池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく斬新な切り口!
書籍タイトルからすると、グローバルマネーの話かと思いきや、そうではありません。
国の顔である通貨が入り口で、入ってみると世界情勢に関する記述が柱。しかも足で集めた池上さんらしい視点が満載です。
タイトルでこれまでの池上ファンと別の層に訴えかけ、論旨は池上さんの得意分野という展開が、出版社が上手に企画したなぁー、なんて思ってしまいます。
取り上げている世界の各地域の問題について、歴史的背景や宗教上の問題など、私たち日本人にはイマイチピンとこない部分について池上さんらしくわかりやすく解説しています。世界のニュースをとっつきにくいと感じている方々が読んで頂くのに適していると思います。
1つひとつは難しいことが書かれているわけではありません。日常的に国際情勢のニュースを見聞きしている方にとっては、ごく当たり前の、よく知っている事柄が書かれているだけと感じられるかもしれません。
けれども、その端々には、池上さんらしい、現地で仕入れたネタが満載で、国際情勢に詳しい方でも「通貨」という側面からも新たな視点で見ていただけるのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文章も十分分かりやすいのですが、合間に出てくる図や絵に助けられています。
1度聞いただけではピンとこない内容も、本を読んだ後に池上さんのテレビを見たりすると同じことを言っていてピンとくるようになる。
学びはやはり繰り返しが大切なので、1度読んで、全部分かった気にもなれませんし、もっと知り、学ぶ必要があると感じました。
「そもそも◯◯って何?」という、ニュースで「知ってて当たり前」と語られる単語や内容を丁寧に説明してくださるので、非常にありがたいです。
エピローグに「ネットは、自分が知りたい情報しか入ってこないメディア。できるだけ多様な言論、意見に触れることが、現代に生きる人間には必要」という言葉や、
「日本人は、与えられた条件の中で最適解を導き出すのは得意。目指すべき目標が決まっていれば、与えられたルールの中で一生懸命に努力する。でも、決してルールメーカーにはなれない。
「即戦力」になる(すぐに成果を上げられる人)は、ルールが変わったとたん使い物にならなくなる。
「条件が変わっても生き抜いていく力」「そもそもルールをつくる力」が必要です。
ルールメーカーになるには、即戦力を養っているのでは無理。柔軟性があり、人が考えつかないようなことを考える力が必要です。
近年、リベラレルアーツ(幅広い教養)の重要性が叫ばれているのはそのためです。」
大学でリベラレルアーツを学んでいた時、「早く専門性!」って思いましたが、この池上さんの言葉が一番納得させられました。
池上さんをキッカケに日本に世界に、また自分自身に目を向けて、しっかりと自分の頭で考える人間になっていきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2014年の36冊目です。
世界は変化し続けているということを、改めて感じさせる読書でした。
マスコミ等を通じてインプットされている日本や世界に関する情報を基にした認識は、固定化というか陳腐化してしまうのだと改めて思いました。例えば、ブータンでは、国民総幸福量(GNH)を国内総生産(GDP)に替わる指標として「幸せの国」を目指して進んでいると思ったいましたが、社会問題への不満が大きくなり選挙で政権交代が起こっています。国民が皆幸せに暮らしているというイメージしか持って(持たされて)いませんでしたから驚きです。
そういえば、経済危機に陥ったキプロスは、南と北にトルコ系とギリシャ系住民に分断されているんでしたね。すっかり忘れていました。本のタイトルは「ニッポンの大問題」ですが、世界中の問題が取り上げられています。グローバル化した時代ですから、世界のどこで問題が起こっても、日本と関わりが無いことの方が少ないのかもしれませんね。目を瞑って、耳をふさいでいるわけではないが、実生活に関係ないので世界の種々の問題を日頃意識することがありませんね。リベラルアーツという大人の教養の一部ですかね。