池上彰のレビュー一覧
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池上彰氏が呼びかけ、多種多様な分野で活躍している著名なスペシャリストたちが「先生」をテーマに語ったエッセイ集+対談。広い視野、様々な角度から固定観念を超えて、教育を考えることができる。1つ1つは短くて読みやすいのだが、中にはもっと深く読んでみたいものもあった。
中でも印象的だったのが、山口香氏の「待つことが人を育てる、寄り添う、支える」教育論、乙武洋匡氏の「十人十色」の多様性をモットーにする教育論、 太田光氏の「教育とは答えをみつけることじゃなく、本当は問いのほうが重要」マニュアルを暗記することを教えるのではなく、問いを作る人へ。
また、安田菜津紀氏の「今の教育現場では、何かに『抗う』こと -
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やはり池上さんの本はわかりやすくかつ楽しくて良い。巨大国家の対立という切り口で世界を見るという本書の視点も明快でわかりやすくてよいですね。複雑な国際情勢が明快に整理されています。
特に印象的だったのはサウジアラビアの話。正直サウジアラビアという国はあまりイメージが沸きにくかったのですが、サウジ家が支配する専制君主国家であり、厳格な宗教国家であること、といったイメージが沸きました。ビン・ラディンらが何故9.11テロに至ったかといったこともわかりやすく解説されています。
国際情勢に疎い私は、9.11テロが起こったとき、正直何が起こったのか、誰が何のために、といったことがよく理解できませんでした -
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タイトルの通り、日本銀行の役割を中心に経済のことを書いた本。
基本的なことが一通り書いてあるので、日銀が貨幣価値を安定させるためにどんなことをしているのかとりあえず知りたい!と思う人には最適です。
まぁ、そんな人どこにいるんだよ…とは思いますが…(-_-;)
これから経済学をやらなければならなくなったんだけど。難しすぎて…
という人が最初に手に取る数冊のほんの一冊として最適です。
私のように公定歩合でならって以後、一切勉強していない人が読んでみても良いかもしれませんね。
気軽に読める金融雑学としておすすめの一冊です。
日本銀行の働きについて、もう少し面白く知りた -
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池上彰氏の書く本は面白くて、毎度毎度読む度に新しい発見があります。
例えば新聞について。
「朝刊と夕刊ほどの違いがあるわけではありませんが、新聞も曜日によって、ずいぶん紙面構成が異なります。月曜日から金曜日までは世の中が動いているので、ニュースも豊富。翌朝の紙面づくりにそんなに苦労することはありません。しかし、日曜日、月曜日の朝刊となると、とりわけ一面トップにどんなニュースを持ってくるか、各新聞社の担当者は頭を悩ませます。(中略)かくして、日曜日の各新聞は、まったく違うニュースが一面を飾ることが多くなります。実は思わぬ切り口の面白い記事は、日曜日に出ることが多いのです。」(p.45)
日 -
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ネタバレ戦後の55年体制、ロッキード事件、学生闘争など、キーワードとしてはよくメディアに取り上げられるがその内容を詳しく知らないことが10代、20代の世代には多いと思う。昭和史以降について深く取り上げることは現在の教育カリキュラムにおいて重要視されていないが、同じ過ちを繰り返さず、またよい点は学ぶためにも、もっと戦後の政治がどんな変遷をたどったのかしっかりと把握した方がいいと思った。 私も正直名前だけしか知らなかったので、とても勉強になった。この本だけだともしかしたら足りないかもしれないけど大まかな流れはわかるので、入門書として最高の一冊。
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池上彰の呼びかけに27名が『先生』について書いたエッセイ集。
本書の中で池上さんは、教育とは自分が自分であること、社会の中の一員であることを認識できる力を身につけてもらうことだと思う、と語っている。
ネルソン•マンデラは、「教育は世界を変える最強の武器です」と語ったそうだ。
27名の中で印象的だったのは、柔道の山口香さんが学んだこと。東京の有名私立•開成の校長が開成で教えている教育の根本のこと。フォトジャーナリストの安田菜津紀が語る「抗うこと」。
『鈴木先生』の武富健治さんの消費者的感覚に立ち向かう考え方。少年刑務所で詩を教えている人の話。
『先生』と名のつく職業の人はぜひ読んでみて下 -
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著者は元NHK記者、キャスター、週刊こどもニュースのお父さん役のジャーナリスト池上彰氏。
彼がNHK記者時代~週刊こどもニュース制作の経験を元に情報収集および分析方法を紹介。
文章を判りやすく読み易くする工夫は、接続詞を極力使わず、論理的に文章を並べるということに感心。
図入りのプレゼン資料を判りやすくする工夫は、説明をまず全部文章でつくり、補足の図をつくり、図で事足りる文章を大胆に省き、簡素化するということに納得。
人に説明するには、まず自分の疑問をとことん調べるということに反省。
2006年著「池上彰の新聞勉強術」と内容が相当重複しているが、
本著は情報収集および分析方法に主眼を置 -
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新聞は何のために読むのか。
天気予報、番組表、雑誌広告チェックのためという人も少なくないはずだ。
そしてたいていの方はずっと同じ1紙を読み、加えても日経かスポーツ紙を読む位だろう。
それでもいい。それでも新聞から多くの情報を吸収できる方法がある。
著者は元NHK記者、キャスターのジャーナリスト池上彰氏だが、彼がいかに新聞から効率的有効的に情報を吸収しているか、その活用術が紹介されている。
著者は記者時代、複数紙を購読し仕事上の関連記事だけをスクラップし始めた。
その内、私的興味の記事もスクラップするようになり、たまったスクラップを見返してみると自分でも気付かなかった自分の趣味、志向に気付いた