池上彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ日銀とは何かを分かりやすくまとめた本。
金融とは何か、そもそも紙幣とは何か
その中での日銀の役割とは。
そしてプラザ合意からリーマンまでの流れで
日銀が何をやってきたのかなどが実に分かりやすく
書かれている。さすが池上さん
メモ)
・日本の紙幣は日銀が発行、貨幣は政府が発行
・紙幣は金融を通して日銀に戻り、傷んだ紙幣は交換
・紙幣はもともと預かり証だった。金と交換
・地方で乱立した銀行。破たんした場合に紙くずになってしまうのを防ぐために国の銀行、つまり中央の銀行が設立
・国債の売買で金利を制御(売り・買いオペレーション)
・世界金融危機で日銀は異例のCP購入を実施
(CP・・・大企業の社債)
・日銀の政策委員会は企業でいう取締役会
金融政策委員会の議論はオープンされるが議事は
10年後になる。個別企業の話題があるため
・現在は政治からの独立が強いが、かつては弱かった
眠れる委員会だった
・プラザ合意⇒円高⇒不況⇒金利の引き下げ
⇒土地の売買が活発⇒金利をあげようとしたときに
暗黒の月曜日、引下げせず(ドイツはあげた)
⇒バブルが膨らんだ⇒金利引き上げ⇒はじけた
⇒デフレ⇒ゼロ金利政策⇒量的緩和⇒銀行保有株購入
ゼロ金利時代に多額の資金が海外へ流出、世界が
バブル状態に。リーマンでファンドが円に戻し
急激な円高へ
・日本の経済は「日銀短観」「金融経済月報」「さくら
レポート」などで分かる
・FRBは日銀と少し違う。連邦銀行が複数あり、
それを統率する理事会としてFRB。1929年世界
恐慌でFRBがなく制御できなかったので設立
FRBの総長は14年任期。政治からの独立。
・1944年の会議でドルが世界の通貨に。しかし1971年
ドルと金の交換が停止。固定から変動為替へ
ケインズが提案した国際通貨の評価が高まる -
Posted by ブクログ
「パート1」が東西冷戦構造とその終結を中心に解説していたのに対して、「パート2」は冷戦後の大きな事件、同時多発テロの背景となるアフガニスタン、イラクを取り上げている。
それぞれのトピックで簡潔な分かりやすい説明ながら、多数の参考文献を基に書かれているので読み応えがある。歴史の教科書には触れられることのないエピソードも多く含まれとても参考になった。
本書で言及されているように、強権的な力の制圧ではなく、寛容な政策が解決へ向かう一番の近道のようなのに、シリア、ウクライナ問題のように力による支配が今でも至る所で繰り返されているのが何ともやるせない。 -
Posted by ブクログ
世界事情から見る日本の抱える課題について、氏一流のわかりやすいかいつまみ型で説明する本。確かにものすごくわかりやすい。ただ、本来はものすごく複雑な課題ばかりで、著者自信も相当の取材をされているはず。それをかいつまみ過ぎて、上っ面を撫でてもいない、ということになりはせんかといらぬ心配も。第1段階で、まずは興味を持ってもらい、それから次の複雑な次元へといざなう、という姿勢はすばらしいと思う。その一方で、先生なりにもう少し複雑、専門化した説明の仕方で、同問題を説く本であって良いと思う。新刊を乱発されている傾向があるが、どれも似たりよったりの切り口に見えてならない。深く突っ込んだ専門書的書に期待したい。
で、アメリカ、ブータンの問題の章がよかった。
再読:切り口を統一しているからこそ、統一された考え方ができるということも言える。深堀りは各自が自由にすればよい。ということでガイドとして良い本だと再認識した。 -
Posted by ブクログ
池上彰氏が呼びかけ、多種多様な分野で活躍している著名なスペシャリストたちが「先生」をテーマに語ったエッセイ集+対談。広い視野、様々な角度から固定観念を超えて、教育を考えることができる。1つ1つは短くて読みやすいのだが、中にはもっと深く読んでみたいものもあった。
中でも印象的だったのが、山口香氏の「待つことが人を育てる、寄り添う、支える」教育論、乙武洋匡氏の「十人十色」の多様性をモットーにする教育論、 太田光氏の「教育とは答えをみつけることじゃなく、本当は問いのほうが重要」マニュアルを暗記することを教えるのではなく、問いを作る人へ。
また、安田菜津紀氏の「今の教育現場では、何かに『抗う』ことはほとんど教えてくれない」という言葉には、はっとさせられ、考える気付きとなった。
寮美千子氏の、奈良少年刑務所の少年が書いた詩の話では、心が揺さぶられた。