池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ウクライナ侵攻で世界を震撼させているロシアの事が知りたくて手にした本書。
2019年に書かれたものだが、その時点ではウクライナ侵攻は無いだろうとされ、予想を外している。
池上彰(ジャーナリスト)と佐藤優(作家)在ロシア日本国大使館に勤務し、ロシア大学に在学したこともある、二人の対談を纏めたもの。
旧ソ連のシステムや一般市民の生活がどんなだったか、コーラの瓶の底にネズミの糞があったとか、北方領土問題はアメリカの基地を置かないか心配してとか、物理学が軍需産業と結びつけられ権威があって、医学や弁護士は不人気学問だったとか、中々刺激あり、でも大方ロシアを好意的に捉える内容だった。
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Posted by ブクログ
池上氏がテレビの仕事で試行錯誤して身に付けてきた、わかりやすく伝える技術を開陳している。
池上氏のベスト・セラー、『伝える力』よりも実践的内容。『伝える力』はあっさりとしていたが、こちらはもう少し詰まっている。
わかりやすく伝えるには、第1章の、『まず「話の地図」を相手に示そう』が特に重要だ。
話にリード(これから話すのはこういう話ですよ)をつけると、わかりやすくなるのは当然のことだ。しかし、実践している(できている)人は少ない。知識としては知っていても、それを実行できているだろうか。
わかりやすく伝えるには、まず、これを身に付けたい。そのためには、意識的に訓練して身に付けるしかない。