池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の中東情勢をニュースからではあまり理解出来ないので購入しました。さすが池上さん。頭のいい人はわかりやすい言葉を使って端的に述べる能力に長けているんだなと実感しました。
やはり宗教と戦争は切っても切れない関係だなぁと実感。イスラム教のみに焦点を当てるのではなく、起源が同じであるキリスト教やユダヤ教のことも触れられていたので三つの宗教の共通点、相違点が分かりやすかったです。また、この本は宗教について述べたのちに中東の問題を述べる構成になっているのでパレスチナがいかに複雑な地域であるかということが私でもわかりました。ただ複雑過ぎて何度か読み直さないと全体像を把握出来そうもないです。 -
Posted by ブクログ
憲法の成り立ち、前提、
条項を1つ1つ丁寧に分解し、
身近な例と共に説明してくれているおかげで
全くの初心者でも、何て言うんでしょうか、
憲法の重要性、かけがえのなさ、崇高さをよく理解出来ました。
選挙にいかなかったり、行っただけで満足したりする人で大半を占める日本。
今の与党•内閣はなんとなく嫌いだけど、とりあえずそこに投票したり、駅前で反対論者がチラシを配ってるの見て無視したり。
なんとなく、とりあえずの人でいっぱいの世の中で、かく言う私もその一人だったんですが、
自民党大勝と矛盾したアンケート結果を見て、いびつな世の中に危機感を覚えるとともに、ここは民主主義の日本!もっと国から利 -
Posted by ブクログ
今まで中国に関しては悪いイメージがあり、どうしてこのような国なのかと疑問に思い、とりあえず歴史を探ろうとこの本に当たってみた。本書では、日中戦争からごく最近までの中国事情について丁寧に書かれており、かつ池上さんの分かりやすい言葉選びのためか、前提知識なしにスラスラ読む事ができる。かつての毛沢東率いる中国共産党の話がほとんどだが、中国の政治形態は中国共産党による独裁政治である以上、中国共産党の話を無くしては中国は語れない。中国はいまや大国だが、まだまだ課題は多く、それもほとんどが毛沢東の負の遺産であり、中国共産党の責任でもあると、この本を読んで感じた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ貨幣はその本質である「信用」そのものとして存在するようになったのです
北朝鮮はソ連が作った国家。国家のトップも、ソ連が選んだのです
北朝鮮を、これほどまでに貧しい国にしてしまった原因は、独裁政治でした
イランには大統領より上に最高指導者が存在します。…大統領は国民が選挙で選べても、最高指導者を国民が選ぶことはできません
ムハンマドはアラビア半島の出身者でした。つまりアラブ人です。…ペルシャ人は誇り高く、自分たちはアーリア人の子孫であるというプライドがあります。…アラブ系に対する生理的な嫌悪感もまた持っている
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国は「1から7の共和国」と呼ばれました。「1つ -
Posted by ブクログ
中学生向けの経済の本ってことで、文章も多くないし、マンガも載ってるし、すごくわかりやすく書いてあるな、たいへんよろしい、と読み進めていくうち、結構知らないこといっぱい教えてもらいました。きちんと経済を基礎から勉強したことがなかったので、なんとなくしかわかってなかったんだな。
こんなので社会人やってるとは恥ずかしい。
物々交換の時代から現代まで順を追って説明してあるので、いきなり投資信託やファンドなんかから入るよりハードルが低い。
私と同じく大人のくせに基本的なことを知らない人も案外多いんじゃないかという気がするから、経済に自信のない人は読む価値があると思う。
今の若者はこういう本があって幸せだ -
Posted by ブクログ
日本人の多くは仏教徒だけれど、普段の生活をおくっているとそれを感じることはほとんどない。せいぜい葬式のときくらい。そのときに自分は「◯◯宗だったのか」と気づく。
しかし、仏教とはブッダが「なぜ人はこんなに苦しまなければならないのか」を考えて考えて、苦しみぬいて悟った唯一無二の教え。
この本はそんな教えを池上さんが「どうやって日本に伝わったのか」「日本国内で仏教はどのように変化していったのか」また、ダライ・ラマ法王やチベットの高僧リンポチェとした対談から「日本人が忘れてしまっている仏教のあり方」を示している。
カネやモノにとらわれすぎている僕は、少し立ち止まって、ブッダの教えに耳を傾けるこ