池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お金の歴史から始まり、仮想通貨、銀行、投資、保険、税金、世界経済についてがそれぞれ簡潔に分かりやすく書かれていた。
仮想通貨や身近なところではNHKの受信料や税金などの仕組みが出来上がったルーツなども書かれており、仕組みの根本を理解ができた。
難しい内容ではないので、全くの基礎知識がなくてもスラスラと読める。
特に投資と保険についてはこれからの自分の人生を考える上でも大変勉強になった。
池上彰さんの本をきちんと読むのはこれが初めてだったのだが、池上さんの本を片っ端から読んでいきたいと思うほど分かりやすかった。
特に自分が教養のない分野に関する本であれば、入門書としてその分野に入り込みやすい -
Posted by ブクログ
資本論のできた当時の情勢から今へ、背景を交えながら解説。
マルクスは持って回った言い回しを多用していたから、原本の翻訳本だとかなり辛かったと思う。
マルクスが理想とした社会主義は、資本家の元で働く労働者がきっかけとしてのものだったわけだが、中露など世界中で起こった社会主義は、そういう「資本家のもとで育った労働者層」ではなく農民が主だったから失敗に終わったというのは何とも皮肉。
そしてその失敗に終わった社会主義(主に中露)がスタンダードとして知られてる点がますます皮肉。
機械の発展によって人の価値(技術力)を必要としなくなった…機械の発展で力のない女子供でも労働に駆り出すようになった(当時)…大 -
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Posted by ブクログ
この本から、政治への無関心が国を間違った方向に進めてしまうということがわかった。
ヨーロッパでは日々、町中で政治について議論されているという。過激すぎる行為ではあるが、デモで国に直接的に意見を訴えたりもしている。
自分も、良いことは良い、悪いことは悪いという意見を自分自身で持ち、友達同士でもたまには話し合ってみたい。
また、政治的問題が多い地域の実際のところなど、行かないとわからないことがたくさん書かれていた。
特に、エルサレムは人生が変わる街として紹介されていたので一度行ってみたい。
エルサレムだけでなく、最強の日本のパスポートを持って、世界なんでも見てみようと思う。
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Posted by ブクログ
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、神道について基本的考え方や始まった経緯について勉強になった。
宗教や世界史について正直全く興味がなかったので元々知識はほとんどなかったが、宗教が世界の人々の生活や考え方に影響を及ぼし、中東情勢など国々の対立にも影響を与えていると知り世界をみる目が変わった。
日本の神道、キリスト教、仏教が入り混じった生活も日本人の昔からの生活や歴史によるもので、私のように無宗教であることが特異なことではないことを知ることができた。この本の中でいえば、やはり神道の考え方が普段の私の生活態度に近いように感じた。
どの宗教においても、人々は神を拠り所にしてきたこと、宗教の -
Posted by ブクログ
audiobookで聞いた。
第一次大戦から第二次大戦、冷戦、中東、アフリカ、アジアなど、各地域、各戦争毎のテーマに分けてなぜ戦争が起きてどう推移していったのかを解説している。
その中で複数の戦争に共通してみられているのが、
・アメリカの介入
・イデオロギーや地政学的、あるいは利権関係での大国の思惑と介入
・宗教対立
・メディアの立ち位置と国民感情の関係
・戦後処理と反省
等である。
特にアメリカの介入した所ことごとくおかしな事になっていたり、途上国の内ゲバを、宗教やイデオロギー的な理由で大国が介入して、その後乱立した現地組織が泥沼の内戦を起こすあたり、救いの無い思いがする。
その一方で少し