池上彰のレビュー一覧
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「未来のニュースを見るたびに、なんとなく不安になる。」
人口減少、AI、国際情勢…知らなきゃいけないのに、知るほど怖くなる気がする。そんな“未来疲れ”の読者に、池上彰『未来予測 After 2040』はとてもやさしい薬になる。
本書は、2040年以降の世界をめぐる大きなテーマ――人口問題、エネルギー、環境、AI、自動化、世界政治――を扱いながらも、読んでいて息が詰まらない。不安を煽る未来予測とは真逆で、「理解すれば恐れは薄まる」という池上さんの姿勢が貫かれているからだ。
特に印象的だったのは、AIと自動化の章。
「仕事が奪われる」と悲観するのではなく、“仕事の中身が再編されるだけで、人間は -
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ネタバレ「池上彰の世界の見方」シリーズ アメリカ編①
知っているようで知らないアメリカの姿が見えてくる!
〇アメリカを読み解く6つの視点
・世界的な地位
アメリカは何をもって「大国」とされるのか
・大統領選挙
大統領候補になるための3つの条件とはなにか
・2050年問題
サラダボウルで白人が少数派になってしまう
・人気の就職先
仕事本位で選ぶアメリカ人と企業名で選ぶ日本人
・キリスト教
アメリカの政教分離とはキリスト教の宗派と政治の分離のこと
・日米防衛協力
これからの日本とアメリカの関係を考える
ここまで(1期目のトランプ大統領のちょっと前)のアメリカの背景を知るとともに、これからの -
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「池上彰の世界の見方」シリーズ アメリカ編②
簡単に「アメリカ」とひとくくりにして言っていいのか
〇アメリカを読み解く6つの視点
・2020年アメリカ大統領選挙
MAKE AMERICA BADASS AGAINの裏で進むアメリカの分断
・「二大政党」
民主党と共和党の政策は途中で逆転
・黒人差別
ブラック・ライブズ・マターと南北戦争
・司法制度
最高裁判所まで及ぶ分断の影
・軍事・外交・諜報
ゴルフボールによって傍受される私たちの会話
・教育制度
学区の税収はその地域の教育レベルを決めてしまう
連邦政府より州政府の方が権限が強いのはさすが移民の国、拡大してきた国アメリカだなと -
Posted by ブクログ
一言要約:「生」を感じる為に学ぶ
本著の問いに対する解を自分なりに読み取ればこれではないか
生きる為に学ぶとか、幸せになる為に学ぶ、と言った分かるようで分からないものではなく 「生きている」と言うことを感じ取れるように、我々は学ぶのではないか
それは、自身の生も当然に他者の生や、人以外の動植物に対してもだろう
我々の周りに溢れる「生」を感じ取り、その上で自分がどう生きるか、何の為に生きるか、他者の生をどう扱うかを考える必要が出てきて、その為に学ぶ、という繰り返しとなり、一生をかけて「何の為に学ぶのか」を学び探り続けるのが「人類」なのかもしれない -
Posted by ブクログ
・民主主義とは単に選挙をやる、政党が競争するという形式的な枠だけではなく、 国民が納得・参加し、政策決定が説明可能で、メディア・制度・制度設計が機能していること が重要。
・日本の民主主義は、戦後から現代にかけて多くの「重大な決定」を比較的狭い構図・限られた議論の中で進めてきたという批判的視点。
・これからの民主主義には、「情報を活用できる国民」「説明責任を果たす政治」「多様な意見・少数派を包み込む制度」「自由な言論空間」が不可欠。
特に、国民自身が「政治を他人任せにして良いのか?」「自分ごととして考えて良いのか?」と自覚することが、民主主義を支える土台。