池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
EUの成り立ちと、ドイツがナチス時代から現代に掛けてどれだけの努力で世界の信頼を得たのかが分かりやすく書かれています。毎度思いますが僕のような初心者には本当にありがたいです。深くまで書かれていても興味が湧かないと全然頭に入らないですからね。これはすっと入ってきて、ちょっとわかったような気になります。
EUはヨーロッパの国々が集まって、アメリカやロシアに対抗する意味以外に、ドイツがまた暴走しないように監視するという意味もあったんですね。第二次世界大戦の重みというのはこれからも長く残っていくし、これからの世界の為に忘れてはならない事です。
ドイツが誠心誠意国際社会へ謝罪して、国民へも戦後教育を徹底してナチスドイツが起こした戦争を忘れずに綿々と伝えていく姿勢は本当に見事です。移民を無制限に受け入れるというメルケル首相の方針を、西ドイツで戦後教育を受けた人々は当然の事として受け止め、東ドイツで生まれ育った人々はナチスが悪かったのであって、国民は悪くなかったと教育を受けているので、受け入れ難く感じているという事も興味深いです。人の考え方というのは教育と啓蒙によって成立していくんですね。
僕は重要な事は国民投票すればいいじゃないかと安易に思っていましたが、ナチスはドイツ国民が国民投票で絶大な支持を受けた事によって誕生したと知ってびっくりしました。熱狂した国民が冷静さを欠いて選ぶことが、必ずしも国民の総意と言えるのかというと確かに疑問です。
EUでユーロという共通貨幣を使用している事によって、各国独自での金融政策が難しくなっている理屈がよく分かりました。好景気のドイツは金利が安すぎると締め付けが効かなくなる恐れが有り、不景気のギリシャでは金利が高すぎると経済が回らず回復しない。このバランスを取ろうとするとどっちつかずになるということ。なるほどね、想像もしなかったけれども一種類の金融政策で複数の国をコントロールするのは難しそうです。
それにしても子供の頃はがっちり固まった世界だと思い込んできましたが、その頃せいぜい戦後50年位だったわけで、これ以降もめまぐるしく世界は変わっていくんですね。漠然とは分かっていましたが具体的に色々な国の思惑を知ると、いかに世界平和が綱渡りかがわかります。
今世界は激動の道を歩んでいます。何も変える力は無くても知らずに巻き込まれるのは御免なので、地道に情勢を見守りたいと思います。 -
Posted by ブクログ
中東はひたすら物騒な印象で、宗教に血眼で偏狭なイメージを持っていました。正直今でもそういう印象は拭い去れないです。これだけ世界中にイスラム教徒がいて身の回りには全然いないのも影響しているのかなと思います。個人に立ち返ったときに、一つの国にも色々な主張や生き方が有る事が分かるのだけれど、集団として捉えた時にはひと塊の「イスラム方面の人たち」としてしか見えないのが現状です。
国ごとの成り立ちや主張、ニュースで散々見てきた事件や戦争の意味。先進国と言われる国々がいかに他国を食い物にしてのし上がってきたか。パレスチナ問題なんて普通に考えたらまともな国がするような事ではない。ここまで火種が大きくなって誰も消せなくなっているのに、それでもまだ各国の思惑が入り乱れている。人間は愚かだと照明するような出来事です。
と、偉そうに書いては見たものの、ぼんやりととらえていた中東の問題を分かりやすく書いてくれている本書のおかげです。非常に分かりやすいうえに他の国、時間軸も整理されれ因果関係というものを実感する事が出来ます。僕のように物事よく分かっていない人間にとても効く本です。 -
Posted by ブクログ
ジャーナリストの池上彰氏が本や新聞などからの情報取得やその整理法について書いた一冊。
前半は情報の取得や活かし方について書かれており、後半は柳井正氏や古森重隆氏など著名な経営者との対談を通して本との付き合い方やおすすめの書籍の紹介がされており、著者だけでなく経営者の視点からの読書も知ることができ、大変勉強になりました。
各人によって読書への向き合い方は千差万別でしたが読書が仕事や人生に結びついてることも読んでいて感じました。
また巻末には著者の半生について書かれていてルーツを知ることができ興味深いものでした。
書籍、新聞、ネットとそれぞれの媒体の特性を活かしていかに情報を得ていくかを著者の体験を通して学ぶことで現代に必要な考える力を養うことができることを感じました。
本書を読んで学び続ける大切さを感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ池上彰さんのベストセラー「伝える力」の続編…といっても小説ではないので、2から読んでも問題ほぼなし。
ただ、前の本が教科書だとしたら、こっちの方は副読本といった体で、基本や基礎よりもう一歩踏み込んだテクニックや応用シーンなんかが多かったように思う。
特に「日本語の揺れ・崩壊」についてのくだりは、新聞記者、NHKでコメンテーターをやっていた池上さんだからこその危機感だろうなと思う。言葉なんて流行り廃りでどんどん変化していくもの。少々の読み方の変化や意味の変化はあって当然だとしても、なんでもかんでも「かわいい」「ヤバい」「マジマンジ」では言語としてやせ細っていくんじゃないか?そんな危惧は同感。
IT技術・断トツの1位、これら重複表現なんや、とか改めて知ったことも載っていて、勉強になった部分もたくさんある。が、基本的なスキルはやっぱり前作の方が充実。読み順はどっちからでもいいけど、何度も繰り返し確認しておきたいのは前作で、本作は必要な時に時々目を通すぐらいの使い方になるかなと思った。
それにしても池上さん、さすが分かりやすい文章を書くなぁ。あらためて感心した。 -
Posted by ブクログ
まるでドキュメンタリー映像を見ているように話しが流れ、読みやすかった。
学生の頃は世界情勢にまったく興味がなかったので、世界のあちこちであんなにひどい殺戮や虐殺が起こっていたなんて知らず、今さら驚きを隠せず、無知を恥じる。
そんな中、EU設立はまるで希望の光のようだ。でも昨今の状況を見るに、EUの結束も前途多難か。
私たち日本人には、多くの民族が入り乱れる中で生きることの大変さがわからないため、世界史については無関係な遠い国のことのようにとらえがち。
でも、日本でも着実に外国人が増えている。少子化が進む中、外国人労働者を受け入れるなければならない状況も多々出てくるだろう。
そのときのために、遠い国の歴史に学び、過ちをおかさないようにしなければ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつもどおり安定感がある分かりやすさでした。
平成という30年間の時代を振り返るのにはとても
適した本だと思います。
欲を言えばもう少し詳しく知りたいっていうところで
すぐに次のテーマに行ってしまうというところですかね。
まぁ知りたかったらそのキーワードで自分で調べれば良いのですが。
ジュリアナ東京って私が小学校高学年の時に流行っていたと
思ったのですがバブルとっくに終わってたよな~
とずっと疑問に思っていたのですが、やはりバブル後に
出来ていたのですね。
あとは住専とか当時は全く分かっていなかったですし
ベルリンの壁の崩壊やソ連の終焉、湾岸戦争とかPKO
とか当時中学受験で勉強していたものの
表層すら捉えられていなかったことに驚愕を覚えました。