池上彰のレビュー一覧
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≪目次≫
はじめに
センセイの最期(しりあがり寿)
西日の渡り廊下で(天野篤)
想像力は無限だ(岡野雅行)
「歌の時間」(稲泉連)
先生がくれた 光(押切もえ)
先生は…(関口光太郎)
大切な「症状」(田中茂樹)
手紙(増田ユリヤ)
柔道とは?(山口香)
中学・高校生に願うこと(柳沢幸雄)
巨大な疑問符を与えてくれた(鈴木邦男)
実はすごい、日本の教育(パックン)
「抗う」こと(安田奈津紀)
学びの同志おっちゃん(市川力)
八十歳を超えた中学生(太田直子)
紅茶の味(李相日)
ことばの裏にある子どもの声を聞く(渡辺恵津子)
「消費者感覚」に立ち向かう(武富健治)
作る、壊す、作る(武田美穂)
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わかりやすい説明は難しい。それは何を前提としたらいいのか、話し相手の知識はどの程度あるのかを認識し、相手に応じた語彙を使って話さないといけないからだ。池上さんは子どもたちという大人とは別世界にいる相手に、大人の世界の話をする仕事についた。そして、何がわからないかわからないという苦しい状況となった。そのために池上さんは努力をしてきた。その努力がどういったものかは本書を読めばその一部が書かれている。
さて、僕はこの本の内容ではまだ不足していると思う。わかりやすい話にとって何より大事なのは、自分自身がその話を明確に理解しているかどうかだ。自分が理解していないことを人に伝えることは出来ない。
自分自 -
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“この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう”から続く世間の常識を知らない自分に危機感を覚えて購入した本第三段。
“知らないと~”の第一段の内容をおさらいしつつ1年後(2010年)に何が起こっているかをわかりやすく解説してくれている。
アラブの春、TPP、シェールガス革命などなど今でも頻出するキーワードが出始めた年。
世界の問題になっていることのほとんどは宗教・資源・金融の問題が入り乱れている上に、アラブ世界で原理主義が浸透していくのも、王族や独裁者がリッチな生活をしている反面、一般市民は生活が苦しくて現世に希望を見いだせないからテロに走ったり、アメリカはアラブ諸国の独裁政権を今まで支援 -
Posted by ブクログ
ネタバレ池上さんは「週刊こどもニュース」を担当されていた11年間、毎週のように、世の中の出来事をどう子どもたちにやさしく説明できるか、そのことばかり考えてきたそうです。その結果、「わかる」とは、自分が持っているバラバラな知識が一つにつながるということなのだということと、「自分が理解する」ということと、「他人にせつめいできるほど理解する」ということの間には、大きな落差があるということを悟ったと仰っています。
わかりやすく<伝える>技術とは、先ず、伝えなければならないこと、伝えたいこと、相手が伝えてほしいことを、先ず自分自身のバラバラな知識をつなげてわかること、そしてそれを他人に説明できるほど理解する