きく変わってしまっている。
一瞬で、この本が古くなってしまったようなものだ。
奥付けを見ると、
2025年12月25日 印刷
2026年1月15日 発行
と書いてある。
この期間、2026年1月3日に、アメリカによる、ベネズエラへの軍事作戦が行われ、マドゥロ大統領夫妻が拉致された。
トランプ政権の国際法無視の姿勢が明白になり、「法の支配」から「力による支配」へと、国際秩序の大転換が決定的になった。
トランプは、「ドンロー主義」と称される西半球支配を、あからさまに語るようになった。
それ以外の土地の権益を、中国・ロシア・EU・インドで競い合う構図になってしまうのだろうか?
---
日本の内政においては、2026年2月8日の衆院選において、自民党が単独で3分の2を上回る議席を獲得し、歴史的な圧勝をした。
リベラル・左派は惨敗し、存亡の危機に陥っている。
わたしは、この事態を本当に憂慮している。
経済も外交も、混迷を極めている。
最大の政治課題は、人口減少である。
労働力も、社会保障も、インフラも、食料自給も、地方自治体も、共同体も、何もかもすべてを保持できなくなる可能性が高いからだ。
墜落しそうな日本を、なんとか軟着陸させる新しい方法や価値観を探さなければならない。
しかし有権者は、あいかわらず自民党に投票した。
新時代の価値観に転換できないまま、「失われた30年」を担ってきた自民党に、最大の権力を与えた有権者は、まるで「詐欺被害にあっても何も学ばず、いつまでも奪われ続けるカモ」のようである。
本書に書かれている「26年間の自公連立の解消」は、それ自体が、日本史の教科書に記述されるトピックである。
近い将来に、日本が戦禍や大地震や大恐慌などで、衰退のドン底に墜落したとしたら、2025年10月4日、高市早苗が勝利した自民党総裁選が、日本が軟着陸する可能性を失った「ポイント・オブ・ノーリターン」だったと振り返られるのかもしれない。
---
以下、備忘録。
⚫︎ダライ・ラマ14世の後継者(転生者)について、中国政府は「承認が必要」としている。
⚫︎暗愚な「日本の核兵器保有論」。
これは、核拡散防止条約(NPT)からの脱退を意味する。当然、経済制裁される。餓死者を出しながら核開発する、北朝鮮と同じ状況になるということ。
さらに、日本の領土・領海のどこで、核実験をするつもりなのか?
開発できたとして、どこに核兵器を保管するつもりなのか?
原子力潜水艦という選択肢しかないが、日本は原潜を保有しておらず、建造したこともない。
⚫︎2015年、安倍政権による安全保障関連法(安保法制)。
それまでの政府見解「9条の規定により、集団的自衛権は行使できない」から、解釈改憲する。
「存立危機事態」という新概念を作り、米軍に追随するための集団的自衛権行使を容認する。
その際、安倍晋三は「台湾」を例に出さず、「ホルムズ海峡」ばかりを例に挙げ、答弁していた。
つまり、「中台問題」という地雷を踏まないように「曖昧戦略」の答弁をした。
しかし、高市早苗は首相になった途端に、自らその地雷を踏んでしまった。
◉追記(3月1日)
また、世界情勢の局面が大きく変わり、日本の政策の立脚点も揺らぎはじめた。
2月28日、アメリカとイスラエルが、イランをミサイル攻撃し、最高指導者ハメネイ師が死亡した。
イランの核開発を阻止することが主目的だとされるが、政権の転換まで目論む、本格的な攻撃がはじまった。
イランの対抗策の例として挙げられているのが、「ホルムズ海峡へ機雷を撒き、海上封鎖」である。
各国へのエネルギーの海上輸送を、封鎖するという対抗手段である。
まさに、安倍晋三が「存立危機事態」として、何度も何度も、例示した事態が起きるかもしれない。
つまり、米軍からの要請で、自衛隊が戦闘地域へ派遣を求められるかもしれないのだ。
それが法的に可能である「理屈」は揃っている。
トランプが「自衛隊員も血を流すリスクを取れ」と強硬に要請した場合、高市早苗には、うまく誤魔化したり、すり抜けたりして、拒否するだけの政治家としての手腕があるのか?
もともと、高市早苗の3月中の訪米が予定されている。
今後の「日本の進む道筋」を見通す意味においても、重要な局面である。
◉国際情勢をチェックし続けることは、現実的に重要である。
一方で、そんなものは、「クソジジイどもの勢力争い」に過ぎないということを、心に刻んでおかなければならない。
トランプも、ネタニヤフも、ハメネイも、強欲なクソジジイに過ぎないのだ。
(もちろん、高市早苗も欺瞞まみれのクソババアだ)
ミサイル爆撃により、イランの女子小学校で、児童・教員が85人死亡、90人以上が負傷という報道がされている。
なぜ、「強欲なクソジジイどもの勢力争い」で、子供たちが死ななければならないのか!
この人間社会は、そもそもの前提が狂っている。
狂った前提を、無自覚に受け入れてしまうことで、「主語の大きな論争」に加担してしまってはならない、思考を支配されてしまってはならない。
自分自身が「生きている」という、不可思議だが圧倒的な事実、その「暮らしの質感」に基づいて、自分自身の頭で思考しなければならない。
-
Posted by ブクログ
池上彰さんの思考を整理したトピックス集。インプット、アウトプット、思考を養う生活、の3部構成。過去に読んだ池上彰さんの本と重複する要素も含まれてるので既視感もあるが、新たな発見もあった。特に、本や読書に関する肯定的見解が数多く紹介されていて好感。そうか、ミステリを読むことで現実世界でも騙されない訓練になっていたのか!(^^)
また、“働いていても本は読める“は同感。私自身、働きだしてから長らく読書から遠ざかっていたが、作ろうと思えば時間は作れることに気づいたのは数年前。「エコーチェンバー」や「たこつぼ」化の要因にもなるスマホ時間は極力減らし、“すきま時間を拾い集め“て今後も読書を永続的に楽しみたい。
ビジネス面でも、“「他動力」のすすめ”や“任せる勇気をもつこと”は部下の育成において参考になった。